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TOBとは?

こんにちは!個人投資家TAKA Chanです。
この二日間、KDDIがローソンにTOB、5000億円
三菱商事と共同経営 - 日本経済新聞

など、TOBと、共同経営なる文言が飛び交っていますが、そもそもTOBって何なのか?
実はTOBは投資活動をしていると遭遇する確率は高いです。

わからない方も多いと思いますので簡潔に説明します。
ではご覧ください。


TOB(株式公開買い付け)についての基本

まず、TOB(株式公開買い付け)とは、企業や個人が公開市場外で直接、他の会社の株式を株主から買い付けることを指します。
この公開市場外というのがポイントです。

これは、企業買収、株式の掌握、経営権の確保などの目的で行われます。

TOBの基本的な流れは?

  1. 買い付けを行いたい企業(買収者)が、買い付けの条件(価格、期間、買い付け株数など)を公表します。

  2. 次に株主は、その条件に基づき、株式を売るかどうかを決定します。

  3. 条件に合意した株主は、指定された期間内に株式を買い付け者に売却します。また、現行法上は20日から60日の間で公開買付者が選択する期間とされています。

もちろんダメになることもあります。例えば株価を意識しすぎて…

日米のTOBにおける違い

  • 規制と手続きの厳格さ:米国では、TOBに関する規制がより厳格であり、セキュリティズ・エクスチェンジ・コミッションSecurities and Exchange Commission(通称SEC)による詳細な報告が求められます。日本では、金融庁が監督を行っていますが、手続きや開示要件には差異があります。

  • 市場の反応:米国の市場では、TOBがより一般的であり、しばしば企業戦略の一環として活用されます。日本では、TOBが行われる際には、しばしば企業文化や共同経営の側面から大きな注目を集めます。

共同経営に向けてのリスクなど

  • 経営権の変更:TOBを成功させることで、買い付けを行った企業や個人は、対象から経営権をもらうことができます。因みに日本では会社法上、企業の株式を50%超保有することで、株主総会の普通決議を単独で可決することを通じて、株式を保有した企業の経営権を取得できます

  • 経営方針の調整:TOBの結果、新たな主要株主や経営者が登場する場合、既存の共同経営者との間で経営方針を調整する必要が生じることがあります。企業の長期的な戦略や文化に大きな影響を及ぼす可能性があります。

  • 組織文化の変化:経営権の変更は、従業員のモチベーションや組織内のコミュニケーションスタイルに影響を与えることがあります。新しい経営陣が企業文化に合致するかどうかが、組織の成功にとって重要になります。

  • 対外的な信頼の構築:共同経営の変更は、顧客や取引先、投資家など外部ステークホルダーとの関係にも影響を及ぼします。新しい経営体制がこれらの関係者から信頼を獲得し、持続可能な関係を構築することが重要です。


最後に補足:投資家としての視点は?

  • 情報の正確な評価:TOBの発表やその結果による共同経営の変化は、市場における株式の評価に大きな影響を及ぼします。投資家は、これらの変化を迅速に、かつ正確に評価する眼力が求められます。

  • 長期的視野の持続:共同経営の変更が短期的には不透明感を高めることがありますが、長期的な視野を持って投資判断を行うことが重要です。競争力の変化がどのぐらいのものなのか見極める事です。


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