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名古屋飯(味仙)

地産地消、B1グランプリ、最近はいわば「地域飯」といったものが流行っているようだ。ここ、愛知県では一般に「名古屋飯」といわれる。

私は名古屋に住んではいないが仕事は名古屋でしているし、電車で1本で名古屋に出られることを考えると、いわゆる名古屋圏に属しているといって違和感はない。これまで、名古屋出身でない友人などが遊びにきたときは先ず以て「味噌煮込み」、「ひつまぶし」、デザートには「コメダ珈琲」へ連れて行ったものだ。居酒屋系でいけば「手羽先」も忘れてはいけない。

今日、ちょっとしたことで関東出身者とご飯を食べる機会があり、どこがいいか考えたところ地理的にも「味仙」を思いついた。

味仙といえば台湾ラーメン。そして青菜、コブクロ、である。一言で特徴を述べるのであれば、それは「辛い」につきるであろう。なぜならば台湾ラーメンには「アメリカン」というメニューがあって、いわゆる辛さ控えめな台湾ラーメンがあるのだ。

ここで勘違いしてもらっては困るのは、台湾ラーメンは台湾のものではなく、名古屋発のものだと言われているということだ。これを関東出身者に食べさせてみようということを思いついたのだ。

見た目がわかりにくくて申し訳ないが、いずれのメニューもぱっと見「赤い」。ひたすら赤く、そして辛いのだ。

いわゆる名古屋圏に居を構える私としては、至って普通な食べ物である。私自身がこの台湾ラーメンを食すのは諸事情により数年ぶりになるが、台湾ラーメン自体にイメージの迷いはない。飲み会のあとに食す、いわゆる締めのラーメンとして、あたりまえに選択肢に入るものだ。

これはいささか関東出身者にはパンチが効いたようだ。私からすればかつてはビールが進む食であったが、どうやらそれどころではないらしい。涙目になりながら食べていたが、それは名古屋飯に対する敬意の涙だったのか、ただ単に辛さに対する生理現象としての涙だったのかは、あえて問わない。

しかし、覚えていていただきたい。名古屋といえば何でもかんでも「味噌」を思い浮かべる人が多い。名古屋飯は、味噌だけでは片付けられないということを忘れないでいただきたい。

名古屋圏に住むものとして誤解を招きたくないことは、以上だ。

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