すいません、枕もなくいきなりスウェットの話に入ります。

“ロスアンジェルス・アパレルの14オンスのしっかりしたボディをベースに規定サイズを超える大型プリントを両面に施した番組特製スウェット（Sir Slow Sweat）”を企画したのが番組放送半ばの昨年11月。年内に仕上がるように国内の業者に生産を依頼していたのですが、その会社が12月に入った途端まったく連絡が取れなくなり、年の暮れにふらっと１通の通知書が僕の元に。

上野にある法律事務所から。封を開けてみると、
株）LOS ANGELS APPAREL JAPANが破産手続きを申請しているという内容。

紙面には、会社が停止してしまったのでスウェットの納品はもはやできないこと、さらに僕が振り込んだ金額は全額返済されないことなどが記されていた。どうやら僕は債権者になってしまったようだった。

Webで検索してみると確かにこの会社はロスアンジェルス・アパレルの製品を輸入し国内販売を行なってはいたのだが、長年支払いを滞納し続け本国アメリカとの信頼関係は崩壊し、もう去年の秋にはかなり行き詰まっていたようだった。

ロスアパのスウェットは品質が良くてシルエットや生地もいい。都内のセレクト・ショップでは無地のものでも1万5000円～１万7000円ぐらいで売られている人気のスウェット。そのモノの良さだけを信じて、それを扱う日本代理店のことなどまったく調べもせずに商談を進め、入金をし、ラジオでも告知をしておりました。年内に仕上げるんだ、というスピード感を大事にし過ぎてジョーカーを引いてしまった感じです。あれほどスロウにことを進めろとSir SLowに言われていたのに。深く反省しております。

ロスアパのボディだからとオーダーを入れてくれたリスナーの皆様、大変申し訳ございませんでした。もちろんオーダーの取り止めを受け付けております。インスタのSirSLow Officialにご一報くださればすぐにオーダーをなかったことにさせていただきます。楽しみにしてくれていたのに本当に申し訳ありませんでした。せめてもの救いはまだ入金までことが進んでいなかったことでしょうか。

さて、これで終わりにはできない。至急SirSLowアパレルチーム４人でグループLINEを作り、スウェットのシルエット比較や特殊プリントの依頼先などもう一度試行錯誤を繰り返しながら、ようやく新しいSir SLow Sweatが見えてまいりました。

ボディはそれこそいろいろあるんですが、最終的にギルダンに決定。ファッション業界的にもストリートっぽいファッション性が光るボディとして定評があります。もう少し洗練された質感のユナイテッド・アスレとも迷いましたが、やはり着たシルエットが今の時代に合ってるということで、ギルダン。さらに特殊なビッグプリントを受け付けてくれる会社とも話がまとまり、お正月明けからは一気にSir SLow Sweat 再制作に取り組んでいるといった状況です。

短期間ながらいろいろと学びの多いスウェット制作でしたが、初心者なんでこんなもんでしょうかね。オーダーして頂いたリスナーの皆様には本当に申し訳ないと深く反省しておりますが、番組制作チームとしては「それでもやっぱりSir SLowのスウェット欲しい！」の一心で、また別の会社と話を進めて生産＆販売までのフロウを再構築しました。

デザイン的には同じなんですが一点、大きな変更があります。そもそも冬の番組だったので防寒を重視してたんですが、年も明け、季節もこれからは春に向かいますし３シーズン着られる軽めのスウェットへと変更しました。ボディを14オンスのヘヴィなものから８オンスの軽めのものに変更したことでコストが削減されましたので、感謝とお詫びの気持ちを込めて販売価格も1万9000円から1万2000円へと値下げさせて頂きました。

そんなわけでございまして、本来は年明けにはお届けできる予定だった番組オフィシャル・グッズですが２月のお届けになりそうです。重ねてお詫び申し上げます。

あと余談ですが、Sir SLowとしてまた土曜日の夜にどっかで生配信しようかとか、原稿を編集してzineとして出版しようかとか、はたまたどっかの小箱でライブしようかなどのアイデアも出ております。今後の展開につきましてもスウェット同様インスタグラムのSIr SLow Officialで行ってゆきますので今後ともどうぞよろしくお願いします。

MC SLoGiLy aka 堀内貴之