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ビートルズ "Oh! Darling"、私が感じ取った曲の印象

ビートルズの楽曲ひとつひとつについて、私が感じたことをベースに、8項目の音楽的視点からポイント評価したコンテンツを公開しています。最後のアルバム LET IT BE から順に過去へさかのぼって、1曲づつ投稿しています。

第 16回目、今日の楽曲は...

アルバム ABBEY ROAD A面 4曲目 "Oh! Darling"

サウンド:★★★
メロディ:★★★☆
リズム :★★★☆
アレンジ:★★★
第一印象:★★★☆
スルメ度:★★★☆
独創性 :★★☆
演奏性 :★★★★★

<★ ... 1点 ☆ ... 0.5点、5点満点、各項目の解説は最後にあり>

3拍子系のゆったりとしたスローロック。ポールのボーカルもシャウト気味でなかなか気合いが入っている。イントロのピアノのコードは、EメジャーにC音(b13th)を加えたコードE(-13) であり、このコードがなかなか渋くかつオシャレな響きである。その一方で、曲の中盤になると、ピアノのコード弾きの激しさが増して、曲全体を盛り上げているようだ。

メロでのコード進行はごく普通であるが、サビ "When you told me ..."からは、D→F→A→A7→B7→E→F→Eという動きになっている。Aメジャーのキーでありながら F や B が使用されていて、曲に変化を与えている。そしてこのサビのギターのアルペジオも単純ではあるが、短く切ったトーンでリズム的なメリハリをつけている。

ドラムもまたすごい。サビの直前のフィルインは、一体何連符で叩いているのかわからないくらい、複雑なパターンを叩いている。それがサビへ向けて異常なほど盛り上がる原動力となっているのである。最後に入るギターは、ピッキング・ハーモニクスによるアルペジオで、ハードなボーカルと対比させるような、エレガントなエンディングとなっている。

あくまで曲の印象を具体的に表現するための手段です。曲をランク付けする意図はありません。


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