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理系から文系へ、英語講師から数学講師へ(2)

「京医6名、阪医4名合格講師」による受験対策講座(790)
 学校革命=スクールレボリューション(481)
理系から文系へ、英語講師から数学講師へ(2)
 
第二章 英語教育の真実:ビッグワードからシェークスピアまで
 1982年、アメリカのユタ州ローガン中学校で社会の授業をしていた時、初めて「何かおかしい」と感じました。私の授業は、同席していたネイティブの教師によって頻繁に中断され、彼は生徒に向かって説明を始めました。「ミスタータカギが今使った単語の意味はね、---」と彼は解説を始めました。
 
 私は理科教師のアランに相談しました。「なんで私の授業を中断するのかな?」と。彼は私にアドバイスをくれました。「お前の英語は綺麗だけど、ビッグワードを使いすぎなんだ」と。
それから、私は注意深く職員室の会話を聞き始めました。そして、確かに彼らは中学レベルの英語を使っていました。私が受験勉強で習った難解な単語などは全く出てこないのです。
 
 私の塾生たちは、高校で与えられた「システム英単語」を使って単語をたくさん覚えていますが、多分それはムダになるでしょう。
 
 アメリカから帰国した私は公的な資格を取ろうと思い、とりあえず英検1級の過去問を書店で入手しました。しかし、知らない単語や表現を見つけてウンザリしました。
 
 もはや、高校生の時のように「頑張って勉強しないと」と自分を責める気にはなれませんでした。私はネイティブの助けを借りて問題を解き始めましたが、「これは何だ?なんで、日本人のお前がこんなものを」と言われました。それで、「どういう意味?」と尋ねると、「こりゃ、シェークスピアの時代の英語だよ」と笑われました。
 
 しかし、アメリカから名古屋にある7つの予備校、塾、専門学校に履歴書を送付しても全て無視されたので、私は日本の英語業界で認知されている資格を取らざるをえませんでした。
 
 事実、英検1級を取ったらどの予備校、塾、専門学校も返事が来るようになりました。結局、コンピューター総合学園HAL、名古屋ビジネス専門学校、河合塾学園、名古屋外国語専門学校などで14年間非常勤講師をすることになりました。
その間に出会った英語講師の方たちの中に、英検1級を持っている人はいなかったし、旧帝卒の講師の方もいませんでした。資格を持たないと雇ってもらえないという私の見方は誤っていたのです。
 
 このエッセイは、その経験を通じて得た英語教育の真実を伝えるものです。私たちは、ビッグワードからシェークスピアまで、英語教育の全てを見つめ直す必要があります。それが、真の英語力を身につけるための第一歩なのです。
★当塾の医学部合格実績★
京大医学部医学科6名(2024,2022, 2016, 2014, 2013)
阪大医学部医学科4名(2023-3名、2014)
名大医学部医学科2名(2018, 2013)
 
高木繁美。「高木教育センター」塾長。
 名古屋大学卒業後、アメリカユタ州で中学校教師をした後、帰国。英検1級、通訳ガイドの国家試験、国連英検A級、ビジネス英検A級などに合格。京大二次試験を7回受けて出題傾向を調査。英語81%、数学70%の正解率。少林寺拳法二段。ジャッキー・チェンの前でヌンチャクを披露したことが自慢。「私の京大合格作戦」(エール出版)2020年度版から2022年度版に漫画化されて掲載。チャットワークを用いた質問無制限の通信添削を全国の難関校受験生対象に募集中。「高木教育センター」検索。
桑名市で指導中。God bless you. 指導を希望される方は、HPをご覧ください。

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