FH000027のコピー

ベトナムの記憶 2

前回からの続き。



チェックインを済ませたあと、夜飯を求め街へ出た。同行者の知っている観光客向けのレストランへ向かう。歩いて10分ほどのところにあった。



画像1

メニューを見て少し驚いた。ベトナムは物価が安いと聞いていたが、桁数が多くてよくわからない。調べると、桁数が多いのは過去のハイパーインフレの影響らしい。

0を2つ除いて、2で割ると大体日本円になるとのこと。69.000 VNDであれば、690/2 = 345円。めちゃくちゃ安くてテンションが上がった。

物価が安いので、仕事は海外から受けて、生活はベトナムというエンジニアも多いらしい。軽く憧れる。



画像2

ひとまず、定番のフォーと春巻を注文した。安いのにしっかりしている、と思ったが、ここではこれが普通の値段なのか。軽く頭がバグった感覚になる。海外旅行に慣れていない。

右の皿に乗っているのはパクチーで、日本と違って葉っぱが大きかった。そのままフォーに入れて食べていたら、「茎から手で葉っぱだけ取るんだよ(笑)」と笑われた。何にも慣れない感覚が新鮮だった。

後日、どこの店でも思ったが、とにかく野菜がよく出てくる。ゴーヤなど日本人に馴染みのあるものも出てくるが、そうでないものも多い。香草が苦手な人にとっては厳しいかもしれない。


**



画像3

食べ終わるとあたりはすっかり暗くなっていた。少しだけ川沿いを歩く。

ダナンの夜景は派手に感じた。政府がIT特区として経済発展を支援しているだけある。決して高いビルも人も多いわけではないが、光が多い。ギラギラしている。

きらびやかな橋がいくつかあった。



FH000032のコピー

特に目を引いていたのはドラゴンを形どった橋で、現地の人に名前を聞いたら「ドラゴン・ブリッジ」と言っていた。ひねりがない。色がたびたび変わるのだが、いつも気付いたら変わっていて、変わる瞬間を目撃するには結構な忍耐力を要する橋だった。



FH000034のコピー

川沿いにはダンスを練習している集団が多かった。年配のグループもいれば、若者のグループもいた。流行なのだろうか。ラジカセのストリート感。写真を撮ろうとしたが、ダンスのノリが掴めず、今だ!と思う瞬間が訪れぬまま終わってしまった。何の曲だったんだろう。

光が溢れていることもあり、治安の悪さは感じなかった。



***



画像6

翌朝は前日と打って変わって快晴だった。雨季とは。ガイドの方いわく、「最近は雨季が雨季らしくなくなっている」とのこと。少しだけグレタさんのことを思い出す。

ホテルの近くには目を引くビルが立っていた。新宿のコクーンタワーのようでもあるし、何かのつぼみのようにも見える。Da Nang の Administration Center(行政センター)とのこと。 



画像7

周囲にはガラス張りの新しい建物が多く、工事中のビルがいくつも立ち並んでいた。これからどんどん発展していくのだろうか。日本企業も多いという。



画像8

近づいてみると、現場には資材が剥き出しになっていた。囲いもなく、日本ではあまり見ない光景。ベトナムは地震が少ないとのことだが、少し心配になる。



画像9

隣では現場の人らしきグループがコーヒーを飲んでいた。街には至る所にコーヒー店があって、気軽に入れる雰囲気。夜はギラギラしていたけれど、日中は割とのんびりしている。この雑多なラフな感じ、とても良いな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?