元家電量販店員だった僕が値引きをせざるを得なかった値引交渉術を暴露します

初めまして、上田と申します。

私は昨年12月までとある大手の家電量販店の店員をしてました。2010年4月に入社し、退職まで8年ちょっと働いてきた中で延べ4万8000人のお客様を接客し、会話をして、時には怒られ、時には褒められたりしながら実に様々なタイプの方と接してきました。

今は一身上の都合から退職して家電店の店員としての立場を退き、個人事業主として活動をスタートしたところなのですが、少し時間的に余裕ができたので当時印象的だったことをnoteに綴っておこうと思います。

実際に家電店で働いている時に「ああ、このお客様は交渉が上手だな。このパターンは値引きしないといけないやつだな」と8年働いても数か月に1回くらいはそうした値引き交渉の達人に出くわすことがありました。

多少上下はありますが、月に500人くらい接客していると1人くらいは確実に『交渉上手』なお客様というのがいます。たとえば、定価3万円ほどの炊飯器があったとして、通常8%や10%引き程度で交渉をストップするのが一般的な値引き率なのですが(もちろん商品によってはビタ一文引かないものもあります)、そこを華麗に15%引きや20%引きにせざるを得ない状況を作り出す交渉術の名人が存在するのです。

その前に、先ず私自身のことを少しお話しします。

お恥ずかしながら、実は私、2010年の入社初年度には100人近くいる同期入社の中でトップの販売成績を収めておりまして、当時では新入社員の名誉とされる最優秀新人賞というものを獲得した経歴があります。その後も社内表彰を幾ばくかされたこともあり、顧客との交渉術に関しては決して他人よりも劣っていたということはないと思っています。

ここでいう交渉術というのは、店員の立場的には『いかに安くせずに販売できるか』という意味です。もちろん販売額の多さというのはとても大事な要素ですし、会社の成長には欠かせない数字の1つなのですが、会社に1円でも多くの利益をもたらすこともまた営業する立場とすると重要な使命の1つでもあります。

一応社内的に販売に力を入れたい注力商品というものは実は年中通してかなりの数がありまして、特定のテレビだったり、脱水仕様ではなく乾燥までしてくれる洗濯機だったり、500リットル以上の超省エネタイプの冷蔵庫だったり、特定メーカーのレンジだったりと、そうした特定の商品を狙って販売するのが何より得意な生粋の営業マンでした。

普段の会話はあまり得意ではないタイプなのですが(むしろ寡黙な方)、お客様の前では人が変わったようにしっかりと店員を演じられる演技派でもあります。「上田さん営業スマイルがすごいよね~」とよく職場の皆から笑われたものです。そうした自分に自覚症状があった私は典型的なAB型です。

顧客とのやりとりの日々の積み重ねもあり、月間販売でおよそ1300万円前後の個人売上があり、年間で1億5000万円ほど販売し、多い年では2億円ほど売り上げる年もありました。ちなみに最高で280万円の札束を手動で数えたこともあります。あの時はさすがに指の脂を全部消費しました。

万券パウダーってやつです。(←そんなものはありません笑)

そこで、このnoteではこの8年間の積み重ねで約13億円販売してきた私だからわかる、本当に値引き交渉の上手なお客様の特徴と実際に苦戦を強いられた交渉術について暴露していきたいと思います。

ちなみに単なる値引けオラオラ系の人には全く動じないのが私のポリシーです。むしろそういう人の方が値引かず販売するのが得意でもありました。

なので、このnoteを読んで頂ければつい思わず店員さんに『ああ、この人は交渉上手いな』『完全に負けた』と思われ、安値を引き出せる交渉術についてまとめていきたいと思います。このnoteの内容を実践していただければ、何より私自身が値引き交渉を受けざるを得なかった手法になりますので、きっとより良い価格を出してもらえる可能性が高まるきっかけになるかと思います。

あまり多くの方に読まれ過ぎると、それはそれで・・・というのもありますので、ちょっとだけ値段をつけることにしました。

興味本位でも読める価格にしてはありますが、あくまで有料noteですので読む価値があると思った方のみご購入くださいますようお願いします。そして、このnoteの内容は何より私の実体験と私の主観のみに基づくものですので、これで値引き交渉が確実に成功できるという再現性の保証はできません。

ただ、割と簡単にできるので、店員さんとの価格交渉も楽しい買い物のうちと思って頂ける方はぜひ実践してみるといい内容かもしれません。店員としてのリアルをまとめてますので、読み物としてご興味があれば読み進めてみてください。

目次

1.思わず値引きたくなる人柄

2.ネットの価格は隠しておくと店員は間違えることもある

3.まとめ買いをするときはこうして交渉されると嫌

4.渋る店員さんを一瞬で仕留める値引き交渉術


1.思わず値引きたくなる人柄

まずは交渉術の前に、店員の立場として快く値引きたくなるような人柄についてお話しします。

当たり前ですが、こんな2人が居た場合どちらの印象の方が良いと思いますか?

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