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染野唯月にとっての上田綺世。鹿島アントラーズ内定の裏側にある共存とライバル関係の未来予想図

尚志高校の大ホールで行われたFW染野唯月の鹿島アントラーズ入団発表会見の後、染野と話した時、疑問に思っていたことをストレートにぶつけてみた。

「上田綺世が先にアントラーズ入団内定が決まっていたことに、自分の進路への決断への影響はなかった?」と-。

上田は法政大学出身の3年生で、染野と同じ鹿島アントラーズの下部組織出身。

染野はアントラーズつくばジュニアユースだったが、上田はアントラーズノルテジュニアユース出身。共にアントラーズユースには昇格できず、染野は尚志高、上田は鹿島学園高へ進学。

上田は高卒ではプロから声がかからず、法政大に進むともともとあった得点感覚をさらに磨き上げ、1年次からブレイク。まだ大学2年生であった今年2月12日に、早くも2021年シーズンからのアントラーズ加入が内定した。

大学3年となった今年はコパ・アメリカの日本代表に選出。2010年の永井謙佑、山村和也以来となる9年ぶりのA代表選出を果たし、チリ戦でスタメン出場、グループリーグ最終戦のウルグアイ戦でも途中出場を果たし、南米の強豪を相手にプレーした。

加入は2021年だが、すぐにでもチームに加われる特別指定選手となり、今はユニバーシアード日本代表としてイタリアのナポリにいるが、帰国すればアントラーズでプレーする可能性も十分ある。そうなれば、当然染野が加入する来季もアントラーズの選手として1シーズンプレーすることもあるだろう。

つまり入団こそ染野より1年先だが、強烈なライバルになることは誰の目から見ても明らかだった。

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