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ビートルズ "Carry That Weight"、私が感じ取った曲の印象

ビートルズの楽曲ひとつひとつについて、私が感じたことをベースに、8項目の音楽的視点からポイント評価したコンテンツを公開しています。最後のアルバム LET IT BE から順に過去へさかのぼって、1曲づつ投稿しています。

第 27回目、今日の楽曲は...

アルバム ABBEY ROAD B面 9曲目 "Carry That Weight"

サウンド:★★★☆
メロディ:★★★☆
リズム :★★★
アレンジ:★★★☆
第一印象:★★★
スルメ度:★★★
独創性 :★★☆
演奏性 :★★★★☆

<★ ... 1点 ☆ ... 0.5点、5点満点、各項目の解説は最後にあり>

ほとんど前曲と一体化しており、タムのフィルインで入るところなど Mean Mr. Mustard とよく似ている。ボーカルは合唱風なサビから始まり、珍しくリンゴもコーラスに参加している。このリンゴの太い声が強調されていて、ボーカルの力強さがより一層増しているような気がする。

途中で You Never Give Me Your Money のフレーズが登場する。すでにある曲のフレーズをまるごと引用するというのも珍しい。この曲ではジョンは参加していないが、この部分の歌詞 "I never give you my pillow..." は、ポールからジョンへの皮肉を込めたメッセージのようにも思える。ちと、考えすぎか。

コードは全体的に Cメジャーのダイアトニックで、あっさりとした進行である。この曲の聞きどころはジョージのギター・ソロである。CM7 のコードに Eb音のブルーノートをさり気なく乗せ、ちょっとブルージーな雰囲気を出しているのが印象的である。このギター・ソロが、次のマイナー・コードに行くための予感を見事に表現している。

エンディングも You Never... と同様、コード C→G→A をくり返し弾いている。そして間髪入れず、次の曲 The End に突入する。

あくまで曲の印象を具体的に表現するための手段です。曲をランク付けする意図はありません。


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