2020 / 3 / 12 twitter

‪無観客試合の決定。多くの方に画面を通して試合をお見せできることと、現場でも週末に向けて目標が明確になること。この2つで前向きに動き出したことは確かです。感染の予防方法、疑惑がある際の診断・判断方法、感染してしまった際の対応をこの短期間でまとめたのだろうと思います。

日々状況が変わり、不安が募る環境での現役選手の気持ちは分からないけれど、Bリーグとファンの方へのリスペクトと感謝、そしてなによりバスケをしたいという思いが、とても強いと感じています。そして今週、選手達はものすごく集中力と強度の高い練習をしてくれて、本当に驚いたし尊敬しました。

ただどこかで感染のことが頭に浮かぶのも事実です。運動をして鍛えている選手は重症化しないかもしれないけれど、高齢者がいる家庭は?小さい子供の身体への影響の有無は?病気を抱える家族とは隔離して過ごすべきなのか?そんな心配を乗り越えて開催される試合が、どんな雰囲気、そして質になるのか。

プロとしてやるべきことを、選手達は本当によくやってくれています。ではコーチとしてやるべきことは何か。選手のパフォーマンスを100%引き出すことと、チームが勝利を掴み取る為のアプローチをすることに加えて、言い方が難しいけれど、選手をどう守るのかも役割としてあるのかなとも思います。

当然やるからには最高の試合を目指して、全力で勝利を掴みにいきます。ただ大前提として、不安が0になるのは不可能としても、少しでも減らして、選手が守られていると感じることが出来て、安心してバスケットボールに打ち込める準備はしてあげたいと思います。でもそれが一番難しいとも感じています。

ヘッドコーチになり、組織をまとめる立場を経験して、安心と緊張のバランスが大切だと感じています。いま働く環境への緊張や不安が極限にまで高まってる状態です。この緊張が感染予防に繋がること、そして怪我に繋がらないことを祈りたいです。短い時間ですが週末に向けて良い準備を進めていきます。

※追記
NBAでは選手の感染が発覚し中断となりました。○○が悪いという流れになり、感染者が責められる状況が広がると、今後症状があっても誤魔化す、隠蔽する事も考えられます。間違いなく濃厚接触をするスポーツなので予防の行動はもちろん、チェックする体制もないといけませんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?