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R-D1 in Focusに参加しておりました

概要

どうもお久しぶりです。takahashi toshioです。

以前に少し現状の予測を書いておりますが、その後妻の頑張りもあり無事第一子が産まれました。現在はなれない子育てを夫婦一緒に頑張っているところです。

そんなわけでなかなか写真展に参加や展示に見に行くことは難しい…という当初の予定通りになったわけですが、妻の出産中に面白い記事を見つけてしまいました。

この令和の時代に、まさかのR-D1。展示特典に加えて蔵出し品が2000円で購入できちゃうオマケ付き。こんなの出るしかないでしょ!という事で抽選に見事勝ち取り展示させていただきました。
今回は、その展示写真やイベントとして開催されていたファンミーティングについて、そしてR-D1シリーズについて改めて話す内容になります。

R-D1sで撮影した写真も色々載せていきます。


R-D1とはなにか

R-D1は、世界初のデジタルレンジファインダーカメラ。

今でこそライカがレンジファインダーのデジタルカメラを出しているからレンジファインダーカメラも(数は少ないですが)着々と進化を進めていますが、R-D1は時代を感じさせるAPS-C610万画素のCCDを搭載。まさかのシャッターチャージが必要な巻き上げレバー(連写ができない)。

コシナと共同開発された影響でベッサをベースに作られた影響とはいえ、一般的なカメラとは一線を画するカメラだったといえます。

また最大の特徴は軍艦部に搭載されたアナログな指針計。
(あまり正確ではないですが)残りのバッテリー残量や記録画像容量、ホワイトバランス、Raw/Jpegの組み合わせをコントロールできます。起動するときにメーター部分が動くだけでも見てて楽しいカメラです。

また600万画素のCCDということで、今となっては高画素とはいえませんし、感度をあげるとノイズも乗りやすい(それでもiso800ぐらいまでは扱いやすいノイズの出方)ですが、写し出してくれる写真は本当に美しいです。

ちなみに600万画素レベルになると、パソコンディスプレイによってはLightroom等でデフォルトで等倍で表示されてしまうので違和感を感じます(笑)

600万画素とは思えない美しさ

購入当時にもnoteを書いていますので、参考にしていただければと思います。


R-D1 in Focusについて

R-D1シリーズで撮影した写真のみを展示する写真展。それがR-D1 in Focus。

経緯としては修理対応用でディスコンストックになっていたR-D1sを廃棄する前に有効活用するところからスタートする企画だったようです。修理は既に対応終了しているが、廃棄するのは勿体ない、と。

R-D1シリーズは愛好家が多いので、発売されて10年以上経っても使っているユーザーも多いということもあり、【現状保持している、使っているユーザー】を対象とした人が出展可能な写真展を行い、その副賞(?)としてストックになっていたR-D1sを2000円で販売するというイベントでした。

R-D1シリーズは、発売当時は新品価格は30万円ほどしたカメラのようです。それがほぼ新品の状態で(いくつか付属品がないとはいえ)2000円で購入できるとなると、そりゃ(保有者は)みんな参加しないわけがありません。ちなみに中古相場でも10万はするカメラです。10年以上前のデジタルカメラでこれほどの価値をもつカメラは、ライカとR-D1シリーズぐらいではないでしょうか。

フィルムカメラのような写真がとれるので、フィルムっぽい写真を応募しようと過去写真を漁ってました。

今回、運良く抽選にあたりまして参加させていただきました。
応募の際には写真を投稿する必要はありませんでしたが、応募時にR-D1に対しての気持ちや、今回の写真展についての感想?を記載する場所はありました。
私もR-D1に対する気持ちや、このカメラで撮る理由を記載して応募しました。写真ではなく、カメラ主体ですし、こういうカメラに対する熱い思いをぶつけられるのも良いなぁと思いました。

R-D1 in Focusの発表を受けたときに喫茶店で撮った写真。モノクロも良い味出します。


最後の感謝企画について

写真展前夜祭として、オンラインでのファンミーティングが開催されました。イベントの詳細内容は、各種レポートがプレスに上がっているのでご確認ください。

個人的には当時の開発リーダーであった塩原隆一さんの話が聞けたのが良かったです。塩原さんは技術者としての技術があるだけでなく、話し方も非常に丁寧でわかりやすく、そして作例としてあがった写真もうまいという(笑) 今回の企画におけるイチオシな時間でした。

また塩原さんの「良い写真とは何か」をカメラを作る側の人間の意見として聞くことができたのも良かったです。
良い写真というのは定義が曖昧ですが、カメラを作るにあたっては「定義付けされた部分こそがカメラの特徴・本質」にあたると思うこともあったので、それが映像メーカーであるエプソンさんとして、技術担当の方の意見として聞くことがでたのが非常に有意義でした。

良い写真も良いカメラも、向いている方向が一緒だと良いですよね

イベント中にはチャットが開放されており、参加者から質問や感想を常時受け付けられる状態でした。
私も不躾ながら大量に質問させていただきました(本当にすみませんでした)。ちなみに回答はいただけていませんでしたが、CCDは自社開発なのか(エプソンさんは半導体工場を保有されており、LSI作成しているのは知っている)といった答えにくい内容を聞く嫌なファンだったと思います。興味本位でチャットを汚してしまい申し訳ありませんでした。

一応カメラ自作してたりする身なので、そういう本当の意味での細かい技術情報に興味あるんです。ごめんなさい。反省はしていますが、後悔はしていない。


写真展の様子も拝見することができました。プロ写真家の上田晃司氏、コムロミホ氏が講評(好評)をしつつ、今回の参加者の写真を見ることができました。
良い写真もたくさんあって、せっかくなのでレンズ情報やタイトルだけじゃなく、(R-D1で撮った写真としての)バックグラウンドを直接伝えることができれば良いなと思いました。そういう意味で、プロの写真も一枚勝負のほうが面白かったと思います。

そしてこれは時代が時代だけに仕方ないですが、コロナが流行っていなければ、みんなでR-D1を持ち寄ってスナップ撮影会とかもできれば最高だったかもしれません。みんなでレンズ交換して撮影したりも楽しそう。また、そういう機会が訪れますように。

マスク外して楽しめる日が来るといいね。


おわりに

そんなわけで、会期はあっという間に過ぎてしまいましたが写真展参加のレポートでした。

R-D1シリーズ。私は2年ほど前に購入したので、他の参加者の方に比べると使用時間は短いですし、皆さんのように歴史を感じさせる写真は提出できませんでした。とはいえこのカメラは自分が自作カメラに疲れたときにやってきた救世主のようなカメラであり、未だに【撮る】という行為を楽しくさせてくれるカメラだと思っています。

感謝企画で後継機種についての話題もありましたが、私は後継機種が仮に発売されていたとしても、このR-D1シリーズを購入していたと思います。
エプソンさんのカメラが美しい画像を生み出すことに疑いはありませんが、何よりこの【撮る】ことに対する原点回帰をさせてくれるデジタルカメラは、これ以外に存在しないと思っているからです。この感覚は未だ進化を続けているライカですら棄ててしまった感覚だといえると思います。

唯一無二の存在。
せっかく2000円でバックアップを手に入れたので、一生大事に使っていこうと思います。エプソンさん、ありがとう。

ありがとうございました。


おまけ1

そもそも私にとってエプソンさんのカメラ=スキャナカメラです。


おまけ2

それにしても、これだけ準備しなかった写真展は初めてかもしれません。
なにせ画像を送ったらエプソンさん側でプリント・裏打ち・額装・設営までやっていただき、一切在廊しなかったので…。展示していただいた写真は郵送いただけるという事なので、届くのを楽しみに待とうと思います。

今回の展示作品でした。タイトルは【揺藍】。ちなみに展示のときはタイトル間違えてました(笑)


追記:
展示作品が戻ってきました。是非自宅に飾ってね、とお手紙が入っていたので、我が家の展示スペースに飾らせて頂きます!


自作で機材作ったり、展示物のギミック作るとお金かかるんです…。ストレスで甘いもの食べまくるから…。そんなわけで、俺に少しでも甘いもの食べてもらいたいって人はよろしくお願いします!