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【64】ドゥテルテ大統領が人気な訳

こんにちは、

今日から、何回かに分けてフィリピンの歴史についてまとめようと思います。

極めて個人的な理由から、今の大統領であるドゥテルテ大統領について。

時事問題に詳しくない人でも、ドゥテルテという名前、1度は聞いたことがあると思います。今のフィリピンの大統領です。一部では独裁的な政治だとメディアで報じられているようですが、フィリピンの人たちからはかなりの人気を誇っていると言われています。

ドゥテルテ大統領の生い立ち

・本名は、ロドリゴ・ロア・ドゥテルテ(Rodrigo Roa Duterte)
・1945年3月28日生まれで、2019年現在74歳
・フィリピン中部のレイテ島で生まれ幼少期にミンダナオ島のダバオに移る
・父は法律家、母は学校教師
・大学卒業後は、法科大学院へ進む
・少数民族生まれであることをからかわれ、同級生を銃撃した
(が、退学からは免れている)
・ダバオの検察官として約10年間働く

ダバオ市長時代

1988年(43歳):初めてダバオ市長に当選する
1992年(47歳):2期目
1995年(50歳):3期目
1998年〜2001年:
フィリピンの多選禁止規定により、4期連続で市長をすることはできず、下院議員となる。
2001年(56歳):再びダバオ市長になる(通算4期目)
2004年(59歳):2期目(通算5期目)
2007年(62歳):3期目(通算6期目)
2010年〜2013年:
同じく多選禁止規定により、ドゥテルテ自身は市長をせず、娘のサラ・ドゥテルテを立候補させ、当選。自身は副市長に就任する。
2013年(68歳):再びダバオ市長になる(通算7期目)

この通算して7期の間に、ドゥテルテは、「犯罪の街」として知られていたダバオ市の治安改善に取り組んだ。その裏では、私設の自警団(ダバオ・デス・スクワッド)を設立し、法律違反者や麻薬密売人などを取り締まった。私刑で暗殺された人は、1000件以上あるとされており、国際人権団体などはひどくバッシングしている。

しかし、そこまでしたことで、ダバオ市の取り締まりは明白に強化され治安もよくなったと言われている。

確かに、現地の人も、ダバオの方がカガヤンデオロ(私の今いるところであり、ミンダナオ島の北部)よりも安全だと言っているところを耳にしたことがある。

フィリピン大統領として

ダバオ市長としての実績が評価されて、フィリピン大統領に出馬し、圧倒的な勝利をおさめた。大統領の任期は6年までなので、2022年まではドゥテルテ大統領だということになる。

最優先課題として取り組んでいるのが、『麻薬関連犯罪対策』だ。超法規的殺人措置として問題にもなっているが、これほど厳しい政策を行えること、そしてその効果により治安が保たれていることは、ドゥテルテの手腕とも言えるのではないだろうか。

しかし、徐々に別のところで課題も出てきている。

近年、フィリピンはものすごいスピードで経済成長をしてきた。しかし、2018年頃から貿易赤字が拡大していたり、インフレ率(1年間でどれくらい物価が上昇したか)が上がってきている。過去に、フィリピンの経済をストップさせたのも、高いインフレ率によるものだと書いてある記事もあった。インフレ率が上がれば上がるほど、物価は高くなっているということだ。

確かに、日本に比べれば物価は安いが、ベトナムやネパールへ行った時よりも物価が少し高いような気がするのはそういうことなのだろう。

これから2022年まで、どのようにドゥテルテ大統領が政権を動かしていくのか、興味が湧いてきた。

まとめ

やはりこのドゥテルテ大統領の人気の秘訣は、厳しい政策だとしても、その効果が目に見えて出ていること、治安が改善されていることだと私は考えた。それほど、フィリピン人は治安に関する問題の優先順位が高いということなのかもしれない。

そして、今日の詩は『アイス』
アイスは冷たい
暑い時に食べたくなる
寒い時でも食べてしまう
小さい時、おばあちゃんがアイスを買ってくれた
アイスは冷たかったけど、心はあたたかくなった

以上!詩は、5月から毎日3分以内で表現するという遊び半分でやっています笑。
明日か明後日くらいには、もうちょっと遡ったフィリピンの歴史についてまとめたいと思います!

参考:


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