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【34】フィリピンのゴミ山

フィリピンといえば、と言うと失礼だけれど、ゴミ山のことをイメージする人も多いのではないかな?と思います。

私も大学2年生の時、「国際開発論」と言う授業で、フィリピンのケソン市にあるパヤタスのゴミ山について少しだけ勉強しました。

その授業内で、「神の子たち」というドキュメンタリー映画を見ました。

ドキュメンタリー映画だけあって、パヤタス周辺に住んでいる家族の生活や、起こる問題。海を越えた島には、こんな生活をしている人がいるのかと、びっくりしたのを今でも覚えています。日本の暮らしと比べると、なんと劣悪な環境なのかと思わずに入られませんでしたが、ゴミ山の近くに住んでいる人たちは大変そうだけど、どこか楽しそう。フィリピン人の明るい性格からなのでしょうか。

今度、ゴミ山へ実際に行ってみたいなと思い、少しだけ調べてみることにしました。そこで知ったことを、文字に起こしておこうと思います。

マニラのゴミ山は、別名スモーキーマウンテンと呼ばれています。それは、集められたゴミが自然発火して常に煙が立ち上っているからだそうです。

「なぜ、ゴミ山がなくならないのか?」

ネットで調べていると、もともとは日本と同じように焼却炉があったそうですが、設備が整っていないために、プラスチックなどを燃やすと発生するダイオキシンが大量に蔓延したそうです。

神の子たちにも出てくるような気がするのですが、ダイオキシンはお腹の胎児にも影響し、奇形児が生まれる原因にもなります。

その問題により、フィリピン政府は焼却炉の使用を禁じました。そうなると、ゴミはそのまま集積場に持ってきて、溜まっていくだけになります。私は、これがゴミ山がなくならない1つ目の理由かなと思いました。

もう一つは、ドキュメンタリーで出てくるような「スカベンジャー」と呼ばれる、ゴミを拾って生計を立てている人たちの存在があるからなのかなと思います。学校へ行かずにゴミ山でお金になるものを1日中探し続け、家族を養う子供たちは少なくないのだとか。

ゴミ山はよく火事になるし、過去に崩落して大勢がなくなったこともあり、フィリピン政府は改善に向けて動き出しているという情報もネットの中にはありました。

私の今いるカガヤンデオロも、プラスチックを減らすためにスパーマーケットでは、マイバッグを持参することを推奨しているし、多くのお店で紙の袋を使用しています。

スーパーマーケットで見かけたポスター

H&Mでも、日本はビニール袋な気がするけれど、こちらでは紙袋です!

日本でも最近は、SDGsの影響もあってか、ゴミのこととか環境問題について考える機会が多くなったり、アクションを起こす人が増えているような気がしますが、途上国と言われるフィリピンの方がもしかしたら進んでいるのかも!と感じる場面もあります。

でも、ゴミ箱は分別しないでなんでもいっしょくたにして捨てているので、なんともいえませんが。

次は、ゴミ山へ実際に行ってみて、その感想を書こうと思います!

また明日!

参考文献:


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