見出し画像

旅をしよう。それが、遠くでなくとも。

例えば、となりまち。知っているようで、知らないことばかり。お店に入って、手書きのポップなんて見つけたら、そこに在る誰かの営みが感じられる。

例えば、脳科学。どこか遠くというよりも、自分の内奥へと向かう。自分ほど、自分にどうしようもないものはなくて、そんな自分の理解を試みる。いや、別に自分である必要はないのだけれど。

例えば、歴史。戦国時代でも、戦後でも、あるいは家族の歴史でも。今はいない。けれど、たしかにいた。そんな誰かに思いを馳せる。

例えば、物語。本でも、映画でも、音楽でも、絵でも。「想像の翼」とやらを広げて。もしかしたら、これが最も遠くに行く方法なのかもしれない。

例えば、誰かと。「どこへ行くかではない。誰と行くかだ」。そんなことを言っていた人もいた。どんなに苦しい道程でも、誰かと一緒なら、いつかきっと笑い話になる。

旅をしよう。目的は何でもいい。
生の実感は、いつだって過程の中にある。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?