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#325 Peugeot 205 GTI

もう25年ほど前のことだけど、プジョーの205GTIに乗っていた時期がある。当時もそうだし、ホットハッチを懐かしむ今の記事でも「痛快にして爽快!」とか「峠の盗塁王」みたいな文言が並び、ドライビングプレジャーの権化、ボーイズレーサーの代名詞のように語られることが多い。

雑誌に躍る「ヒラリ」、「スパンッ」、「ブオン」、「クイッ」という擬態語と擬音語の世界に没入し、気持ちをたかぶらせる気満々で友人から譲ってもらった。なのに、いくらアクセルを踏んでも、どれだけコーナーに突っ込んでも、つまらないとまでは言わないまでも、「うぉぉぉ~」と雄叫ぶほどのテンションには至れなかった。思えば、その前に乗っていたバーキン・セブンの時もそうだった。「あれ?」とちょっと肩透かし。

結局、その境地は現在所有している軽トラに見つけることになるのだけど、ボーイズどころか、着々とオールドマンの領域に近づいている。ライトウェイトスポーツの醍醐味を知るまでに、これまた随分と時間が掛かったものだなぁ、としみじみ。

今ならなんだろう。GRヤリスやGRカローラあたりに乗ったら、「おぉ~、これこれ」みたいな気持ちになれるのだろうか。

最近の実体験だと、ルノーのトゥインゴ ゴルディーニ R.S.が、「おぉ~」な一台だったなぁ……と思い出したものの、全然最近じゃなくて10年以上も前でした。

右が、トゥインゴ ゴルディーニ R.S.

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