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ベトナムの記憶 1

ベトナムに行くことになった。とはいえ、ハノイやホーチミン、フォーというイメージしかない。東南アジアには興味があるものの、学生時代に視察でシンガポールに行ったきりだ。

観光では全く海外に行かないが、今年は1月のCES@ラスベガスに引き続き、2回目の展開である。

今回はダナンという街に向かった。

ダナンは、砂浜のビーチとフランス植民地時代に栄えた港の歴史で知られるベトナム中部にある海沿いの都市です。 (Google概要より)

WikipediaとGoogleは素晴らしい。




飛行機はベトナム航空。私は飛行機が苦手で、乗る前には航空会社について調べないと気が済まない。今回もそこそこ上位ランクなので安心した。ANAとの共同出資らしい。



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今年は国内便でも何度か乗っているので流石に慣れてきたが、それでも離陸の瞬間はヒヤヒヤする。「飛べ」と言い聞かせる。

窓側の席だったので、ひたすら外を眺めながら、心を飛行機に合わせていく。雲の動きやたまに覗く街の灯など見ていて飽きない。視界には必ず飛行機のウィングが入ってくる。

揺れるウィングを見ることで、自分が空の上で、飛行機という乗り物の中にいることが実感できる気がした。何も見えなかったら、距離感も浮遊感も薄れてしまうんだろうか。VRの体験者が現実と区別するときに、無意識に自分の手を眺めるという話を思い出した。

そしてもうこれは完全に職業病なんだけれど、空がだんだんUnityの初期画面に見えてきたりもした。



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機内食。一番後ろの席だったからか、自分のところに来た時には運悪くJapanese Styleが売り切れてしまって選べなかった。味はそこそこ。1月に搭乗したユナイテッド航空の100倍美味かった。



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ダナン空港は綺麗だった。「思ったよりも」綺麗だった。空港の文字を見て初めてダナンがDA NANGであることを知った。HONG KONG的なノリを感じる。KING KONG。DA NANG(心の中ではダ・ナングと唱えながら)。



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ベトナムは基本英語が通じない(空港やホテルはかろうじて)。なので通訳担当の人に諸々の処理を終始お願いすることとなった。

ベトナムではUberやLyftではなく、Grabが主流らしい。着くなりその辺を歩いていると、兄ちゃんが近づいて来てスマホの緑色の画面を見せながら Do you have the Grab? みたいなことを聞いてくる。確かに街中は緑色のタクシーが多かった。



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11月のベトナムは雨季らしい。天気予報は一週間ずっと雨だった。タクシーに乗り込むと、雨の勢いが増した気がした。実際雨はどんどん強くなって、飛ばすタクシーが水たまりに入る度に水しぶきが上がった。

通りにはポンチョを来た若者が多かった。ポンチョを来ている理由は、皆バイクに乗るからだった。雨など物ともせず、男も女もバイクに乗って飛ばしていた。話には聞いていたが、バイクが多い。よくテレビで見るあのイメージよりは少ないが、それでも車よりバイクの方が多かった。

そのせいか、日本より街に勢いを感じた。



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無事チェックインを済ませ、ホテルから街を見下ろすと、全体に靄がかかっている。雨のせいだ。近くを流れる川も濁って茶色かった。



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部屋にはお茶に紛れて、不思議なパッケージの飲み物が隠れていた。G7。怪しげなヘリ。よく見るとCoffeeと書かれていて、ベトナムコーヒーなんだなとわかった。3 in 1てなんだろう、シャンプーみたいだなと思って調べると、コーヒー・砂糖・ミルクのことらしい。

パッケージ左下の黄色い見た目にビビりながら、ミネラルウォーターでお湯を沸かし(水道水は飲むなと念押しされていた)、実際に飲んでみると甘くて美味しかった。確かに3 in 1だった。

Amazonにも普通に売っていてなんだか拍子抜けしている。




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