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友達と仕事をするんじゃなくて、仕事をする人と友達になりたい

仕事をする人と友達になりたいと思っている。

というかさらに正確に言うと、肩書きや役職が前提で出会う人みんなと、出来ればもっと友達みたいになりたいのになと思っている。

宿泊飲食業なので割と続々と人に出会う仕事である。役員という立場なので、会う人の幅も広い。

店舗を展開する際に共に仕事をする人もいれば、近くのお店の方達とも知り合う。同じ業種のマネージャーと挨拶をすることもあるし、社内では新たなスタッフが次々に入る。メディアから取材を申し込まれることもあれば、「きっと面白い話が出来ると思うよ!」と紹介されて誰でも知っているような会社の人と突然出会う事もある。

そういう人と、友達になりたい。

友達になるというのは一緒に遊びに行くとか暇にあかせてメッセージをやりとりするとかそういうことではない。

通り一遍の説明文より、できるだけ自分に馴染みのある言葉で話したいし、会社ではなくその人個人がどんなことに興味があるのか知っていたい。性格が合うとか合わないとか、そういうことはひとまず置いておいて(合う方がそれはもちろんいいんだけれど)。


とはいえ、ともすると不遜にも取られてしまうし、簡単にはいかない。僕だったら「友達になりたいんですけど!」と両手を振って近づいてくるような人がいたら警戒する。相手が望んでいない場合だってもちろんある。

なので、そんな風に出会えたらいいなあと思っておくぐらいにしている。それだけで確率はちょっと上がる。

たまにお互いにそういう気持ちの人がいて、これから仕事をする関係になるというのに「ああこの人とはもう友達だな」という風になれた時は本当に嬉しい。


親しき仲にも礼儀ありはもちろんだけれど、その中で忌憚なく話せる人たちが繋がっていって関係が出来ていくのが理想的だ。元々友達だった人と仕事をするのもいいけど、これから仕事をする人と打ち解けた関係が出来る方がお互いの仕事に発展性がある。

僕は前向きな公私混同が最強と思っていて、仕事をしていく人と話をしたい人が共通するのはすごく嬉しいのである。


簡単にまとめちゃうと誰とだって畏まらずに会いたいし、話したいですよねって話なのかもしれないけどそれが案外難しい。

名刺交換から始めないとか、お酒を飲むとか、陽気な場所に行くとか、具体的な方法論は幾つかあるのかもしれないけれども。


そんなわけで、ところで僕たちの宿はそういうのに割と適した場所だと思っていますよ、という手前味噌な話で締めようと思います。

12月も第三週を終えるとぐっと年末に近づく感じがありますね。2015年も沢山の人に会えて嬉しかったです。ではでは、(ちょっと早いけど)元気に新年を迎えましょう。


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