ハンデキャッパーになって考えてみる

ハンデキャッパーとは、斤量を用いてレースの結果を操作する人のことである。強い馬には重い斤量を、力の劣る馬には軽い斤量を背負わせることで、出走全馬が横一線でゴールすることを目指している。そのようなことは現実的には不可能なので、どうしても勝ち負けが出てきてしまうが、勝ち馬から最下位の馬までの着差が僅かであればあるほど、ハンデ戦としては見ごたえがある(また馬券も売れやすくなる)。レースを荒らすのがハンデキャッパーの仕事のひとつである、と考えることもできる。誰もが思うような力どおりの決着であれば、ハンデ戦の意味はなくなるからである。

第34回の連載でも書いたとおり、万国共通のモノサシとして、芝のマイル戦では1㎏の斤量(負担重量)増は1馬身のロスになるとされる。さらに、「背負う斤量が重ければ重いほどこたえる」、「距離が長ければ長いほどこたえる」、「馬場が重い方がこたえる」。「斤量が馬体重の12%を超えるとこたえる」という4つの条件の違いによって、馬にとっての斤量増に対する影響の大きさは異なってくる。たとえば、今週行われるアルゼンチン共和国杯は2500mで行われるため、距離の長さを考えると、斤量1kgの差は1馬身以上の重みがあるということになる。

これらの斤量に関する考え方を踏まえた上で、ハンデ戦を予想するにあたって、自らがハンデキャッパーになってみるという方法がある。まだハンデが決まっていない時点で予想を開始し、白紙の状態からハンデを1頭ずつ振り分けてみるのだ。それでは、アルゼンチン共和国杯の現時点での出走予定馬に対して、斤量を考えてみたい。

まずは出走予定馬の中で、基準となりそうなモノサシ馬を見つけると作業が楽になる。

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治郎丸敬之

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