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3Dプリンターを導入して4日で自作レンズを作ったという話

まず最初に宣伝です。12月1日〜2日にかけて、Ogaki Mini Maker Faire2018(#OMMF2018)と呼ばれるイベントに出展します。

今まで写真展ばかり出展していた自分にとって、初めてのMaker Faireです。当然、出すのは自作カメラや自作レンズ、そしてインスタレーション展示です。かなり濃いイベントになると思いますので、お時間許すならば是非!入場料無料です!!


さてさて、こっからが本題。

タイトルにありますが、3Dプリンターを導入しました。
購入言い訳は色々あるのですが、なにせ私にとってカメラ作りは、自分の写真を語る上で必要不可欠な要素です。カメラ作成する上で、今まで簡易的な設計図を作ってあとは全て勘で作り上げてきた私。そんなことでは、良いカメラなんて作れるわけがありません。3Dプリンターは、その悩みを解決してくれる助けになってくれると思って導入しました。

とりあえず3D CAD(モデリング)を含めて経験がない自分が、わずか4日でひとまずレンズ(というかレンズ鏡筒)を作ることに成功したので報告を兼ねてnoteに書いている次第です。


18日(0日目)

3Dプリンタとフィラメント(材料)をAmazonで購入。購入したのは、QIDI社のX-smartと呼ばれる機種です。

機種選びの理由は以下。詳細は今度別途書こうと思いますが、3Dプリンタの一番気を使う部分は水平調整とノズルまでの距離調整、そして温度/湿度管理みたいなのですが、本職でもっと繊細な装置の調整を普段から取り扱っているので、これぐらいは余裕です(たぶん)。

①ABS,PLA両方印刷可能
②ステージが150mm以上まで対応
③筐体で囲われている
④Amazonの評価が高い
⑤アホみたいに高くない

ただ、デザインがすっごくダサいのでそこだけは気に入っておりません。


21日(1日目)

仕事おわりにデッカイ荷物が届く。だいたい電子レンズ…じゃなくて電子レンジぐらいの大きさでした。この前こんなことを書いて綺麗にしたばかりだというのに。。

とりあえずセットアップ(説明書英語だったこともあり殆ど説明書見なかったのですが、事前知識でそこそこ順調に終了)して、そのままチュートリアル通りの四角柱を作成し、ボディキャップも作ってみました。なかなか綺麗。

22日(2日目)

さっそく3Dプリンターを導入したので、次週に開催される #OMMF2018 で何かを出展したい。

ということで以前作った100均レンズを作り直すことにしました。正直筒の中を黒塗りすれば良いだけだけど、せっかくなのでちゃんとレンズらしい形にしてあげたい。没レンズなので時間をかける意味があるかは不明でございます。以前作った100均レンズの記事はこちら。

レンズ鏡筒に大事なのは、内面反射を防ぐこと。とりあえず3Dプリンタを買った時についてきたフィラメントは赤色だったので、別途購入した黒色のフィラメントを使って積層を試みました。

…が、フィラメントの送り出しができず失敗。フィラメントも色々なメーカー製のものがあり、3Dプリンタとの相性や付けることができるもの、出来ないものがあるみたい。


しかしそれを解決できるのも3Dプリンタの魅力。

既に世の中には、大量の3Dデータが開示されているサイトが幾つも存在しています。同様のプリンタで、フィード用の軸を探してプリント。

これでプリントできるようになった。


23日(3日目)

速攻で3Dデータを作ってひたすら印刷をしていく。小さいものは複数同時に印刷できたりするので、ステージは大きいほうがやはり便利。ただ、ここでミスが発生。3DモデリングソフトのFusion360でネジを切る時に、モデル化をしていないというミス。とりあえずヘリコイドという概念はなくなった。

24日(4日目)

昨日のこと。出来上がったものを組み上げてみた。

とりあえず完成で。


試写

内面反射の影響はなくなったかもしれないけども、レンズがコーティングなにそれという状態なのでやはり酷い。こればかりは仕方ないかな。

あとセンサーダストが酷すぎた。これは仕方ないで済ましちゃいけないな…。センサーダストつけまくってたα7でのテスト撮影なので御了承下さい。

あと無限出ませんでした(笑)作った時はオーバーインフ気味に作ったつもりだったのですが。

ちなみにRAW現像でカメラプロファイルで「クリア」を使用しています。あとはそのまま。


まとめ

3Dのモデリング、3Dプリンタがはじめての自分でも、かなり簡単に形にすることができました。技術の進歩は素晴らしい。
今回のレンズ作成も、「私だから4日で出来た!」ではなくて、「私ですら4日でできた」のです。誰でも簡単に、ものづくりが出来る時代が、もう来ているんだなと実感しました。

とはいえ使い手が下手っぴでは意味がありません。ネジの件や設計ミスなどの件は今後に活かしていこうと思っています。

この手の技術は「どう使うか」が非常に大事になってくるところだと思っておりまして、使い所がなく持っていても宝の持ち腐れになるパターンも多いと聞きます。が、生憎自分は作りたいものが多すぎるので暫く腐ることなく使い続けることができるでしょう(笑)

また3Dプリンタに使い慣れてきたら、それでnoteも書こうと思います。ではでは。

自作で機材作ったり、展示物のギミック作るとお金かかるんです…。ストレスで甘いもの食べまくるから…。そんなわけで、俺に少しでも甘いもの食べてもらいたいって人はよろしくお願いします!