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広報と編集という仕事について僕が考えたこと

 金曜の夜にPR会社フロントステージが主催する広報勉強会にお呼びいただき、お話をさせていただきました。広報と編集について、思いついたことを自由に話させていただいたのですが、忘れないうちに当日作った雑なスライドの一部とともにメモしておこうと思います。ここに書いてあることはあくまで僕の現時点での私見であって、こういう考えじゃない記者も広報も編集も絶対にいますし、むしろその方が大多数かもしれない。ので、長いですが、あくまでご参考程度にお読みいただけるとうれしいです・・・。


記事を書く上で大切にしていること

 普段僕が記事を書く上で気にかけているのは社会の関心のあることをいかに早く記事にできるか、です。自分が興味を持った内容であることはもちろんのこと、社会的関心がなければ全然読まれません。このシェアリングの記事なんて2年前なのですが、まだ波が来ていない時に書いてしまったので、全然でした・・・。僕の記事が悪かったのかもしれないけれど・・・。

 あと、超具体的な僕の記事の書き方を公開してしまうと、イベントや取材時ではPCかスマホでメモを取ります。対面での立ち話などはiPhoneで録音しながらメモを取っているので、普通に見たら態度悪いやつに見えるかもしれません。でも、早いんです。画面見なくてもフリック操作でメモできるし。あと、録音は必ずしますが、これはあくまで保険用。基本はその時メモれた(つまり自分の印象に残った)部分をベースに記事を作ります。だって、その方がリアルじゃないですか。感情のある記事になるじゃないですか。そして、原稿はいつもEvernoteで作るので、イベント後の移動中に電車で原稿を作ったり、早いものだと発表会中に原稿をあらかた完成させて、移動時に投稿、という場合もあります。

 人との連絡はもちろんiPhoneがメーンなので、ほとんどがメッセかチャットです。フリーランスなので、ファックスはおろか、会社に届く紙のリリースや会社メールなど、ラグが発生するものはあまり見ていないことが多いです・・・。電話もあんまりしないです。お互い出られるタイミングを見計らうのは時間と気遣いの無駄だと思うのです。

 そして、記事掲載後にどのくらい読まれたのかはもちろんのこと、どこで拡散されたのか、Twitterの反響はどうだったか、Newspicksではどうだったか、どんなコメントが来ているかなど、エゴサの鬼と化します。掲載URLを広報や取材相手ご本人にシェアするのはもちろんのこと、可能な範囲でその反響などを企業に伝えることもあります。


良い広報・悪い広報

 僕は広報をやったことがないので、何が良い悪いというのははっきり言えません。ここでは、僕が考えるメディアと広報の関係性について話をしました。

①メディアと広報はうまく付き合うべし

 僕は付き合いのある広報の方々とは比較的仲がいい方だと思っています。結局広報は僕らより先に情報を持っているわけですが、だからと言って僕らが下手に出て情報を乞うたり、広報の機嫌を取るような出し方を狙ったりはしません。かと言って、広報をただの事実確認のための要因だと蔑むのも違うわけで、お互い信頼関係がないといけないなと思うのです。その結果、どこよりも早くニュースを報じることができたり、独占で面白い企画ができたりするわけです。言えないこともたくさんあるのでここでは割愛しますが(笑)、以下の2つなんかはまさにそうした信頼関係があって生まれ、なかなかバズった記事でした。感慨深い。

②いい広報とは?

 僕の考える広報に必要なことは、メディア(もしくは記者個人)が何を望むのかを知ること。そしてそこに対して時には会社を超えた(競合をも巻き込んだ業界としての)情報・潮流を提供することだと思います。メディアのこと、もしくは名指しで連絡するならその記者・編集者の特徴を知らない(調べていない)のは論外です。手当たり次第連絡しても、相手の記憶に残らないですから。逆に記者も自分が何者なのか、特に署名記事を書くのであれば、伝わるような努力はすべきだと、僕は思うのです。「この企画なら角田さんに連絡してみるか」と思われるようになるべきだと。これは僕自身への自戒でもあります・・・。

③今日からできるPRのお仕事

 そのためにも、普段から自社のこと、業界のことはいろいろとリサーチしてみましょう。自社のことをまとめたファクトブックやプレスリリースって別に定型フォーマットがあるわけじゃないので、雑誌みたいに作り込んだり、動画にしてもいいわけですし、社内取材とかしてみると意外と会社のキャラが見えて来て面白いと思います。


ウェブメディアへのアプローチ方法

 ウェブメディアに対してアプローチをするために、社内取材をしたり、情報をまとめたり、切り口を考えたり・・・これって、編集者やんって思うわけです。しかも会社にいるとわかるはずなんですが、社内のやり取りや会議での議論、社内共有のためのツールなど、思わぬところに面白さや独自さってあって、ニュースだけがコンテンツじゃないんだって気付くと思うんです。だから、広報のみなさま、あなたが会社を編集してみましょう。

 このパーソナライズのイベントとか、すごく面白かったんです。何かニュースリリースがあるわけではなくて、自社の目指す場所や潮流に合わせたトピックスを作って複数社でイベントをやる。そこに記者を招いて、むしろ記者が学ぶ。まさに編集だなあと思うわけです。

 というわけで、立ち位置や働き方さえ違うものの、広報と編集って同じ視点の時ごとだと思うんです。これから先、もっと広報と編集の業務や融合するだろうし、競合してくるのかもしれません。下に書いた個人発信力は人によると思いますが、影響力をつけることが必要なのではなくて、兎にも角にも発信してみることが重要だという話です。もちろん企業アカウントでもいいわけです。

 そんなわけで、僕としても、もっと編集と広報の間くらいに位置する絶妙なポジションを目指したいわけです。切り口を考えて、広報に提案をしてコンテンツを作って、いろんな媒体に出す、とか面白いじゃないですか。ただし、媒体と企業、どっちかに偏るんじゃなくて、あくまで個人として中立的に面白いコンテンツを作るわけです。ここはすごくセンシティブで重要なところ。これを応用すれば、編集力のある独自のプレスリリースを作るお手伝いとかもできるのかも、と思ったりしています。需要ありますかね・・・。


まとめ

 以上が、ざっくりと当日話した内容です。記憶を頼りに書いているので、もっと変なこと話していたかもですが・・・。僕自身フリーランスになったばっかりで、まだまだこれからの編集ってなんだろうとか、面白いコンテンツってなんだろうということを考えている途中であります。

 そして、実際に勉強会に参加してみて、こうした小さい規模のイベントっていいなとあらためて思いました。そして今後もPRのと編集の方々の交流の機会がもっと増えればいいなと思いました。どなたか・・・!やりましょう・・・!

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