ダービーの内容から種牡馬としての活躍を占う
18世紀に英国でダービーが発明されて以来、ホースマンたちはダービーを勝利するために、サラブレッドを配合、生産、馴致、調教し、レースで競わせてきた。ダービーは最大の栄誉であり、その一方で、後世に血を残すべき種牡馬を選抜するためのレースでもあった。「ダービー馬はダービー馬から」という表現があるように、目指すべきレースがダービーであるならば、ダービーを勝った馬が最高級の評価を受けるのは当然であり、ダービー馬の血はのちのダービー馬へと受け継がれてゆく。
とはいえ、全ての世代のダービー馬が最も強く、その血脈を繁栄させていけるわけではない。ダービー馬の中でも種牡馬としての選抜競争が行われ、良質な産駒を誕生させることができなければ、たとえダービー馬とはいえ淘汰されてしまうのが現実である。さらに惜しくもダービー馬になれなかった馬たちの中からも、高い競走能力を秘めていて、種牡馬になってから産駒が走ることでそれを証明する種牡馬も現れる。
そこで、どの世代のダービー馬が種牡馬として名を成すのか、またダービー馬になれなかった馬たちの中からも種牡馬として血をつなげてゆくのはどの馬か、私たちは馬券を買う上でも一口馬主として出資する上でも知っておきたいところである。今回はダービーをどのように評価するかという視点を軸に、種牡馬として成功する馬を占ってみたい。
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