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とにかく行動する!が通用するのは若者の特権で大人の場合は大やけどする可能性が大きい件


人間の悩みって、お金・健康・人間関係・将来の4つに分けられるって何かの本で読み「確かに」って思ったのは何年前だったかな。

どれも大事だし、悩みたくなりますよね。

でも、どれも自分で意識してコントロールしておけば、めちゃくちゃバットエンドってことはないんじゃないかなと最近すごく思うんです。
反対に意識せず自然に任せていると、それこそバットエンドがやってくる気がしています。


若い頃ならやり直しがきく!とか、あらゆる失敗は糧になる!と思えるんだけど、齢40を超えたあたりから、「年齢がいってからの失敗はやり直せないこともあるし糧にならないものもある」と薄々感づいてきています。

これは「年をとったら保守的になれ」という話ではなく、勢いだけでなんとかなるというのは若さの特権であり、成熟した40代以上の大人はある程度勝算のある状態で勝負しないと、パワーも時間も足らないのではないか、ということです。


SNSを見ていると、インフルエンサーのような著名人が「とにかくひたすら行動しよう」みたいな発信をしていて、大人の皆様がとにかく行動した結果、なんの結果も出せないどころかそこそこの負債を抱えたり、なんのあてもなく会社を辞めて自営になった結果、自営でも結果を出せず就職先もないという八方塞がりになっている人を度々見かけます。

その結果、インフルエンサーは嘘ばっかり言うとか無責任だとかって言う話になるんですけど、いやいや待て待てと。ちゃんと文脈を理解した上で行動したのかい?と聞きたくなるわけです。


わたしもいろんなインフルエンサーの方々の書籍や発信を日常的に拝見していますが、やり方の好みや見せ方に差はあっても、嘘ばっかり言っているとは思えないんですよね。むしろ「そうだなぁ」と思うことの方が多いです。

それよりも、一部分の言葉を切り出し自分なりの解釈で動き、自分に合ってるかどうかもわからないまま「行動しよう!」って書くことが行動することだと思っている大人に対して、世間は厳しいです。

たとえ不器用な人だとしても、正しいことにそれなりの時間をかけて取り組み、都度振り返り改善していれば、何かしらの結果は出るはずだと思います。
それで結果が出ないなら、やり方そのものが間違っているか、自分に合っていないのではないかと疑った方がいいと思います。


40歳は不本意ながら「初老」なわけじゃないですか。
いくら寿命が延びているからとはいえ、見た目を若くキープしている人が増えているとはいえ、若くはないと自覚することも大事だと思っています。

もちろん、若い人たちの関心があるものを知る努力をしたり、体験することは大切だと思います。でもそれによって自分を若者と同じと錯覚するのは危険です。

気持ちも身体も若々しく保ちたいし、感性もキープしたい。
そのための努力を惜しまず、適時自分とは違う世代の人たちと交流していくのは大事なことだけど、同じくらい可能性があると思っていると、失敗しやすいです。


お金・健康・人間関係・将来についての悩みに対し、なんの対策もせず「ま、なんとかなるだろう」と思っていると、なんともならない日が来た時に、詰みます。

特に仕事の人間関係に関しては顕著で、若いうちなら「若さがある」と言うだけで期待して自分の価値以上に見積もってくれるラッキーがありますが、成熟した大人の場合、相応の実績やスキルがないと、相手にされません。

悲しいことだけど、それが現実です。
 

だからこそ40代でも50代でも60代でも、今の自分のスキルに何をプラスしたら実績を出せるかを綿密に考え、勝算があると思うことを見極めてからひとつひとつ行動して確認してくという作業が必要だと思います。

わたし、何もないんです〜と言う人に手を差し伸べてくれるのは、家族と友達だけ。仕事においては、スルーされるだけです。
人柄が良いとか誠実だとかそう言うことは、実績やスキルがあって生かされること。

なんの実績もないけど気立ては良い、と言う人がラッキーを掴むのは、若くないと無理なんですよね。


でもそう言う事実と向き合うのってかなりきついです。きついからこそ「楽して稼げる」とか「あなたのままで大丈夫」と言う詐欺まがいのものに引っかかり、さらに傷口が広がる・・・もう悪循環です。

勢いだけでどうにかなるのは若いうち。
だからこそ勢いだけに頼らず長期視点で確実に成果を出していくスタイルを選ぶ大人にもチャンスがあると思うのです。


なんか今日はそんなことを思いました。



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