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BOYS AND MENに落ちたタフ民の話 【125/200】

絶対負けるな こんな世の中に
明るい未来を信じ立ち上がれ


驚いた。

こんなド直球な歌詞で歌っていいんだ、と。


■TEAM SHACHIとBOYS AND MENの対バンの実現

緊急事態宣言下でのライブ開催は、本当に様々な葛藤と困難を伴う。

その中でライブナタリーは開催された。
2部制で行われ、1部はBOYS AND MENとTEAM SHACHIの対バンライブ、2部はTEAM SHACHIのワンマンライブ。
感染防止対策を徹底しながら、それぞれのグループのファンがZepp Hanedaに集まった。

タフ民(TEAM SHACHIのファン)として、TEAM SHACHIのライブの感想はTwitterと「柚姫の部屋」の感想メールで語ったので、今回は対バンしてくれたBOYS AND MENについて書く。

BOYS AND MEN(ボイメン)は名古屋を拠点とした男性ボーカルグループで、前身のチームしゃちほこ時代からTEAM SHACHIがお世話になっているお兄さん的グループ。
TEAM SHACHIの次の最大の目標であるナゴヤドーム公演の夢を叶えた偉大な先輩でもある。

とはいえ自分自身ボイメンのライブを観たことはなかったし、曲をちゃんと聴いたこともなかった。

今回のナタリー主催のライブに際して、TEAM SHACHIからのオファーにボイメンが応えてくれたことで、対バンが実現した。
ライブに向けてボイメンファンの皆さんがタフ民向けに予習情報として拡散してくれたMVをいくつか観たものの、正直そのときは「やたら元気なグループだな」と思ったくらいで、深く刺さることはなかった。


■初めて観たBOYS AND MENのライブ

ライブの当日は、小雨だった。

いつものTEAM SHACHI現場よりも女性ファンの比率が高い会場。
思えば僕は、男性バンドのライブを数え切れないほど観てきたけれど、男性ボーカルグループのライブというのはこれが初めてだった。

ライブはTEAM SHACHIの看板曲「抱きしめてアンセム」のコラボステージから始まった。
「抱きしめてアンセム」はラッキィ池田氏による運動量の多い振付で、TEAM SHACHIに加えてボイメンメンバーの大きな動きが非常に映える(ぜひ写真をナタリーさんの記事で見ていただきたい)。

のっけからTEAM SHACHIとBOYS AND MENの仲の良さを印象付けたオープニングステージに、1部2部通してのわくわくを感じた。

いよいよBOYS AND MENのステージ。
特に心に残った4曲についてレビューを書きたいと思う。

1曲目「どえりゃあJUMP!」
EDMベースにJ-POPとK-POPをがっちゃんこしたようなノリノリのダンスナンバー。発音として「ei」などの二重母音の多用や、サビの決めとなるメロディでの半音階の使い方など、耳に残るフックがてんこ盛りで「すごい曲を持っているな」と思ったが、プロデュースがつんく♂氏であることを知り、完全に納得。
MVだけでは刺さらなかったのに、ライブで観てしまうと、一気に沼に落ちる。かっこいい。。

4曲目「ニューチャレンジャー」
テレビアニメ『新幹線変形ロボ シンカリオンZ』主題歌として7/28にリリースされるとのことだが、MVはすでに公開済み。スーパー戦隊のような底抜けの明るさと素敵なお兄さん感あふれる爽やかコミカルポップソング。
ダサカッコよくておもしろい振り付けはこちらもラッキィ池田氏によるもの、ということで、なるほど、そりゃ好きになるわけだ。Zポーズはももクロにもつながる。
ちなみにこのMVで緑の吉原雅斗さんが気になったわけだけれど、ライブ中ずっと、彼のパフォーマンスに目を奪われてしまった。

5曲目「進化理論」
こちらもテレビアニメ『新幹線変形ロボ シンカリオン』主題歌。TEAM SHACHIがライブ前にカバー動画を上げていて、一番初めに観たボイメン楽曲。スーパー戦隊主題歌と嵐の楽曲を足して2で割ったような極上のポップソング。楽しすぎる。3分半という尺が、リピート再生欲を高める。
サビで使われている鼓の音に「侍戦隊シンケンジャー」を思い出した。これぞJ-POP。

ラスト7曲目「Oh Yeah」
この曲を聴いて、決定的にボイメンが好きになった。
先に紹介した曲は事前にMVを見て、曲もなんとなく頭にあったけれど、この「Oh Yeah」は何の前提情報もない完全な初見だった。
曲紹介に時間をかけ、リーダーの水野勝さんが熱く想いを語る。今起こっていること、今回のライブに来てくれたお客さんへの想い、苦しい時代だからこそ、届けたい歌があること。
ステージに横一列になってメンバーが歌い上げる、これ以上ないド直球のメッセージソング。


冒頭で触れた歌詞に戻る。

絶対負けるな こんな世の中に
明るい未来を信じ立ち上がれ
がんばる気持ちはなくしたわけじゃない Yeah!
過去の自分を捨てて走り出せ!
Oh Yeah! 手を上げて
Oh Yeah! 叫ぶんだ
Oh Yeah! 心の声を届かせてやれ!
心の叫び届かせてやれ!

僕自身、シンガーソングライターとして書いている曲は比較的ストレートなものが多いし、ファンの方々に応援してもらえているのは、きっとそういう歌が少しでも届いてくれているからだろうと思う。

でも、僕自身、この時代に、この苦しい状況に対して、ここまでの「断定」で希望と勇気を力強く発信することができていただろうか。
「絶対」なんて言葉を、僕はこれまで歌詞に使ったことがあっただろうか。

ボイメンの圧倒的な「希望の断定」が心に深く深く突き刺さって、僕は泣きながら笑っていた。
手を上げて、心の声をステージに向かって叫んだ。
言葉もいらない。意味もいらない。
ただ、声に出したい叫びを、心の中で、「Oh Yeah!!!!」と。


■こんな世の中に、絶対負けない

ライブ後の1週間、相変わらずの日常の仕事をガンガンやっつけながら、在宅勤務の日課となった毎朝夕の散歩で、ずっと「Oh Yeah」を繰り返し聴きながら歩いた。
こんな時代に負けないため、自分に勇気を奮い起こすため。
そして、この曲を弾き語りカバーをするための練習として。

何度も何度も繰り返し聴いて、この曲がいわゆる「食い」のリズムがうまく多用されていて、だからこそ、ボイメンらしい前向き・前のめりな印象に仕上がっているんだなとわかった。

この状況でがんばっている人たちに寄り添うようなAメロの歌唱。
そんな状況から一歩踏み出す怖さに向き合いつつ、それでも前に進む勇気を届けるBメロの歌唱。
みんなを応援し、鼓舞し、一緒に未来をつくっていこうと全力でエールを送るサビ(Cメロ)の歌唱。
そして、変化を加えるDメロから、ラストサビにかけてのとどめの全力歌唱。

楽曲制作に関わった方々、その楽曲をオーディエンスに届けるBOYS AND MENのメンバーひとりひとりの想いを想像しながら、この曲が僕みたいなこれまで接点のなかった人に深く届いているその事実を伝えられるように。
そして、この曲が少しでも多くの人に届いてくれるように、微力ながら、新規ボイメンファミリーの推し事として。

たった一人で、自宅で、弾き語りで、独唱で、あの時、会場で叫べなかった「Oh Yeah」を。

Twitterで「タフ民がボイメンを歌ってみた」と投稿したところ、多くのタフ民&ボイメンファミリーの皆さんが聴いてくださって、驚いたことに、ボイメンの吉原さんと水野さんが「いいね」をくださった。
(そんなことされたら完全に沼に落ちるって…)



こんな世の中に、絶対負けない。

エンターテインメントの火は消えない。

僕も早く、次のライブをやりたい。

今も医療現場でがんばってくださっている方々への感謝と敬意をしっかり持ちながら、そして僕らが気をつけるべきことに最大限配慮しながら、こんな世の中でもみんなが希望と勇気を持ち続けられるように。



しかし、TEAM SHACHIさんもBOYS AND MENさんもイカンわ。
ライブうますぎるもん。



noteを読んでくださりありがとうございます。 歌を聴いてくださる皆様のおかげで、ヤマカワタカヒロは歌い続けることができています。 いつも本当にありがとうございます。