スーツの必要、ある?

 クールビズやらウォームビズやら。オフィスワーカーの格好について、なんやらかんやら指示がくる。うちの自治体では5月から10月までがクールビズで、12月から3月がウォームビズ。となるといわゆる「普通ビズ」である期間は4月だけになり「いや、それなら「4月だけは普通ビズにしましょう」っていう指示出した方がよくね?」という状態になっている。

 そもそも、なぜオフィスワーカーはスーツで仕事をしているのだろう。スーツである必要はあるのだろうか。正確に言えば「全員がスーツである必要はあるのだろうか」。スーツが好きですという人もいるだろうし、スーツ以外に着ていく服がないですという人もいるだろうし、業務上(相手がある業務など)スーツが求められますという人もいるだろう。しかしそれは「全員がスーツである必要性」を説明するものではない。

 究極的に自治体の仕事のあり方の判断基準は「住民の福祉に資するか否か」にある。とすれば「全員がスーツで仕事をすることが、住民の福祉に資する」という命題が「真」であればOKで、そうでないならば、別にそうでなくてもいいんじゃね?と言える。論理的には「全員が」というところがポイントで、「1人でもそうではない(スーツではない方が住民の福祉に資する人がいる)」という反例を出せれば、命題は「偽」になる(そっちの方が圧倒的に簡単に証明できる)。

 結局のところ、「職員のスーツ率」と「住民の福祉」に相関関係はないのだろうから「職員にスーツを着せる必要性」なぞ存在せず「職員にスーツを着せるコスト(職員がスーツを着るコスト)」というのは、無駄なものであろう。「相手方に不快感を与えない服装である」ということが大事なのであって、「スーツである」ことはさして大事ではない。

 という考えのもとで、セルフで「働き方改革(服装)」を行っている。現在私が担当しているのが総務的な事務で、ほぼ100%内勤である。とすれば、毎日スーツでバシッと決める必要はなく、「ビジカジ」的な服装であれば、誰に迷惑をかけることはない。具体的には、昨年のクールビズから継続してノーネクタイだし、パンツもスラックスではなくて「スラックスのように見えるユニクロのやつ」である。そして4月からは、Yシャツに代えて、白のハイネックのカットソーをちまちまと導入し始めている。まわりも特に悪い反応はない(いうてまわりも結構自由な服装をしているのだが)。

 因習はとっととなくなって、快適に仕事ができる環境に早くなってほしい。

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