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【ラノベ新人賞】ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います/プロット分析,抽出

●全体の特徴

・正体を隠す系
・序盤に死の臭いあり
・中盤がプロットポイント1的

●ちょっと感想

・誰かのために隠していた正体を明かす、とか主人公は遅れて登場するとか、割と熱い展開が結構あって好き。
・主人公の行動理念がぶれない&その行動理念がシリアス向きでないので、キャラが立っていて良かった。どんな時でも「残業が嫌なので本気を出す」というスタンスは呪術廻戦のななみんに通ずるものがある。

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※●はメインプロット、Sはサブプロット


●セットアップ1
・希望の職業に着けたにも関わらず、理想と真逆の日常に苛立って過ごしている主人公。
・面倒な人物を相手に普段の仕事内容の説明や主人公の悩みを紹介。

●破壊の予兆
・主人公は現状を打破するために、本来裏方である自分が正体を隠して問題の解決に乗り込むことを誓う。
・冒頭のキャラや仲間が苦戦している所に割り込み、あっさりと任務達成する。
C:日常の憎しみを込めている
・苦戦していた人物が主人公をあり得ない存在として畏怖している。この時最初に戦っていた組織のリーダー(以下キャラA)に正体をみられる。

●問答
・主人公は問題解決をしたことを後悔している。理由は正体を隠す理由と共に説明。

●冒険の誘い→拒否
・キャラAが主人公を仲間にしようと探している。主人公はとうとう見つかってしまい、日常生活の場で言い寄られる。主人公とは真逆の存在。しかし平穏を壊されたくないのでどこかへ行くよう拒絶する。
C:脅す

●食らいつく(キャラ的に)
・その場は引いたキャラAだったが、再び個人的に会いに来る。面倒なことをしてきたりかなりしつこいので、主人公は話だけでも聞いてやることにする
C:話を聞く不利をして口封じしようとする。(キャラAは主人公の弱みを握っているようなもの)
・これを利用して主人公特有の才能をチラ見せ。(誰も持ってない神スキル)
・主人公は自分を誘う理由を聞いたが揺らぐような内容ではなく、交渉は破談する。

18%

●インサイティングイベント
・キャラAに弱みを握られたことを悩んでいると、再び勧誘してくる。主人公は再び拒否。
その後日常の場でトラブルに遭遇。主人公はトラブルを起こしたキャラと揉めて正体をばらしそうになるが、キャラAが止める。

●死の臭い1
・その場は収まりその後、トラブルを起こしたキャラが報復に主人公の日常を巻き込んだ破壊に出る。主人公は別の場所にいたため、キャラAが命を懸けて対応する。
・なにも知らない主人公はいつの間にか大切なものが破壊されていることを知る。(C:ローン30年残っている家)キレた主人公は現場に直行し、回りが苦戦していたトラブルを起こしたキャラを瞬殺する。

30% 二幕へ()

●依頼
・被害を片付けている主人公と、それを手伝うキャラA。
大勢の前で力を使った主人公が、上層部に正体がバレていそうな伏線のシーン。
主人公とキャラAは片付けている最中妙な依頼に出会う。(ピンチポイント1で依頼を受けなければならなくなる伏線)

・後日後片付けが落ち着くと、自分の正体が日常でバレそうなっていることを同僚から聞く。直後、伏線であった上層部のトップが直々に現れ、本部にくるよう内密に言われる

40%

●ピンチポイント1
・主人公は全てを投げ出して一からやり直すつもりだったが、組織トップから交渉がある。勝負して勝てば主人公の望み通りの日常が保証され、負ければキャラAの仲間にならなくてはならない。
・主人公は圧倒的な戦力で勝つが、それは主人公の隠された能力を確かめるためだった。約束通り主人公は平穏にもどろうとするが、そうはいかない事態になっている事件が判明(伏線)、それは主人公の平穏を脅かすもの(新ダンジョン出現で残業が増える)
上層部、キャラAのチームと一度だけ手を組めばそれがなくなることを知る。今後の主人公のメリットも提示される。
主人公は自らの目的達成のため、渋々キャラAの組織に加入することになる。

50% ミッドポイント

●忍び寄る悪者
・主人公がこの力を得た経緯を一瞬紹介。
・キャラA、他の仲間達と共に依頼された任務を開始する。
・クライマックスで使うアイテムを紹介。伏線。
・順調に進んでいくなか、同じ目的を持つ競争相手とも出会う。
・その競争相手の組織がやられているのを発見。トップだけ生き残っている(以下キャラB)。主人公のトラウマをチラ見せ。
・ラスボスは主人公と同じ能力を持つ可能性を示唆する。

60%ちょい

●ピンチポイント2
・体制を建て直すために一度戻る。
・キャラBが主人公の正体をばらすと脅し、キャラAの組織にいれることを要求。上層部はそれを飲み、役が埋まったので主人公を解放する。
・主人公は日常に帰る望みの展開になったが、死地に再び向かうキャラAが気になる。

●ピンチポイントのリアクション
・主人公のトラウマを紹介。昔目指していた現在と真逆の夢なども紹介。ゴーストは現在のキャラAの状況と被っている。
・主人公はキャラAを追いかけることはせず、日常へ戻っていく。

70%

●死の臭い
キャラAは任務へ。ラスボスが現れて足元にも及ばない。全てはキャラBの私利私欲により起こされたものだったが、誤算でラスボスにキャラBは殺される。
キャラAは命を懸けて仲間達を逃がし、死に際に主人公のことを思い浮かべる。

80%

●慣れ親しんだものへの回帰
・日常にいる主人公はぼんやりとキャラAや組織のことを考えている。その時伏線のアイテムにより、キャラAや組織に危険が及んでいることを知る。トラウマが過り、主人公はいても立ってもいられなくなり飛び出していく。

●プロットポイント2
すぐに仲間のもとへ駆けつけるには日常の姿では叶わない。主人公は葛藤するが隠していた正体を明かし、キャラAの元へ急ぐ。

3幕へ

●クライマックスへの準備
・キャラAに逃がされた仲間がピンチに陥り、そこへ主人公が間に合う。仲間からキャラAが窮地にいることやラスボスの情報を聞き、さらに急ぐ。
・キャラAの元にたどり着くが、間に合わなかった。ラスボスの存在に気づき、主人公と一騎討ちが始まる。やられそうになり、実は生きてきたキャラAが助けにはいる。隙を着いてラスボスを退ける。

●クライマックス
・主人公はキャラAが生きていたことを喜ぶが、ラスボスが本気を出してくる。
・勝てないような絶望的な状況になるが、主人公はトラウマを繰り返さないために全身全霊を込めて倒すことに成功する。

98%

●エピローグ
・今度こそ日常へ帰るが、キャラA達と関わったことにより、前とは少し違った前向きな風景が主人公の目に映る。

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