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#362 冒険じゃなくてドライブ

#356で、半世紀前どころではない、超古~いポルシェに乗って、ドイツまで行っちゃった元気なおじさんのことを書いた。動画の中のおじさんは、「海外旅行をただ自動車で行っただけ」と、こともなげだった。うん、確かにそう思う。

冒険でもなく、挑戦でもなく、ドライブっていうスタンスがなんかいい。この手の話は、シリアス成分やストイックエキスが求められがちだけど、きっともっと気軽に国を越えていいし、越えられる。

そんなことをうすらぼんやり考えていると、アマゾンってのはよくできたもので、写真の本を薦められるなど。ビッグタンクを持つアドベンチャーバイクでもなく、タフな4駆でもなく、ものすっごい普通のトヨタ・カルディナでポルトガルまで旅した金子浩久さんの著書だ。

もちろんポチッとし、本日到着した。半年以上の準備と1ヶ月半ほどの旅の過程が360項に渡って記された本。それが注文した翌日に届き、しかも1800円なのだから、この世は本当に素晴らしくなったものだと思う。読める日が楽しみでしょうがない。

自分なら、どうするだろう。ここはやっぱり迷うことなく、スーパーキャリイを選ぶに違いない。荷台にはなんだって積めるし、是非とも小さなバイクも載せておきたい。

先日、付き合いのある編集部の忘年会があり、その時となりに座った同業の淑女から「伊丹さんはもうなんにもしないの?」と執拗に詰問を受けまして。競技的なものはもういいかな、と思いつつも、なんかやんなきゃという気持ちは常にどこかにあるわけで。しばし、じっくり温めるつもりです。


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