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【釣りコラム】ワイルドハンチを分解してみる

分解用に状態のいいルアーを中古ショップで日々探すのがルーティーンとなってきました。今回はワイルドハンチの分解です。

ワイルドハンチといえば、渋い状況やクリアウォーター等食わせたい時に使用するようなイメージがあるかと思います。これまで紹介していたブリッツやEvokeと比べても引き抵抗が弱く、ぬるぬるしたロール主体のアクションです。

清水盛三プロがプロデュースしたクランクで、まあ巻いても疲れないし引っかからない。私の好きなクランクベイトの一つです。

外観

リップの角度はルアーの長辺方向軸に対しては30°程度の角度がついていますが、喫水線からは45°となっています。全体としては15°ほどの前傾姿勢となっています。

クランクベイトにしては体高が低くボリュームが抑え気味な印象です。フロントフックの位置が少し前に出ており、またリップも厚みがあるので重心は前方寄りで、浮き姿勢がやや前傾しています。

上から見ると、リップの付け根が絞られていて水の抜けを意識していると推察されます。事実、拭き抵抗はこの大きなリップの印象ほど強くはなく、むしろかなり弱い部類に入ります。

重さと体積

重さは9.6g、体積は12.0gです。(重さは手持ちのものが公式発表のものと+1g以上とだいぶ違っていたので公式の9.6gを採用しています。)

分解する

樹脂の厚みは1.5mmでした。リップの厚さも相まって、そこまでボディを軽くする意図はないのではないか、と思います。ラインアイはエイトカンではなくボディからリップを通して埋め込まれている形となっています。

ウェイトは大小2つが内蔵されています。ベリーアイの前に1.2g、後ろに0.4gで合計1.6gのウェイトとなっています。その他、パーツを合算した重さは3.0gとなっています。フックサイズはフロントが7番、リアが5番で大きさが変わっています。

まとめ

見かけの密度は0.55でした。これは樹脂の重さが大きいですがリップ自体が厚みを持っていることにより体積が増えてしまったせいかもしれません。ウェイトも大きなものが搭載されているというわけでもありませんね。

まだまだサンプル数が少ないので定量的に言えることはありませんが、うっすら何となく傾向が見えてきた感じがします。考察をするには時期尚早なので、もう少しリサーチを続けていきたいですね。



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