糞尿の分割排泄

先に述べておくが、これは汚い話である。

生物は、糞と尿を排泄しなければ生きていくことができない。「栄養を摂る」ことは「糞尿を排泄する」ことを確実に引き起こす。つまり、糞尿の排泄は避けられないものである。

日常生活を営む上で、尿(以下、「おしっこ」)はこまめに排泄することができる。これにより、何かに長時間取り組む際、先におしっこをしておくことで、しばらくの間は尿意に駆られることを防止することができる。これは、とても便利な機能であり、人間が大人になる過程で身に付けなければならない能力のひとつだ。会議等、尿意で退出すると冷たい対応をされるのはこのせいであろう。

これに対し、糞(以下、「うんち」)はこまめに排泄することができない。基本、腸の容量がギリギリになり、腹痛を引き起こすまではうんちを出すことはできないのである。これは、とても不便ではないか。我々は、突発的な腹痛に従ってトイレに駆け込むことしかできない。どんなに大切な用事があろうと、トイレのない場所に行こうとしている時であろうと、「先にうんちをしておこう」は通用しないのだ。

この点で、おしっこは便利であり、うんちは不便である。どうにかして、うんちをこまめに出したいものである。

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