からメシ 第131話 おもち

初日の出、初詣を終え
俺と高木さんはぐっすり寝てしまった。

ひさびさにぐっすり寝た
所だったが

「これくらいの柔らかさかな」
ほっぺたに感触が

もぞもぞ
「いや、これくらいかな」
お腹に手の感触が

もぞ。もぞもぞ
「このくらいがいいかな」
おしりに手の感触が
これ以上はヤバい
まだ眠たいけど一気に目が覚める

「た、高木さん!?もう!えっちな起こし方やめてよ!///」

「えー。今日突くおもちをどれくらいの硬さにしようと思って触ってただけだよ?ちなみにまだ確認したかった所あるんだけどなあ」

「おもちそんな硬くないだろっ///」

「んー?あれ?太ももって話だったんだけど西片は何を触られるのを期待してたのかな~」にやにや

高木さんめ!

そんなこんなで餅つきをする

高木さんに教えてもらったのだが、餅つきというのは相当手間かかるらしい
つく前日から準備がある
事前にもち米を水に浸したり、杵を水に浸したり、石臼をお湯であっためたり

「そろそろお米蒸し上がるからね。西片つくのとこねるのとどっちやる?」

「どっちでもいいよ?」

「じゃあ交代でやろっか。」

「こねてる時についたりしないでよ。」

「大丈夫だって。そんなことしないから。絶対」
「2人の共同作業だね///」

「言い方///」

高木さんがついて、俺がもちをこねる。

初めてなのに、上手くできてる。
とにかくタイミングがばっちしだ

「初めてなのに…あっ…❤上手いねっ…西片っ///」

「言い方!///あと変な声出さないでっ///」

「し、仕方ないよ。あっ❤、重いんだから杵。」

しばらくして交代

「西片も私がこねてる時ついたり……していいや。私が手怪我したら、西片がつきっきりで食事もお風呂もトイレも手伝ってくれるもんね。」

「絶対高木さんがこねてる時についたりしない。」

こちらも息がピッタリだった
ぺちっ。ぺちっ。とついていく

「ぺちぺちいい音するね~。西片、私のおしりの感触を思い出しちゃうかな?」

「出さないよ!」
ごめん。そう言われて、初めてした時の...お風呂場で後ろからおしりを、ついたときの。感触を思い出してしまった

「そこは、出すよ!?高木さん!じゃないの?」にやにや

「変な意味にしか聞こえないからやめて!///」

「あははははは。想像力豊かすぎだよー。だから私にむっつりとかえっちとか言われちゃうんだよ」

「そんなことは無いから!///」

「じゃあどうして膨らんでるのかな?」

「これは...///気のせい!///」

高木さんめ。餅つき中でもからかってくる

しばらくしたらまた交代で高木さんが杵をつく
でも、高木さんはからかいながらも、絶対に杵を俺の手にぶつけないようにしてるのがわかる。

そういうとこも、好きなんだよ。俺は。

「そろそろつけたかな」

「うん。」

「やっぱ息ぴったりだね。私たち」

「そりゃあ。そろそろ5年も2人で一緒にいるんだし」

「積み重ねてきた愛の歴史だね。」

「…て、照れるからそういうの///」

「このおもちみたいに、ずっとずっとこねてこねてこねまくった恋だよ。」

「...///」

「さ、お父さんお母さん呼んできて食べよう」

高木さんのお父さんとお母さんをよんできた

「「いただきまーす」」

まずはつきたてをそのまま

西片「美味しい!つきたてのお餅ってこんな美味しいんだ!?」

高木さん「美味しいでしょ~ほらこんなに伸びるよ。」

高木さん母「あんまのばすと落ちるわよ」

高木さん「あっ」

おもちが切れて高木さんの服に着いた

高木さん「胸のとこについちゃった。西片、取って食べて?」

西片「ちょ...高木さん///ほんと親御さんの前でいちゃつきは勘弁して...///」ひそひそ

高木さん父「こらこら、西片君困ってるぞ」

高木さん「ちぇー。...西片も、父さんも母さんもおしょうゆに海苔に、きなこ、変わり所でめんたいこ。色々あるからつけて食べてね」

西片「うん。ありがと。じゃあまず海苔を巻いてしょう油。うん。これだよ。この味」

高木さん母「鉄板よね」

高木さん父「めんたいこ美味しいな」

西片「高木さん明太子好きだよね」

高木さん「うん。好きだよ。あ、でも西片の方がずっと大好き」

西片「だから///ほんと親御さんのまえでいちゃいちゃはさ///」ひそひそ

高木さん「昨日はあんなに」

西片「きなこも美味しいよ高木さん!///デザートみたいで」

そんなこんなで正月。おもちを堪能した。

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しばらく高木さんの家に泊まった。
といっても勉強がメインだ。
しょっちゅう高木さんが誘惑してきて耐えるのも大変だったが(こっそり自分でなんとかした)


もう、明日から三学期。学校なのでさすがに今日は自宅に帰る。

「休み明けたら割とすぐ修学旅行だね。西片」

「北海道だっけ」

「スキーとかスノボーやるらしいよ。楽しみだね。…一緒の班になろうね」

「もちろん。」

「宿泊班も西片と一緒だったらなあ。…ていうか西片と二人きりだったらなあ」

「それは無理でしょ。学校行事なんだし男女同じ部屋で寝るなんて。」

「まあそうだよね。…逢い引きする?」

「…...あ、あんま危ないことは…だいたいしてどうするのさ」

「そりゃあ。愛し合うんだよ。」

「え、えっちなことはしませんから!///」

「ひとこともえっちなことなんて言ってないのにな~さては西片期待してる?」

「す、するわけないだろ!///学校行事なんだぞ///」

「あははははは。」

「じゃあまた明日ね。西片」

「うん。また明日」

…修学旅行か
高木さんと。高校の修学旅行。楽しみだな。

第131話 完

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