知らないから発見できる。

11月5日(月)、確かあの日は18時過ぎくらいから雨が降り出した日だった。
会社を定時で退社して、「ああ、雨かあ・・・」と傘を持っていかなかったことをちょっぴり後悔しながら、荻窪の本屋Titleで開催された『生きるように働く』のトークイベントに参加した。

『生きるように働く』の著者ナカムラさんと、本屋Titleの店主辻山さんの対談で進むイベント。刊行記念のイベントに参加するのは初めて。
イベント開始前の15分前に最寄のバス停に着いて、小走りで雨をよけながらお店に着いた。

イベントが始まった。25名くらいで、お二人を囲んで進んでいく。
話は主に、ナカムラさんが日本仕事百貨で働き始めるまでのこと。

ナカムラさんはもやもやしながら企業勤めをしていた頃、
付箋でいっぱいになるくらい、100回は『自分の仕事をつくる』を読んだらしい。


この本に自分の周りの同世代がかなり感銘を受けていた、と振り返っていた。
店主の辻山さんは、本棚にあった『自分の仕事をつくる』の文庫本を手にとると、
本の紹介をしながら、こういった。

「この本が出た頃、僕は大型書店で働いていて。
 『あ、自分の仕事をしていいんだ、って、驚きでしたね』

私は、この言葉にびっくりしてしまった。

「え、自分の仕事をつくる、自分のオリジナリティを仕事に散りばめる意識って、皆が持ってるものじゃないのか」
そう思ったのだ。

***

私は、自分ならではの仕事がしたい、という気持ちが元来すごく強い人間だと思う。
不登校や中退を経験した自分だからこそ、と思って、学生時代から社会人1年目にかけては色々やっていた。
定時制高校を経験した自分だからこそ、多様性に目を向けていきたいと思って、入学する大学を選んだ。
いつも意思決定や行動の裏には、「私だからこそ」というプライドがあったなって思う。

プライドの高さは偏屈な頑固さに繋がって、行き過ぎて良くないこともあった。

例えば、オリジナリティを出したがるがゆえに、精錬されて残るべくして残った基礎や型を軽視してしまう。
自分が強すぎて、反対意見をもらうと自分が否定されたように感じてしまう。
これはこういうやり方って決まっているから、と言われると窮屈に感じてしまうとか。

働き始めた会社は、わりと型やルールがしっかり決まっているので、面白くないなあなんて思っていた。今は、なぜそのルールが出来たのか、精錬されていったものが規程になっているとわかって、逆に面白いのだけど。

話が間延びしてしまったが、私にとって「自分のオリジナリティを出す」とか「自分の仕事をつくる」ってことは、わりと意識していたことだったけど、そうじゃない人がいるってことに驚いてしまったみたいだ。

***

辻山さんの「自分の仕事をつくっていいんだ、って驚きだった」という言葉が一番心に残った、バスに揺られながらの帰り道。
そういえば、私にもあったな。「えっ、っていう、驚き」と思い出した。

私は、「困ったら人に相談していい」ってことをずっと知らなかった。
いや、色んな本とかネットに書いてあるし、言ってくれる人もいるけど、相談するってハードル高いじゃないですか。人の話を聴くって、気力いることだし。「相談していい」って言われたって、できたら悩んでないよって思ってて。


でも、働き始めて1年目の5月初旬、当時の恋人に振られてしまって、立って歩けないくらいショックで、渋谷のヒカリエ近くのスタバの歩道橋で力が抜けちゃったことがあった。
もう困って困って、親友に電話をかけた。
その時、親友が「10時くらいになっちゃうけど、そっち行くね」と言ってくれて。
「いいよ、悪いよ」と言おうと思ったけど、歩けなくてどうしようもないし、一人でいたくなかったから、、初めて言葉に甘えさせてもらったことがあった。
その時、親友が来てくれたこと、「大変な時に連絡してくれてありがとう。私のこと、信頼してくれてるのかなって嬉しかった」と言ってくれたことが、本当に嬉しくて、世の中にはこんなに泣いても泣いても感謝しきれないくらい嬉しいことがあるのかって知った。
あの時は本当に、目から鱗だったなあ。「えっ、人に頼ったらこんな風に、辛いことあっても生きていられるのか・・・」って。

***

人は、知らないことは、知らないで生きていってしまう。でも、知らないから、何かのきっかけで、その後の生活が変わってしまうような発見がある。
私だって知らないこといっぱいあるんだから、知らないからって馬鹿にしたりしないようにしようと思ったし、発見と出会えるように、色んなものとの出会いを大切にしていきたいなって思ったのでした。

(生きるように働く、からだいぶ話がそれてしまった・・・)

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たかこ

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