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生徒も教師も幸福にならない「ブラック部活」が続くのは何故?

「京医4名、阪医4名合格講師」による受験対策講座(514)

 学校革命=スクールレボリューション(205)=

 各種調査によると、中学生の9割、高校生の7割が参加しているという部活。しかし、すべての生徒が自主的に楽しく部活を続けているかといえば難しいところ。実際には、部活内のイジメや、度を越した顧問の指導を苦に自殺する生徒のニュースもしばしば報道される。2017年5月には、埼玉県川口市の中学校に通う女子生徒が、部活の悩みが原因で自殺したと報じられた。少なくとも、長時間のハードな練習が重荷になっている生徒は一定数いるのではないか。

 そして、部活の練習が毎日のように続けば、当然、顧問を務める教師もしんどくなる。ましてや、教師は普段から授業やもろもろの業務に追われているのに、その上に部活の負担が覆いかぶさってくるのである。その勤務実態は過酷極まりない。


 生徒も教師も幸福にならない「ブラック部活」が続くのは何故なんでしょう?部活動は、世界的に見ても異常な制度です。私の指導させてもらっていた、アメリカのローガン中学校では午後2時半になったら学校は消灯で誰もいませんでした。生徒も教師も、学校外に別の生活がありました。


 ある生徒はスポーツに出かけ、ある生徒は教会行事やボーイスカウト(ガールスカウト)に参加する。自由意志が尊重されるので、勉強したい子は図書館にでも出かけてでしょう。経済的に余裕のある子は、家庭教師がつくでしょう。

 教師も学校の労働が終わったら、帰宅してそれぞれ別の生活があります。別の職についてダブルワークの教師もいました。残業代もない日本の教師とぜんぜん違います。


 Why do "black club activities" continue to make neither students nor teachers happy? Club activities are an unusual system even by global standards. At Logan Middle School in the United States, where I was allowed to teach, the lights went out and no one was in the school at 2:30 PM. Students and teachers had other lives outside of school.

 Some students went out for sports, others participated in church events or Boy Scouts (Girl Scouts). Free will was respected, so children who wanted to study would probably go out to the library. Those who could afford it would be tutored.

 Teachers also have separate lives when they return home after the school work day is over. Some teachers had double jobs, working different jobs. This is completely different from teachers in Japan, where there is no overtime pay.


〇合格実績
2023年度 大阪大学「医学部」3名                       
2022年度 京都大学「医学部」 京都大学「経済学部」
2021年度 京都大学「理学部」 京都大学「経済学部」
2020年度 京都大学「工学部」2名

 

高木繁美。「高木教育センター」塾長。
 名古屋大学卒業後、アメリカユタ州で中学校教師をした後、帰国。英検1級、通訳ガイドの国家試験、国連英検A級、ビジネス英検A級などに合格。京大二次試験を7回受けて出題傾向を調査。英語81%、数学70%の正解率。少林寺拳法二段。ジャッキー・チェンの前でヌンチャクを披露したことが自慢。「私の京大合格作戦」(エール出版)2020年度版から2022年度版に漫画化されて掲載。チャットワークを用いた質問無制限の通信添削を全国の難関校受験生対象に募集中。「高木教育センター」検索。桑名市役所前の塾でも指導中。

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