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「東京喰種」、仮面が喰種にもたらす怪しさと人間味

デザイン雑誌「月刊MdN」2016年6月号「特集:惚れる悪の造形」に、漫画「東京喰種」と「亜人」について1本ずつレビューを寄稿しました。

特集の名の通り、映画や漫画など各作品に出てくる悪役のビジュアルについて、どうして恐ろしいのに惹かれてしまうのだろう……とその所以を考察・解説していく特集になっています。

喰種も亜人も一方的に悪役というのは難しいですが、悪に寄ったイメージの要素は確かにあり、不気味な魅力を放っているので、そこが何からくるものなのかアプローチしています。

特に力を入れたのは「東京喰種」のレビュー。

この作品に出てくる人喰い種族「喰種(ぐーる)」は訳あって仮面をつけるのですが、どうして仮面をつけるだけで不気味なオーラが出てしまうのか、しかし人間味は残るのか・・・その理由について、和辻哲郎「面とペルソナ」を引用しつつ解説しています。ご一読いただけたら幸いです。

仮面切り口で書けば書くほど、仮面って魅力があっておもしろいなー。もっと仮面論考書きたい。

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