note表紙_

紐育、あります。『マチネの終わりに』

こんばんは。
人形を作り、それをつかった写真作品を作っているサイトウタカヒコです。(Portfolio Website:http://saitotakahiko.strikingly.com)

毎日新聞・note上で連載している平野啓一郎さんの新作小説『マチネの終わりに』との連動企画に参加しています。春にはその企画展示も予定されております。

(↑別件で制作中の人形。ようやく色塗りが終わる。手が何かを握る形になっているのは、この後のためなのでご愛嬌。)

・・・実を言うと、この人形と企画展示のための制作にかかるまで2ヶ月ほどのブランクがありました。他の仕事の関係もあるのですが、やはり『マチネの終わりに』のための作品のことをあーでもないこーでもないと考える(実質、停止状態)日々もあり、気づけば2015年ももう少しで終わるぞというトコロでした。
(この写真の外側にはその作品の試行錯誤による残骸も転がってます…)

その頃『マチネの~』は主人公の蒔野もギターを触らない日々が描かれている絶不調のシーンが進行中で、このシーンは、立場はちがうけれどわが身に沁みました。
「ハッ。これではいかん!せめてなにか指を動かさなければ!」
と動き出した直後に、引き出しの中の粘土を保存していた容器に
青カビが生えていたのを発見した時に、特に沁みました...。象徴的...。

ただ今夜こうやって、できた人形を眺めると、
少しは勘も戻ってくれたかな。という気がしました。


・・・そんな『マチネの終わりに』も毎日新聞上では最終話にたどりついたそうです。ここまでの連載からすると、ニューヨークが最終話の舞台になる気がします。

そこで6年前に行ったニューヨークの写真を見返してみることにしました。
行った時の季節は11月の中頃なので、小説の季節とはちがうけれど…。

この街で、蒔野と洋子は再会することができるのか。

楽しみです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?