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行ったことのない所をめぐる青森旅

5/3〜5の2泊3日、青森県へ両親と旅行してきました。

青森県民4年やって更に数年に1度行っていた私も、下北半島は全く知らず。
ついでに十和田湖・奥入瀬渓流も行ったことがありません。

折しも道南に住む両親が恐山に興味があったようで、函館からならフェリーで大間に行くルートが使えます。それで予定を組みました。

ルートの概要

・大間に降りた後、北回りで恐山へ
・恐山から陸奥湾側に降りる
・そのまま野辺地に向かい1泊
・翌日午前に十和田湖へ
・午後に弘前に向かい1泊
・弘前公園へ行く
・青森市からフェリーで函館に戻る

道路の混み具合は極度に詰まるほどではなく、渋滞も最終日の国道7号線で浪岡ICとの合流地点で軽めの渋滞があった程度。奥入瀬渓流の脇の道路では停車せず車窓で留めたのですが(駐車できる場所はどこも満杯でした)、ほぼ普通の速度だったと思います。車窓でもそれなりに楽しめますね。

とにかくルート取りと食事には参ったところはあり、

・大間から北回りだとまぐろは諦めるしかない(すぐ大間町を抜けるため)
・恐山に行くのに旧道らしい場所に迷い込み、倒木で終了
・十和田湖から弘前方面に抜ける「国道」が昨年のがけ崩れで終わってた
・↑で町中に抜けられる前提で昼食を食べなかったので、鹿角の大湯に到達するまで食事にありつけず(十和田ICルート)
・しかも入ったそば屋のオペレーションも終わってたので道の駅でようやくラーメン食べられた
・青森駅前の飲食店が人大杉で終わってた

まあ正直、弘前での夕飯でもっとちゃんとした店に行っとけよと後で文句を言われ、「駅前にいた大衆居酒屋のあんちゃんに声かけたのはお前だろ」とは思ったんで(それこそ損しない店は調べりゃあるんだよ)知らんがなと思ってます。

青森県という大きな県(ついでに秋田県)を大きく回ったことより、案内看板がないわ、道端の店が少ないわ(特にコンビニが無い)、通れない酷道があるわ、その酷道をなんとしてもナビが通そうとするわで、精神的に疲れたのが大きかったです。

そのせいか、買ったお土産が少ない(笑)

一番安心して買い物できたのが、奥入瀬の道の駅でしたね。人多かったけどギュウギュウでもなくてくまなく見られたし、初めて来た文化圏の香りがあって楽しかったです。


恐山ですが、とにかく飛ばされそうな強風に参ってしまいました。見た目「映える」からか自撮りする若者もみかけましたね。
地獄のような風景と仏様という殺伐としたイメージの場所でしたが(あと常に硫化水素の薫りがする)、カバー画像にした穏やかな世界もあります。(宇曽利湖)
あと何気に温泉に入れるのね。

そして、黒のスニーカーを履いてはいけない場所でした。真っ白や…(ノ∀`)

ナビのせいで迷い込んだ砂利道(今は林道として使われている様子)は、よく見るとお地蔵様がいて、そこがかつての参拝ルートだった可能性を示唆していました。お地蔵様たちはちゃんと綺麗なほっかむりをしていたので、ちゃんとここにくる人がいるのでしょうね。


私が過去に行ったことがあるのは津軽一円と八戸市(現在札幌から青森県へ行くのに、最も行きやすいのが八戸市だから)だけということで、今回は下北・上北の空気感を初めて感じてきました。

特に下北半島は「私の知らない青森県」でした。

さすがにむつ市(陸奥湾側)は都会でしたが、それを除くと「これはどういう街なのだろう…」となることは多かったです。
横浜町こそ明らかな「農業」がありましたが(菜の花畑きれいでした)、それ以外の地域には海と森林を生活のベースにしている雰囲気がありました。津軽地方だと内陸には田畑がありますから、雰囲気が異なります。

横浜町の菜の花畑

「海」と「耕しやすい平地の少なさ」と「風の強さ」が生み出した世界でした。

自動車専用道路からですらよく目立つ、六ヶ所村の風車とごっつい送電線の網は、もうここに来ないとない風景だと思いました。そして、どうして六ヶ所村を始めとしてエネルギー関連施設の誘致に積極的なのかもなんとなく理解できました。(函館市民ブチギレ案件もあるんですよね。)


十和田湖はとても綺麗な湖でしたし、そこで働かれている方々には親切にしていただき(本当ならご飯もここで食べたかったですが、混み具合上断念)とても良かったのです。

遊覧船2F最前席からの眺望

でも、そこからあそこまで弘前市方面が遠いとは思わなかったです。主に道路の迂回が必要だったせいですね。十和田IC(または小坂IC)で高速に乗ると即到着なのですが、それまでの人里の少なさ(=メシが食えない)に疲れてしまいました。

我々を疲弊させる原因となった国道454号線ですが、八戸から大鰐へと繋がる道路なんですよね。

これ津軽と南部の仲の悪さでやる気がない…わけではなく(笑)、そもそも原因となる土砂崩れは秋田県の県境付近のようです。

適切な道路標示を置かないのは、秋田県の敷地だからかもしれません。いやマジで(罵詈雑言のため省略)でしたがね。小坂町のあの道路縁でご飯を食べられる場所もないので、宿泊しない観光客を呼び込む意味ないでしょうよ。

454号線が生きていれば平川市役所を自然に経由した形で弘前市に入れたのですが、日が落ちる前に着けるか心配でしたね。

聖地巡礼の図

弘前公園の桜は、例年でもゴールデンウィーク前半が一番良い時期なのに、今年はあまりに早く咲いてしまって、遅咲きの桜がぽつぽつ咲いていたくらいしかありませんでした。しだれ桜とかはもう葉が出てしまっていたんですよね。

何故か1本だけこんなんだった

あと、弘前城の工事ってまだ終わってなかったんですね。土台がまだ工事中で、城の本体がまだ仮置き場にあるので、違和感ありました(ノ∀`)

でも、今しか観られない構図で眺めることもできましたね。岩木山との組み合わせは今の位置の方が撮りやすいかも。


今回は父の車でのドライブなので、津軽海峡フェリーでの往復でした。

乗ったのは行きは函館→大間の「大函丸」、帰りは青森市→函館の「ブルーハピネス」です。

大函丸は小ぶりの船なうえ、この日津軽海峡の波がやや大きかったので、それなりに揺れていました。この日遠くにガスがかかっていて、函館はいつまでも見えるのに下北半島がなかなか見えてこない。でも、見えた頃に下船の準備(笑)。

大間近郊の人々にとって、青森市に行かず函館市に行く方が便利なので、何かと函館に買い物に出るという話は聞いていますが、2時間で着くなら確かに早いと思います。カジュアルシートでもかなり快適でした。

ブルーハピネス、売店あるの知ってたら行ってた…。乗船した時にしか買えないものってありますよね。
ビューシートなのに、半分夜間走行のため前方のカーテンを予め閉めてしまっていて(この時点では閉めてなくてもいいのに)、映画館のシートのようでした。寝るためのシートになってましたね…(ノ∀`)
外が暗くなるまでは、フリースペースで食事しつつ下北半島を眺める時間が長かったです。

凪だったのも相まってか、陸奥湾を抜けても船体はほとんど揺れず、酔う気配は皆無でした。酔い止めを飲んではいるものの、ですが。

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