毎年、新しいビジネス書はどんどん出てくるし、YouTubeなどの動画コンテンツでも、ビジネス系のメディアで良質なコンテンツがかなり増えている。

新しいことや最新のトレンドを抑えておきたくて、一応チェックはするけれど、やっぱり情報量が多くて、形ばかりのインプットで大事なことやエッセンスは取りこぼしている感が否めない…。

そんなふうに思う時に、いつも立ち返るのは、
著者であるスティーブン・R・コヴィー氏が成功者たちの共通点を観察し、その原則をまとめた「7つの習慣」だ。

昔、この本を初めて手にした時は、

目新しさもないし、当たり前のことしか書かれていない

と思って、表面しかなぞることができなかった。

でも今思うと、なんて私はバカだったんだろうと、恥ずかしくなってしまう。

モノの価値を正しく認識できていないと、どんなに素晴らしいチャンスがやってきても、素通りしてしまうのだ。

でも今なら、わかる。
一見当たり前に見えることのなかに、すごく大事なことがあるということを。

私が今日ふと思い出したのは、第三の習慣についてだった。

それは、重要事項を優先させる、というもの。

実際の書籍に石のたとえがあったかどうかまでは定かではないが、優先順位を決めるうえで、とてもわかりやすいたとえだと思う。

そしてこのことは、仕事だけではなく、自分の人生の全体設計、ライフプランを考えるうえでもとても重要な考え方だと思う。

バケツの容量いっぱいが人生という有限な時間だとしたら、やっぱり大きな石を最初に入れるのが賢明だと思う。

もちろん、たくさんの選択肢があり、やってみたいことやチャレンジしてみたいことも無限にあるなかで、自分にとっての大きな石を見極めるのは、そう簡単ではないかもしれない。

でも、それを見つけて、フォーカスしはじめたとき、何かが変わるように思う。

それは時間の使い方はもちろん、一日のto doや会う人も含めて、全部変わってくるはずだ。

そうなると、何かを決断するにもブレない軸が一本あるから、迷うことが少なくなって、人生がどんどんシンプルになっていきそう。

自分にとっての、大きな石とは何なのか？

これを一日も早く見極められるようにしたい。