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小型グロース株の決算を待てずに手放してしまう心理: 理解と克服するには?

こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。

昨今AIブームもあり、小型グロース株に注目が集まっており、決算の良い悪いが議論されがちです。
投資は心理的なゲームな側面があり、特に小型グロース株のようにボラティリティが高い市場では、その心理的側面が投資成績に大きな影響を与えます。ある意味そこが投資の本質、真理なのかもしれません。

多くの投資家がSNSなどに振り回され、決算を待たずに手放す行動に至る心理を理解し、それを少しでも改善する方法を見ていきましょう。

因みに私は優良な個別銘柄を買ったら、買った以降は決算以外のニュースは会社の取り組み以外はあまり見ないようにしています。
無駄な雑音が嫌いだからです。


心理的要因の理解

1. 不確実性への恐れ

小型グロース株は、将来の成長性に賭けるものです。しかし、その成長が実現するかは不確実であり、この不確実性は投資家にとって大きなストレス源となります。

2. 短期的な市場の動きに対する過敏反応

市場の日々の動きに注目し過ぎることで、長期的な視点を失いがちになります。短期的な価格変動に対する過剰な反応は、本来の投資戦略から逸脱する原因となります。

3. 損失回避の傾向

心理学者ダニエル・カーネマンとエイモス・トベルスキーによる研究によると、人は得る喜びよりも失う痛みの方を強く感じる傾向があります。この損失回避の傾向が、決算前の不確かな期間において株を手放す動機になり得ます。

改善策

1. ホームワークと準備を怠らない

市場の基本的な知識を深め、投資における不確実性を受け入れる心構えを持つことが重要です。また、事前に投資戦略や損切りラインを立てましょう、それを忠実に守ることで、短期的な動きに左右されずに済みます。
その基本は毎期の決算です。
一番いけないのは、何の策略もなく適当な情報で買う行為です。
悩まずして買った銘柄で確かに儲かることもありますが、私に言わせればまぐれに近いと思います。確率は低いでしょう。

2. 長期的な視点の維持

小型グロース株への投資と聞くと、短期に考えてしまいがちですが、私は中長期的な視野で行うべだと考えています。理由は決算がよければ伸びる可能性が高いからです。その代わり決算がダメなら即損切りです。

短期的な市場のニュースや少々の変動に惑わされず、投資の目的と計画に集中しましょう。

具体的な例

先日の決算が終わった$CRWD(クラウドストライク)がいい例です。

決算前の2024/2/21、同業のPalo Alto Networks, Inc. (PANW)が決算でしくじったため、同業のクラウドストライクにも影響が出ました。

Yahoo!ファイナンスより

しかし!ここで売るのは基本的に間違いなんです。

どうしても世の中は一括りで考えてしまいがちなのですが、同業でも会社が違うのですから、当然経営幹部も、営業のやり方も、社長も違います

セブンイレブンと、ローソンは同じですか?
ドコモと、ソフトバンクは同じ会社ですか?
SONYとパナソニックは同じ会社でしょうか?

銘柄研究ができていれば決算まで売ることはしないのではないでしょうか?

3. 心理的なバイアスを認識する

サンクコスト効果や、損失回避、確証的バイアス(自分の信念を支持する情報だけを収集する傾向)など、自分の心理的なバイアスを理解し、それに基づいて行動しないよう意識することが投資では大切です。
わかるのですが、これもホームワークの少なさから生じる自信のなさからくるものです。

サンクコストについては以前別に書いてます。

4. 分散投資を活用する

すべての資産を小型グロース株に集中させるのではなく、異なる資産クラスや市場セグメントに分散投資することで、心に余裕ができ、リスクを軽減できます。分散投資は、不確実性への恐れを和らげ、一時的な市場の変動に対しても安定した心理状態を保つのに役立ちます。
インデックスを多めに持つことはその一つでしょう。

5. デシジョンメイキングを避ける

投資判断を下す際には、感情ではなく、データと論理に基づいて行うべきです。
私は、投資の世界では普段ぷらっと買い物するような行動心理は一度捨て去っても良いと考えています。
レジ横商品の誘惑に負けるように株を買うのは危険です。

多分このくせが抜けないと、投資でコンスタントに勝てないと思います。


6. ストレス管理技術を身につける

投資に伴うストレスは避けられないものですが、ストレス管理技術を身につけることで、それを上手くコントロールできます。瞑想、散歩や運動、趣味など、ストレスを軽減するための活動に積極的に参加しましょう。
その業界のニュースばかり見ていては体調が悪くなりますよ。

7. プロフェッショナルなアドバイスを求める

独りで決断を下すのが難しい場合は、ファイナンシャルプランナーや投資アドバイザーなどのプロフェッショナルからアドバイスを受けることも一つの手段です。第三者の視点は、自分自身のバイアスから離れ、より客観的な判断を下すのに役立ちます。
10年前より格段にSNSが台頭しており、この人は信用できるから大丈夫ですとか、私だけは知っている情報だから失敗しない、と思う情報ほど当てになりません。
9割以上は殆ど役に立たない情報であることは、昔も今もあまり変わっていないように思います。
私も身をもって失敗し経験していますから…

まとめ

小型グロース株を決算を待たずに手放してしまう心理は、不確実性への恐れ、短期的な市場の動きへの過敏反応、損失回避の傾向などによって引き起こされます。

これらの心理的要因を克服するために、

ホームワークと準備、長期的な視点の維持、心理的なバイアス認識、分散投資の活用、デシジョンメイキングを避ける、ストレス管理技術の習得、そして質の高い情報収集でしょう。

繰り返しますが、小型グロースの場合でも大型でも、決算がよければそのままHOLD、ダメなら躊躇なくさよーならと単純にしてます。
(昔は無理でしたけど…)

投資はただの賭け事や数値のゲームではなく、心理的な要素が大きく関わるものです。これらの戦略を活用して、賢明な投資判断を下しましょう。






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