光と影の彩度のお話

今日の話題は色の彩度!
昨日反響があったツイートの補足説明です。そのツイートがこちら↓


同じことを言っている人を以前に見たことがあったので、まあみんな知っているだろうと思ってはいたんですが、一応投稿してみました。

そしたら思った以上に反響をいただきました。「分かりやすい」とか「勉強になります」とか「目から鱗です」とか役に立ったというコメントをたくさんいただけました。あとツイートを見て「それって明度じゃないの?」という疑問もいただきました。ありがとうございます。。。。

彩度っていうのは色の鮮やかさを示している数値です。説明するためにカラーピッカーの画像を用意しました

真ん中の四角型の縦軸が明度。横軸が彩度。周りを囲んでいる円が色相環です。色を選ぶ時にはこのカラーピッカーの中から色を選ぶわけです。

よくあるのが、光の当たっている面と影になっている面で、明度は変化しているんだけど、彩度が全然変化していなかったりする場合があります。

ツイートの画像の改造しました。影の部分と、光の部分で同じような彩度にするとこうなります。青い箱は全体に彩度が低く、黄色い箱は全体に彩度が高いです。結果、青い箱は汚い印象になり、黄色い箱は眩しい感じになりましたね。 どちらも単体で見てるから、まだマシな感じですけど、これが画面全体の構成になると、さらに違和感が強くなります。

全体が同じような彩度だとどうしても、単調な画面に見えてしまいます。また画面上で色の問題も起きやすくなります。彩度を変えないということは、全体的に濁ったり、全体的に鮮やかになったりしてしまうからです。そうすると汚い色か眩しい色のどっちかになってしまうんですね。そういう時に、ツイートしたような色の選び方で考えると比較的綺麗な色で描くことが出来ます。ものだけじゃなくて画面の設計にも同じことが言えます。

もちろん、これはいつ何時も使える技じゃないです。画面の中の、影面と光面でどちらを際立たせたいのかによって、彩度をコントロールしないといけませ。画面の中で影と光、どちらの専有面積が大きいか、どんなシーン、どんな演出にしたいのか等、総合的に考えて色を決めてください。ですが、基本的には目線を集めたい側の彩度を上げるといいと思います。

とろで、この辺の話は、元ピクサーで、トイストーリー3のアートディレクターとして活躍されていた、トンコハウスの堤大介さんという方がとてもとても詳しいです。僕なんて足元にも及びません。是非参考にしてみてください。

この影側と光側で彩度を調整するテクニックは、ディズニーみたいな子供向けの作品ではかなり有効です。(こういうのとか↓明るい部分は彩度を落として、暗い部分の彩度を上げてます。彩度を上手く使えば、明暗の階調の幅も減らしても立体を表現できるので、画面の暗さを抑えることが可能です。)


逆にダークソウルみたいなリアル系で、暗い画面の作品の中では、そのままでは使えないんですけどね。色が綺麗になっちゃうと可愛くなっちゃうんで。。。

でもそういう時は画面を汚い印象に見せたかったりするじゃないですか。だからこれの逆をやれば、ゾンビ系とかクリーチャー系とかの作品は結構かっこよくなったりしますね。 よごしとかもわざと汚くした方がいいかも。

(↓こういう絵とか。固有色が認識できるレベルで、影も光も彩度を下げてるけど、目線を集めたいポイントでは彩度をあげてます。)


さて今日は色の彩度に関して話してみましたいかがでしたでしょうか。

色に関する話はなかなか感覚的な部分も多くて難しいんですけど、少しずつ言語化してしておく事で作業の負担を軽減したり、クオリティーアップさせたりすることができるんじゃないかなと思ってます。

本当に色の感覚が優れてる人には、こういうのいらないんですけどね。でも僕みたいな色が弱い人はこういうテクニックに頼るしかないんです笑。

よく色が綺麗だなって思う人に、「どうやって色を選んでるんですか?」って聞いてみるんですよね。そうするとね、だいたい「なんとなくいい感じの色を選んで置いてます。」みたいな答えが返ってくるんですね(笑)全く参考にならない泣。

そういう答えを聞くと。「あ、この人たちは俺とは違うんだ」っていう感じになります。はい。

ただまあ、そういう感覚派の人も迷う事ってあると思うんで。今まで感覚で綺麗だと思った色は、なぜ綺麗なのかっていうことを改めて考えてみると、また新しい発見があるかもしれません。

色に関してはまだまだ深いので、また話したいと思います。彩度だけじゃなくて、明度と色相、輝度やカラーマップなども、そのうち解説していきたいかなと思いますまあ気が向いたらですけど。解説してほしいことや質問があったらコメントや Twitter の DM などでお気軽にください。

はいじゃあ今日はここまでにします

また明日ね


PS:今日仕事仲間から突っ込みをいただきましたが、この光側と影側の彩度のコントロールを、CGでやるのはコストがかなり高いそうです。

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高原さと

がんばるコンセプトアーティスト。映像やゲーム、アニメの仕事をして生きてます。早稲田建築卒。 アートやモノづくりに関する記事を配信中 <ブログ>https://takaharasatoshi.com/ <voicy>https://voicy.jp/channel/731

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コメント4件

すごく勉強になりました!ありがとうございます!!
ありがとうございます!
すごく勉強になります。デジタルによるアートの見方もかなり変わってきますね、、、。ありがとうございます!
遅まきながら記事を拝読しました。とても分かりやすく、素晴らしい内容で、大変勉強になりました。ありがとうございます!
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