見出し画像

キセキ?!【『マチネの終わりに』作品展 ・10人の現代美術作家× 平野啓一郎】


【『マチネの終わりに』作品展 ・10人の現代美術作家× 平野啓一郎】
3日目が終わりました。今日はお昼の数時間だけ在廊しました。

さて、キセキ(?)が起こりました。

まずTwitterに写真のような感想ツイートがきました。

(↑発端となるツイート。ツイートの時間的に在廊はしていない。)

作品展を見に来てくれた「10年近く会っていない」という
「アーサー」さんのつぶやきでした。

僕にそんなイギリス人の友人は当時いませんでした。
Twitterのアカウント写真は毛糸のマスクをスッポリ被っていて、
男の人っぽいのはわかるんだけど、誰だかわからない。

「10年近く」というのは大学入学~二年生の頃。
ただ人生において最もいろんな人にあったこの時期。
熟考しても、一向に特定できません。

Twitterを見ると、バンド活動をしているのが
わかったので、バンドの動画をyoutubeで見ました。

「よーやく、これでわかる。。」

(再生)▶

・・・

・・・

・・・

・・・わかりませんでした。

・・・彼(彼女?)は和風テイストのヴィジュアル系バンドにいたからです。

ライブの照明は暗いし、みんな髪の毛は染めているし、
化粧は白塗り(もしくはとても濃い)。
後ろでは白塗りの褌(ふんどし)ひとつで踊っている人もいます。
この人が「アーサーさん」だというなら完全に捜査は手詰まりです。

(↑は某有名メタルバンドのバックバンド、困難さとしてのイメージ画像)

たしかに武蔵野美術大学はいろんな人がいました。
ただ当時「世界民族音楽全集(ペルー編)」を聞いていた僕に
そんなヴィジュアル系な友達はいません。。

・・・ 

・・・

ここから先は解決編です。
ドラマのような展開なく、残念ながら淡々としてます。
まず、SNSの力をフル活用しました。

①youtubeのバンドの動画を見る。

②バンドのウィキペディアはあるが、本名が書いていない。
facebook・Twitter上を探す。

③Facebookのバンドのイベントページを見つける。

④コメント欄からバンドメンバーっぽい人のコメントを見つけ
その人の個人Facebookページへ。

⑤そのバンドメンバーの友達リストへ。

・・・

・・・

・・・

⑥ようやくわかりました。

ヴィジュアル系のその彼は・・・
大学以外でも、大学でもなく、予備校でもなく、

・・・

・・・

高校の同じクラスの男の子でした。
※高校は髪染厳禁でした。ピアスも極端な長髪も禁止でした。
苗字の頭文字は勿論「A」でした。

A君はとても器用で、

絵もうまく、

モノマネがうまく

ジェットリーが好きで、

殺陣もできて、

ラジオが好きで自分でオリジナルラジオを作って

カラオケでは安全地帯の「ワインレッドの心」が上手で

卒業後はお笑い養成の学校に行きました。

ただ2006年以降は連絡もとっていませんでした。

A君。。
ありがとう。失礼だけど、
今、あなたの名前がわかりました。

よーやく眠れます。

・・・

でも、その変わりぶりじゃあ
ちょっとわからないかな(´▽`)

◆おまけ◆

A君とは会えませんでしたけど、同じ年の友人でこちらも10年の付き合いになる俳優の安保匠君が遊びに来てくれました。(写真右)
(俳優とあって、たたずまいもピシとしています。隣の中腰になりきれず、ピースも作りきれていない作者とはちがいますね。)

蒔野と洋子はコンサートの「奏者」と「観客」という関係から始まりますが、この安保君とは「観客」と「観客」という関係でした。
それも「10年前」のお芝居で「ただ隣の席だった」というところからの
出会いです。小説の2人とははるかにスケールが小さいですが、「男同士」という要素さえ抜けばちょっとロマンティックですね。

(↑・・・安保君はその後、帰りに「マチネの終わりに」単行本も買ってくれました。ありがとー安保君!)

今なら「あの時のあの人」にも、「その時のその人」にも
会えそうな気がしますが、
残念ながら次回は14日にヒカリエの会場に現れることになりそうです(>_<)

ひきつづき
【『マチネの終わりに』作品展 ・10人の現代美術作家× 平野啓一郎】
ご来場いただければ、これ幸いでございます。

【『マチネの終わりに』作品展 ・10人の現代美術作家× 平野啓一郎】

◇作品展概要・毎日新聞・ブログサービスnoteで2015年春より連載された小説家の平野啓一郎さんの新作『マチネの終わりに』をテーマに、作品を制作しました。

会期:2016.4.8(fri)-4.18(mon) 11:00~20:00
場所:渋谷ヒカリエ 8/ CUBE 1 , 2 , 3

◇A君へ
ある程度本人を特定できる内容です。
記事内容に問題あるようでしたら、ご連絡ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?