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Road to 日比谷野音

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2019年4月の記事一覧

ありふれた日常が いつか答えをくれる 【014/200】

季節は断りもせずに移ろい、桜は今年も刹那の満開を迎えた。 花が散り、陽射しが強くなり木々が青くなってから、夕立の降った後の夏の夜も、透き通った青空に紅葉が映える秋の午後も、白い息を吐きながら駅へ急ぐ冬の朝も、桜のことなんか見向きもしない。それなのに僕らは、出番が来れば「待ってました」と満開の桜に満面の笑みを浮かべる。それが、僕らのありふれた日常だ。 3/30のワンマンは、正直、今の自分を出し切った感がある。ファンのみんなからも、ポジティブな声も、もっとこうしてほしいという要

ミッシェルとももクロとボランティアと、大人になってから親友ができるということ 【015/200】

神戸に向かっている。 友人の結婚披露宴に出席するためだ。彼と知り合ったのは、7年前のちょうど今頃だった。大阪と東京という物理的距離もあるけれど、年に数回しか合っていないのに、会うたびに限られた時間の中で濃密な話をし、リスペクトが深まっていく。大人になってから親友と呼べる友ができるなんて、10年前の僕に(つまり、20代を終え、30代を迎えようとしていた僕に)想像ができただろうか。 彼との出会いを語るにあたって、触れなければならないことがある。ももクロだ。 彼とはいわゆる「推し

感じることが鈍っている時は、歩くに限る 【016/200】

ヤマカワタカヒロです。 感じることが鈍っている時は、歩くに限る、です。 それも、アスファルトじゃない、できる限り土の匂いがする、人に踏みならされてできた道がいい。鳥の啼き声を聞きながら、そこら辺に咲いている草花を見ては、自分が草木や花の名前を全然知らないことに気づきます。その度に図鑑とか買って調べたいなと毎回思いながら、毎回そのままにして次の機会にまったく同じことを思う。そんな繰り返しをかれこれ10年くらい続けています。 今回のnoteは、口語調で書きます。 自分自身、これ

おわりとはじまり 【017/200】

ヤマカワタカヒロです。 平成31年4月27日。平成最後のライブを、下北沢LOFTで迎えました。 いろんな意味で「すごい」共演者の方々と対バンできて、とても刺激的な夜になりました。 トップバッターの40代&50代コンビによるアイドルユニット「晩酌セットB」さんは超満員の観客動員で、その人気を裏付ける強烈な個性あふれるステージ。その直後のヤマカワタカヒロは、観客の入れ替え後も熱気の残るステージでの歌唱となりました。3組目の「だるま」さんは感性あふれる歌詞とメロディを、心の中に入り