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テーマ:十路(そじ)

○「こちらは対談の形をとった単なる日常のメモです」

●「なんとなくやること成すこと上手くいかないなってとき、大体理由はインプット不足だと思うんですよ」

○「インプット不足? 読書したり、映画見たり、どっか出かけたり、そういう体験が足りてないってこと?」

●「そう。最近めちゃめちゃ不足してる。特に能動的なインプットが」

○「能動的なインプット?」

●「インプットにも2種類あると思うわけ。ただ何もしなくても情報が頭に流れ込んでくるテレビやYouTubeなんかを受動的インプットとするなら、読書や旅行といった、自分が行動することで情報が入ってくるのが能動的インプット」

○「YouTube?」

●「引っかかったところを聞き返すなら理解できるんだけど、もしかして楽するために無理やり引っかかってる?」

○「ラクスル?」

●「言ってないよ。引っかかるために自分で段差を作り始めた?」

○「のん?」

●「元能年玲奈のこと言ってる? ラクスルのCMしてたけど。最近は2024秋冬ミラノファッションウィークで胸元ざっくりの衣装が話題になってたね。じぇじぇじぇ」

○「つまり能動的なインプットが足りないから、したいってこと? 旅行でも行く?」

●「そう。最高のインプットって何かな〜って考えてみたんだけど、未知の体験があればあるほど良いわけで、てことはやっぱり旅行かなって」

○「確かに、2年弱前に会社を辞めた時の有休消化で行った沖縄旅行一人旅は、10泊11日の1日目で財布パクられて脳汁ドバドバだったね」

●「当時は三線の路上ライブを眺めながら世界を呪ったものだけど、振り返ったら学びの多い旅行だったし、今度は海外でも行くのアリだなと」

○「そういえば前の会社の元上司が、ポルトガルへの移住権をゲットしたね。宿には困らなそうだし、次はポルトガル旅行か」

●「それはそれで行くとして。そうやって周りが立てた計画に便乗するような、流れに身を任せた行動は、けっきょく受動的なインプットに当たると思うんだよね。自分で目的を設定して、計画を練って実行する小旅行というものを今年はやっておきたい」

○「なんで今年、そんなに能動的にこだわるの? 能動年玲奈?」

●「もちろん、今年ついに三十路を迎えるということで物思いに耽った結果、というのはある。ちなみに三十路の「十路(そじ)」というのは、10年を数えるための単位らしいよ」

○「えっ、じゃあ必ずしも年齢ってわけじゃないんだ。ノー年齢なんだ」

●「無理やり能年玲奈に寄せなくて良いよ。ちなみに『十路』って漢字自体に意味があるわけでもなく、ただの当て字らしい」

○「マジで? 語源があるかと思ってた。歳をとるごとに街に1本路地を増やす変わり者の皇帝がいて、30歳で没したから三十路って言葉が生まれたみたいな」

●「ありそうな話だけど、住民めちゃめちゃ迷惑じゃない? だんだん碁盤の目みたいになってくってこと?」

○「そうそう、両国〜錦糸町みたいな」

●「京都でいいだろ。碁盤の目の代表で墨田区あげるやつヤバいよ」

○「『90年ぶり』イコール『九十路ぶり』ってことだよね」

●「くそジブリってディスりに聞こえるからやめて」

○「九十路ぶりの駄作」

●「やめて。というか1世紀近くも駄作を生まなかった監督を褒めて」

○「なんで能動的なインプットにこだわるのって話だけど、要するに自分で選び取って行動するって部分に魅力を感じてるのかな」

●「そうみたい。人間、嫌でも周りの環境から影響を受けちゃうわけだから、『自分が影響を受ける対象くらいは自分で選ぶ』みたいなテーマで過ごしていきたいな」

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