風が丸い弧を描き　太陽を誘い出した
緩やかに　踊るように　坂道を横切った

「今日は過ごしやすい一日となるでしょう」

それは恋を失くしたあの娘にも言えるのだろうか
それは夢に破れたこの僕にも言えるのだろうか

天使達の角度から　この世界を覗いたなら
僕達の存在など　ちっぽけな砂みたいだ

こんな小さな胸なんかじゃ　とても足りなくて
零れてしまう　溢れてしまう　張り裂けてしまう

あぁ！　この思いはどうしたら忘れずにいれるんだ
大事にしまってきた悲しみさえ流れてしまった

巡る毎日がそっと情熱を削り取ろうとも
いつか　いつの日にか思い通りに泣けるまで

願いは叶わない　祈りは届かない
救いも　報いも　希望もなくても
立ち上がるんだ

この思いが永遠に消えなけりゃいい
いつか　いつの日にか思い通りに泣けるまで

これは道に迷ったあなたにも言えるんじゃないか
いつか　いつの日にか思い通りに泣けるまで

#419 　2012.7.3