Day One

なぜブログを書くのか

正月休みにこんな記事を見かけました。

矢本さんはStailerとかタベリーを生み出した株式会社10XのCEOで、僕がアツいと思う経営者の1人です。

矢本さん曰く、ブログを書くことで説得力をもって人に未来を語るための実践を積むことが出来るんだそう。

ブログを書くことで、誰もが納得できるストーリーを描く実践が積めるからです。
何かの情報を知っていても、いきなりその構造を図に書き起こすことができる人は、多分0.001%ぐらい。そのくらいの解像度では、人に語れないし、未来のことは予測できません。
僕自身、人の前でぱっぱっとしゃべるの、そんな得意じゃないんです。意識的にブログを書いて、言語化して語れるようにしているんです。書くチカラを鍛えることは、口下手なPMの助けになるはずです。

知識の構造化・棚卸しと、人に伝えるストーリーを作る実践練習を積めるという2つのメリットがあるということみたいです。

僕自身、口下手であまりアウトプットすることが得意じゃないし、未来を語れるようになりたいなぁということで、こうして正月休みの最後の日に、豊洲のスタバでMacに向き合っているわけですね。

なので最近ずっと考えていた、自分が何者なので何を目指しているのかについて、自分の中での整理を兼ねて簡単にまとめてみたいと思います。

自己紹介

僕は25歳の会社員。新卒で入社した総合電機メーカーで働いている社会人3年目です。

附属高からエスカレーターでそのまま慶應に入り、遊び呆けた後に流されるように就活をして、そのまま内定をもらった会社に入社しました。

会社では新規事業コンテストで社長賞をもらい、海外での新規事業立ち上げの検討をしていますが、はっきり言ってそっちの方はどん詰まり。

色々本とかネットを見て仕入れた知識でビジネスモデルとか事業立ち上げをわかった気になっていただけで、事業を立ち上げるリアルが全くわかっていませんでした。

社内のおじさん達からコテンパンにやられる毎日。このまま立ち上がらないとヤバいっす。

プライベートでは最近はプロダクトを作ろうとしてます。友達を集めて仮説検証を繰り返しながら、プロダクトを模索している日々です。

目標


今の僕の目標は2つあって、「人をあっと言わせるプロダクトを作る」ことと、「何かをやり切ったと言えるようになる」ことです。

根底にあるのは、大学時代の映像制作。僕のコミュニティでの存在価値は間違いなく映像でした。

自分の思想を投影し、工夫を凝らした映像でみんなが喜んでくれる、驚いてくれる、感心してくれる。

それまで人一倍プライドが高いのに、人から褒められることがなかった僕の渇き切った自尊心を満たすのには、その経験で十分でした。

あの恍惚感、全能感をもう一回味わいたい、自分の存在価値を証明したい。みんなが喜んでくれるような、あっと言わせるようなプロダクトを作ることで、自分の価値を証明したい。

そんな思いで、会社もプライベートもプロダクト作りに励んでいるわけです。


もう1つの目標の「何かをやり切ったと言えるようになる」。

前述したように、映像によって存在価値を感じていた僕だが、それから映像を狂ったように作り続けた・・・わけではありませんでした。

大学4年間で10本くらいしか映像は作ってないです。ある程度のクオリティの映像を作れるようになっていたとは思うけれど、それもプロとは程遠い、学生レベルのものでしかなかったです。

もっとやり切っておけば、もっと狂ったように映像を作っていたら、また違った景色を見れていたんじゃないかなぁという淡い後悔を持っています。

基本的に「それなり」の構成要素しか持ち合わせてないんですよね。それなりに頑張って、それなりの結果を出して。

別にそれで十分じゃんって人もいるとは思うんですが、僕はそれがコンプレックスでした。

プライドは高いのに、それに伴う人並外れた実績を何も残せていないんです。どの結果も「それなり」でしかない。

そんな「それなり」が板についた、中途半端な自分から脱したい。そのためには何かを心の底からやり切ったと言えるまで、全力を尽くしてみたいんです。

それがもう一つの僕の目標です。

今やること

「人をあっと言わせるプロダクトを作る」こと、「やりきる」こと、この二つを追い求めて生きていきたいなと思ってます。

そのために今やることは2つ。

1.目の前の仕事で成果をあげる。
2.プライベートでプロダクトを作り続ける。

1.目の前の仕事で成果をあげる。

「やり切る」ためには目の前のプロジェクトから逃げてはいけない。自分が言い出しっぺで始めたからこそ、一定の成果を上げるまで向き合い続けなければいけないと思ってます。

正直言ってもう逃げたくて逃げたくて仕方ないです。

だってこのCovid19の状況下で新興国で事業立ち上げるとか、ぶっちゃけどうして良いかわからないもん。上司もほとんど逃げ腰になってるし。

でもだからこそ、諦めちゃダメなんだ。

小さく纏まるくらいなら派手に失敗した方が良い、立ち上がらなくても気にしなくてもいい、と言ってくる人もいたがそれは嘘です。

初期の志を失っているように見えても、無難な内容に見えても、なんでも良い。とにかく一定の成果を上げることにコミットしないといけない。成果を上げることから逃げちゃいけないんだ。

スキルがないなら、勉強すれば良い、人を頼れば良い。成果を上げるために考え得ることを全てやることが僕の責任です。


2.プライベートでプロダクトを作り続ける。


「人をあっと言わせるプロダクトを作る」を目標に掲げている以上は、プロダクトを作ることに習熟しないといけないと思ってます。

書籍・Webで勉強するのは当たり前だが、実際にやらないと分からないことがあるんだと思います。

会社でも同じようなことやってるんだから、そっちに100%の力を割くべきだという意見もあると思いますが、僕は両方やるべきだと思ってます。

まず会社の時間軸と個人開発の時間軸は違いすぎます。会社での開発は(うちの体質のせいもあるが)1プロジェクトに1年以上かかるのが普通です。

個人なら3ヶ月もあれば1つプロダクトを作れると思います。(単純比較はできないが)4倍の経験値を積めるんです、やらない手はないでしょう。

2つ目に、大企業だとその会社のケイパビリティやシチュエーション、風土といった制約に縛られるので、プロダクトを作る自由度が低いことです。

実際に大企業でサービスの立案をすると、会社の文脈に沿ったものでないと、まず話を聞いてもらえません。

例えばうちのようなTo B事業しかやっていない会社で、コンシューマー向けのプロダクトを作るとかは殆ど不可能に近いです。なぜなら、今までやってきていないから。

それを無理やり突破しようとすると、社内政治を相当にうまく切り抜ける腕力と労力が必要になるんですが、その社内政治のスキルがプロダクトに与える影響はほとんど0に近いと思っています。

Facebookにせよエアビーにせよ、尖ったブロダクトのほとんどが大企業から生まれていないことが、そのことを証左していると思ってます。

(もちろん例外はありますが、それは役員クラスの発案で社内政治の必要がないケースだったり、「尖ったプロダクトを作る能力」が企業のDNA、ケイパビリティに組み込まれているケースだと思ってます。)

まあこれはメーカーの視点から見た意見なので、DeNAとかリクルートだと話が違ってくるとは思いますが、それでも大なり小なり制約が生まれるのはどこも同じだと思ってます。

上記から「個人の思想の詰まったプロダクトを高速で作り、PDCAを回す」ためには個人開発がベストではないでしょうか。


最初は不格好でも良いと思ってます。

ヤフーの小澤さんも、最初仲間とプロダクトを副業で作ってから最初のPMFに至るまで4年かかっているそうです。とにかく地道にやり続けることなんだと思います。



とにかく目の前の成果にこだわることと、プライベートでプロダクトを作り続けることの2つに注力する1年、ひいては20代にしたいなと思ってます。全てはここから、今日がDay Oneです。

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