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個性と普遍

藝術家河野隆尋が、一体どうしたというのだ?

サモトラケのニケの作者を知っている者がいるか?

ラスコーの壁画を誰が描いたか氣にする人が居るか?

俺がどこで生まれてどんな人生を歩み、いくらいくらの値段で絵が売れたとか、そんなもの俺の絵とは全く関係がない。

人が「描く」という行為の原点に返り、宇宙にあらかじめ存在している美の最低限のルールに従って、好きなように描いた結果の表出だ。

故に、理屈が介在する余地など全くない。

「わからん」などという言葉など、藝術に相対して言うものでは、そもそもない。

俺の絵に興味が無いなら、ひと言「つまらん」で済ませてちょうど良い。

美しい絵、俺は生涯それを創り続ける。

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