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夏場の重賞はあえて高齢馬を狙ってみる

今年の春のG1シリーズにおいて、ストレイトガールがヴィクトリアマイルを勝ち、7歳牝馬として初のJRAのG1を制するという快挙には驚かされた。7歳馬といえば、旧馬齢表記では8歳であり、私が競馬を始めた頃(今からおよそ25年前)には、8歳の牝馬がG1レースを圧勝するなんて想像すらできなかった。それもそのはず、当時は8歳以上の馬が平地重賞を勝つことすら極めて稀であったのである。

今でも覚えているのは、1994年の関屋記念をマイスーパーマンが勝ったときのこと。システィーナという美しい栗毛牝馬の単勝馬券を手に握っていた私は、まさかの8歳馬の強襲にハナ差で涙した。当時の表記で9歳馬であったマイスーパーマンの単勝はなんと92倍もついた。私は再び涙しつつ、まさに名前のとおりのスーパーマンだと感じたものだ。実はJRAが1954年に創設されてから、1985年のイナノラバージョン(アルゼンチン共和国杯)以来であり、40年間のうちわずか2頭目の8歳以上の馬による平地重賞制覇に私は立ち会うことができたのであった。

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