パワー・スタミナ・器用さのある中山競馬場向きの馬を狙え

私が初めて競馬場に足を踏み入れたのは、東京競馬場であった。入場門をくぐり、顔を上げて、競馬場を見渡した瞬間、これまで見たことのない空の大きさに圧倒された。他のスポーツの場、たとえば野球場や競技場やスタジアムにはなかった、大きな空が競馬場には広がっていた。テレビの奥にこんな大きな空が広がっていたことに驚き、今の今まで、この歳になるまで、競馬とがなかったことを恥ずかしく思った。こんな素晴らしき世界が広がっていることに、なぜもっと早く気がつかなかったのだろうか。何をやっていたのかと。

東京競馬場が私を虜にしたのとは正反対に、中山競馬場とのファーストインパクトは最悪であった。暮れの有馬記念に中山競馬場を訪れた私を待っていたのは、ターフの芝の色さえも見えないほどに溢れた競馬ファンの群れと師走の寒さ、そしてレースが終わったあとの敗北感であった。最後のひとつは馬券を外す私が悪いのだが、東京競馬場との対比において、中山競馬場は暗であり陰というのが最初の印象であった。

それも時間が経つにつれ、競馬がますます好きになるにつれ、中山競馬場の良さも見えてくるようになった。第4(最終)コーナーを全速力で回ってくるサラブレッドを外の芝生部分から観たときの圧倒的なスピード感や馬券だけではなく人生も振り返ることのできるオケラ街道、かつては野平サロンがあった故野平祐二氏の自宅など。中山競馬場には中山競馬場にしかない素晴らしさがある。

私にとって東京競馬場と中山競馬場の意味が大きく違うように、同じ関東にある中央競馬の競馬場であるにもかかわらず、これら2つの競馬場にはそのコース設定において歴然とした違いがある。

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パワー・スタミナ・器用さのある中山競馬場向きの馬を狙え

治郎丸敬之

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