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”テイラールール”とは?2008年金融危機時のFRBの対応について。

こんにちは!個人投資家TAKA Chanです。

早速ですが、FRBの会見の中や記者の質問、新聞の中身で、時々『テイラールール』という言葉が出てきます。
何なのかを調べてみました。
これの元は、スタンフォード大学のジョン・テイラー教授の出した
テイラールールというものです。

先ずはお子様でもわかるよう説明しますとこうなります。

あなたはお金の先生です。
みんながお小遣いをあなたに預けています。
そのお小遣いを他の人に貸す時にいくらの「おやつ料」(利息)をもらうか決めないといけません。

テイラールールは、この「おやつ料」を決めるためのルールです。
大切なのは二つのポイントです。

⒈みんながお金をたくさん使いたい時(景気が良い時)はおやつ料を高くします。これは、みんながお金を使い過ぎないようにするためです。

⒉みんながあまりお金を使わない時(景気が悪い時)はおやつ料を低くします。これは、みんながもっとお金を使うようにするためです。

ジョン・テイラー教授は、このルールを使って、「おやつ料」をちょうど良いレベルに保つ方法を考えました。これが経済を安定させるのに役立っています。

2008年FRBがこのルールを基にどうしたかざっくり解説します。
この頃の米国の背景として
2008年、世界は深刻な金融危機に直面し、多くの銀行が倒産の危機に瀕し、信用がガタ落ち。
このような状況下で、経済を支え、金融市場の安定を図るために、中央銀行が動きます。議長は有名なベン・バーナンキでした。

・テイラールールの適用
テイラールールは、経済の現状(特にインフレ率と生産のギャップ)に基づいて、適切な金利水準を導き出すための指針を提供します。
2008年の金融危機中、アメリカのFRBはこのルールに従い、政策金利を大幅に下げることによって経済を刺激しました。

・その後の効果として
金利を下げることで、企業や個人がより低いコストで資金を借り入れることが可能となり、投資や消費が促される事に。
これにより、経済が活発になり、金融危機からの回復が期待されます。

まとめ


テイラールールは、経済の不確実性の中で中央銀行が直面する難しい決定を支援する有用なツールで、2008年の金融危機のケースは、テイラールールが実際に経済政策にどのように応用されたのかを示す良い例です。

しかし、必ずしもテイラールールがFRBの基礎で正しい方法かといえば違う時もあると思います。

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