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《最強のモノレート攻略本》〜この1冊で『新品/中古』どちらも完全制覇〜

はじめまして『たかまる』です!


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Twitterでは副業やゆくゆくは脱サラなどを考えている方が「本当に学べるアカウント」を目指して日々副業の知識や経験・ノウハウなどをtweetしています📡


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僕は25歳で普段はサラリーマンとして働いていて、仕事が終わり家に帰ってから2〜3時間・休日に3時間ほど副業をしています。

16歳の時に難病疾患になって以来、自分の将来や仕事に対して不安に思うことが多くなり、自分自身で収入を得られることの重要性に気が付き物販をはじめました。それまでの僕は、お金って労働して時間を使い稼ぐものだとずっと思っていたのですが、自宅にある要らないものやお店で安くなっていたモノを売ると、その差額で稼げることを知り、そこから一気に物販の魅力にのめり込みました。

アルバイトだと1時間でも¥850しか稼げないのにせどりなら1時間で数千円・上手くいけば1万円以上稼げることは当時の僕にも、25歳になった今でもすごく魅力的に感じています。

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そして【自分で稼げること】を物販を通じて体感して、自分の将来に対しても明るく考えられる様になりました。

そんな僕も最初から「仕入れ〜販売」までスムーズに出来ていたわけではないです。

注文し過ぎて家に同じゲームソフトが12本も溜まってしまったり…仕入れてから1年経っても売れなくて、最後は卒論を書く時に使った¥3000のボールペン。

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10個在庫があったのにビビって1個しか仕入れず稼ぎ損をしたスターウォーズのレゴ

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せどりをしている方なら、みんな1つくらいは仕入れの自分オリジナルの失敗談を持っていると思います。そして仕入れのミスは全て【モノレート】の読み間違いや読みが浅いことから起こっていることを、仕入れの失敗から気づかされました。

✅いくらで売れるのか
✅何日で売れるのか
✅どんな売れ方をしているのか

その全てが詰まったモノレートをきちんと読み取れるかどうかで、せどりの結果は大きく変わってきます。そしてモノレートが読める力が高いほどより正確な仕入れが出来て赤字も少なく、効率よく物販やせどりでお金を稼ぐことが出来るのです。

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僕は実際モノレートがきちんと読めるようになるまで1年以上掛かりました。誰からも教わらず・何か本や教材に頼ることなく、全て自分の失敗と成功からモノレートを読み解く力をつけてきました。

せどりは【リサーチ・モノレートの読み解き】この2つが利益に直結する要素になりますよね。リサーチは店舗を自分の足で回ったり、電脳で商品を調べれば"損や赤字"を出すことなく、失敗をすることなく練習することが可能です。だから努力でいくらでも成長することが無傷で出来ます。

でも【モノレートの読み解き】には答え合わせをする為にも、必ず仕入れが必要になってくるので【赤字や損】をする可能性がありますし、失敗したからといって必ず知識が身につくとは限りません。

だから僕は金額でいえば80万円以上の赤字を経験しながら、1年掛かってやっとモノレートが完璧に読めると自信を持てるようになりました。

正直赤字は今思っても悔しいですし、勿体ないなと思います。それに1年間も掛からなければ、いまもっと違うレベルでせどりが出来ていたのかな、もっと違う自分と出逢えたのかなと思うと成長はあったとはいえ、あの1年間に対して勿体ない気持ちに今でもなってしまいます。

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そして今回初めてnoteを執筆するにあたって、僕の中では2つの大きな想いがありました。1つ目は【初心者から玄人さんまで、せどりの基本であるモノレートに対する理解を深めて欲しい】【きちんと理由を持って適正な仕入れ判断が出来るようになって欲しい】という2つの想いです。

僕自身せどりを独学で取り組んできた中で、いちばん悩み最も苦労した部分は「この商品を仕入れるべきか?」ということであり、この判断が出来ないと、いつまでも仕入れに踏み出せず成長する事が出来ない為です。

そこで初めてnoteを執筆する時は【せどりの基礎】である【モノレートを読み解く事】で書いていきたいと考えていました。今やTwitter・ブログ・YouTubeには数えきれない程の情報が存在しており、例えばモノレートのことを調べようとしても複数の情報が散りばめられている状態であると同時に、情報の信憑性を判断することにも一苦労掛かってしまいます。

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また、いまは昔と違ってブログやTweet・YouTubeにも沢山の情報がありますが、せどりを始めたばかりの自分だと少し難しく感じてしまうかなと感じました。僕自身理解がそこまで早い方ではないので、何回も説明されて理解するタイプなので…💧

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それらの情報が間違っているという訳ではなく、僕の思いは【正しいけれど、もっと細かく気長に説明してほしいな】ということです。これだけ多くの情報がある中で、【せどりの基礎中の基礎】である【モノレートを読み解くこと】即ち、仕入れ判断と商品の価値や販売に関することで、躓いてしまったり、難しく感じてしまう人が多いので、僕はみんながまずはせどりに取り組める様にすることを考えてこのnoteを執筆させて頂きました🌱

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このnoteを手に取ってくださった方がより質の高い仕入れやモノレートの判断が出来るようになり、物販やせどりでもっと大きな成長と利益を生み出して頂ければ本当に嬉しい限りです。

2020/3/31 たかまる

今回初noteということもあり【普段よくリプをしてくださる方】【企画に参加してくださった方】に発表前にモニターさんとしてnoteを読んでいただきました🌱

⚫︎20代男性せどり初心者の方(会社員)

⚫︎30代男性せどり経験者の方(会社員)

⚫︎女性せどり初心者の方(主婦)

今の時代、せどりは年齢や性別・職業問わず取り組まれている副業ですので、モニターさんも様々な状況の方にお願いさせていただきました🌱


皆さんnoteの内容から新品・中古のモノレートの読み方を新たに学ぶことが出来たと仰っていただけました🌱またご自身の仕入れ基準やリサーチする時の注意点・確認事項を増やしてくださったとのことで、とても嬉しかったです☺️

ご多忙のなかnoteをお読みくださって有難うございました🌱モノレートの基礎を大切に今後もせどり頑張っていきましょう✨

最後に…

僕はnoteでよく見かける

✅〇〇部限定

✅〇〇日以降は値上げします

✅先着〇〇名様には特典付き

✅売り叩くような値下げ

✅要望があったので再販します(実質部数制限)

このような販売は、せどりのnoteでいちばん大事な部分である【情報や知識を伝える事】と"何かズレている"と僕自身違和感を感じるため行いません。

(追伸)

こちらのnoteは既に¥2980で多くの方が僕を信頼して購入してくださっています。コロナの影響を含めて、今回僕は副業を始めたいと思う人を応援したい、せどりで悩んでいる人に成長を体験して結果を出して欲しいという思いで、プレゼントの企画を行なっていますが、それでは既に購入してくださっている方々に本当に失礼なことをしてしまうことになります。

なので今回こちらのnoteを無料でプレゼントさせていただくにあたって、note購入者の方全員には個別で連絡をさせていただき返金等の対応をさせていただきました🙇‍♂️

皆さん僕の思いを理解して快く対応してくださり本当に感謝しています。。中にはこんなお言葉まで本当にありがとうございます🙇‍♂️

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【もくじ】

⑴.モノレートの読みが"浅い"と

『仕入れミス(赤字)』が発生する


⑵.モノレートを曖昧に扱うと

【曖昧な結果】になる


⑶.ランキングの仕組みについて


⑷.このnoteで実際商品解説するのは

【新品(2商品)・中古(1点)】のモノレート

⑸.新品商品のモノレート読み解き方法
(”新品商品”の実践的な読み解き方法になります)

⑸-1.販売価格の決め方(適正な値付けをしよう)
⑸-2.価格の特徴を掴もう
⑸-2-1.価格が下がってきている商品
⑸‐2‐2.価格が上がってきている商品  
⑸‐2‐3.価格が一定(安定)している商品
⑸‐2‐4.俺様価格(べらぼうに高い)商品

⑸‐3.回転率(売れるまでの日数)の出し方 
⑸‐4.売れている時期の特徴を掴もう
⑸‐5.他の出品者の在庫数は必ず確認しよう
⑸‐6.僕がこの商品を見付けられた理由

⑹‐1.新品商品(その1)のモノレートを読み解きます
(⑸‐1.~⑸‐6.に沿って実際に読み解いていきます)


⑹‐2.新品商品(その2)モノレートを読み解きます
(⑸‐1.~⑸‐6.に沿って実際に読み解いていきます)

⑺.中古商品のモノレート読み解き方法
(”中古商品”の実践的な読み解き方法になります)

⑺‐1. (回転率のお話)

『バキバキしてるから売れている』

なんて絶対ダメ!!


⑺‐2. 新品:1種類 / 中古:4種類!?

『なかなか売れない…』その原因はコレ?


⑺‐3.  【警告】

中古品せどりに『(拡張機能)keepa』は必須です


⑺‐4. 【重要】

(拡張機能)Keepa"どのコンディション"が

売れたか必ず調べよう


⑺‐5. 適正な中古商品の値付け方法
⑺-6. 中古品は「商品説明が命です」
⑺-7. 他のセラーの販売状況から

本当のライバルセラーを見つけ出そう◎


⑺-8.最安値一覧から売れているポイントを確認

⑻.スマホ版keepaを使いこなそう
※スマホ版keepaを使う方法記載(店舗仕入れ向け)

⑻-1.スマホ版keepaの使い方
⑻-2.実際にスマホ版keepaでモノレート読み解く

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⑴.モノレートの読みが"浅い"と『仕入れミス(赤字)』が発生する

まずモノレートを正確に読めるようになることで次のリスクを回避出来ます

✅仕入れ過ぎをなくせる
✅正しい利益計算ができる
✅想定外の値崩れでの赤字を回避できる
✅なかなか売れないを回避できる
✅利益の取り逃しをなくせる

モノレートのデータは過去のAmazonでの販売データをもとに作られているので、信憑性が高いAmazonの物販データといえます。そのAmazonの物販データを正確に読めるようになるということは【赤字のリスク回避】と【利益の向上】に繋がります。

せどりで最も大切なことは【モノレートを正確に読むこと】でも僕は間違っていないと思います。なぜなら“仕入れ”は店舗の商品をリサーチするというパワープレイ(気合いと根性)に出れば何とかなりますが、モノレートはパワープレイではどうにもなりません。

自分でモノレートを読み解いた結果が合っているのか間違っているのか、その結果を確かめるには、実際にその商品を仕入れて販売してみないと、答え合わせをすることが出来ません。

僕も何度も仕入れの失敗をして少しずつ様々なモノレートのパターンについて経験を積み理解することで、確実にモノレートが読めるようになり仕入れ”ミス”はほとんどなくなりました。

『せどりの基本は安く仕入れて高く売る』このよく耳にするフレーズにも含まれていますが、せどりは売れないと¥1にもなりません。そしてきちんと売るために必要なことはズバリ【モノレートを正確に読むこと】なのです。

⑵.モノレートを曖昧に扱うと【曖昧な結果】になる

Twitterの仕入れTweetやアドバイスなどを見ていて個人的に少しキニナル表現がありました。それが…

ランキングがバキバキしているから売れている
✅ランキングの波形がしっかり波打っている
✅monozonの数字だけで判断

この様な表現で仕入れ可否を行っている方はいませんか?もしそのような判断方法を取っている人がいたら、その仕入れ判断は即STOPしたほうが赤字や在庫のリスク回避に繋がります。

⑶.ランキングの仕組みについて

モノレート図1 ランキング

【図1.モノレートのランキングのグラフ】

モノレートのランキングの波形は、その商品が売れたタイミングを判断できるグラフです。Amazonのランキングの仕組みは【売れる】とランキングが上がり、反対に【売れない】とランキングは下がります。

【図1】のランキングのグラフを見てください。Amazonのランキングのグラフは【縦軸:ランキング順位】【横軸:日付】という2つの軸でグラフになっています。

日付の軸は見ての通りで右側へ移動するにつれて“現在”に近づきます。一方で「商品ランキング」のグラフは最も人気の高い(人気)1位が軸の最も下側になります。ランキングの順位が低くなる(不人気)と軸の上側の端に近づきます。

Amazonの商品ランキングは“売れると1位に近づきます”、そして反対に“売れないと1位から離れていきます”。

それは、Amazonのランキングのグラフは軸の下側の端が1位になるので【人気な商品ほどランキングのグラフは下側へ移動していく】ということになります。

モノレート図2

【図2.商品が売れるとグラフが下がる(沈む)】

商品のランキングは【商品の人気度】を表しているので、商品が売れたり売れなかったすることでランキングの順位が変動します。

簡単にいえば【売れたらランキングは上がります(1位に近づく)】、一方で【売れないとランキングは下がります(1位から離れていく)】。

その為【商品が売れたタイミングでランキングの順位は上がる(グラフは1位に近づく)】ため、【図2】のように波形がググっと下に向かって落ちていくことになります。

モノレート図3

【図3.商品が売れない期間はグラフが上がる】

そしてある程度グラフが沈んだところで沈み止まり、売れていない期間は他の商品が売れたりすることで、その商品のランキングは下がります(1位から離れる)

その結果【図3】のようにグラフは上方向に進んでいきます。この間に日付は進んで行きますので、少しずつグラフは右に移動していくことになります。そして結果的に波の様な形の波形が出来上がります。

確かにここまでの説明であれば【ランキングがバキバキ】していたり【波打っている】感じの商品は売れているということは説明出来ます。しかしそれだけでは、その商品が確実に売れていると判断出来て、目の前の価格で仕入れる理由にはなりません。

商品を狙い通り売り切って利益を取るには【正しい値付け】と【適切な回転率の把握】【中古の場合は商品状態の判断】が必要になります。

⑷.このnoteで解説すること【新品・中古・古本(セット本)】

今回のnoteでは合計3商品のモノレートを解説していきます。商品のタイプは2種類【A:新品商品(2種類) B:中古商品】それぞれの商品について、下記の”-基礎情報-”に加えてモノレートの解説に必要な7項目を詳しく解説します。

―基礎情報―
【商品について】
販売価格
仕入れ値
利益
利益率
モノレート判断日
その他補足事項
―――――――――

【モノレート分析に必要な7項目】

① 適正販売価格の決め方
② 商品の回転率 
③ 最安値の推移(商品の価格)について
④ 売れている時期の特徴
⑤ 他の出品者について確認する
⑥ 商品の特徴について
⑦ この商品を見つけられた理由

――――――――――――――

何故このA.Bの2種類.合計3商品について解説をするのかというと、モノレートの読み方は新品と中古では全く異なるからです。一部は流用出来る部分もありますが、特に【B:中古商品】に関してはモノレートだけでは、正確な値付けが不可能なので普段中古品を取り扱うことは、僕自身ほとんどありませんが、今回取り入れることにしました。

⑸.新品商品のモノレート読み解き方法

モノレートを読み解く際に必要となる「モノレート分析な必要な7項目(①~⑦)」について解説をしていきます。これからモノレートを自分で読み解く際の「基礎」になりますので、少し長いですが一緒に学んでいきましょう。

⑸-1.販売価格の決め方(適正な値付けをしよう)

新品商品の場合、適正販売価格は基本的に現時点での最安値を採用しましょう。【図4】のように、Amazonの商品ページは、出品者の中で最も安い価格で販売している方の価格をその商品の価格として表示する為、商品が安い順にお客様に購入されていくことになります。

モノレート図4

【図4.モノレートの商品最安値を表示しているところ】

その為、現時点での最安値で販売をすることで,次に自分の商品が購入される確率が非常に高くなります。しかし例外的に現時点での最安値を採用しない方が良いケースも存在します。それが【俺様価格】と呼ばれる価格で販売されている商品です。

⑸-1-1.俺様価格とプレ値の違い

俺様価格とプレ値はどちらも定価以上になっているので、一見、見分けることが難しそうに感じてしまいます。しかし仕入れ時に注意する事がこの2つではかなり異なりますので、俺様価格なのかプレ値なのかきちんと見分けることが必要になります。それでは先ずはこの2つの価格の特徴を確認していきます。

ー俺様価格ー
✔その商品の価値や相場を無視している
✔他の出品者がいない(ほぼいない)為、独占的な値付けをしている
✔需要と供給を無視している
✔定価の数倍の値付けがされている

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【図5.俺様価格の商品(メロディ2019年08月号)】

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【図6.俺様価格の商品のモノレート】

【図5】の商品の定価は¥750ですが「2020/02/24(時点)」では新品最安値は¥18010となっています。定価の約24倍もの価格が設定されています。プレ値の様にジワジワと販売価格が押し上げられているのではなく「2020/01/26」に突如販売者が表れていきなり¥17000以上という俺様価格を設定して販売を開始しました。

俺様価格は需要や相場などを一切無視して設定されている価格になりますので、仮に自分が同じ商品を見付けた場合でも、モノレートを確認せずに俺様価格をもとに利益計算を行うと「なかなか売れずに困る」などのトラブルが生じることがあります。

というのもプレ値は相場全体が押し上げられている為、お客様も相場が上がてっていることを理解しています。それでも欲しいという方が居るからこそプレ値となり定価以上の値段が設定されています。

しかし、俺様価格の場合【図6】を見てもわかるのですが、突如根拠もなく販売者の方が設定した価格で販売しますので、その価格に相場も根拠もありません。それはお客様も勿論高すぎると感じる価格になるので、かなり少数派の定価の数倍~何十倍ものお金を支払ってでも欲しいという限られた方のみ、お客様の候補になるので、なかなか売れないのも事実です。

そんな俺様価格にもメリットは勿論あります。今回【図5~6】で紹介している俺様価格の商品は、実際に売れた実績のある俺様価格の商品になります。お客様全員が相場を理解している訳でもなければ、より多くのお金を支払ってでも欲しいというお客様がいることも事実です。

そのようにきちんと売り抜ける俺様価格の商品は、販売した際、仕入れに投じたお金の何倍~何十倍もの利益を得られる可能性があります。


ープレ値―
✔需要に対して供給が追い付いていない
✔定価より値段が少し上がっている
✔相場が定価より押し上げられている
✔複数の出品者が居る

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【図7.プレ値の商品(鬼滅の刃 フィギュア)】

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【図8.プレ値商品のモノレート】

プレ値商品は供給に対して需要が勝っており、定価(相場)がジリジリと押し上げられて、定価以上の価格が付いている商品になります。俺様価格は突如高価な値段の商品が登場してきましたが。【図8】を見てもわかりますが最安値のグラフが途切れずに徐々に価格が上がっていることがわかります。

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【図9.プレ値商品の定価と予約受付中の画面】

【図9】でも確認出来ますが、この商品の定価は¥2980となります。そして【図7】の通り、現在は¥7980というプレ値になっています(図9の¥2980+送料は”2020年5月30日発送の予約商品になるので現状の最安値ではありません”)。プレ値の商品はいつか最安値が定価近くまで戻る可能性があります。具体的には「需要が落ち着いて供給とのバランスが取れた時」です。

【図7~9】の商品に関しては今現在【2020/05/30】の予約受付中の状態ですので、供給が追い付いていないことがわかります。しかし予約受付中の場合、発売/発送予定日近くなると、需要が落ち着くのでプレ値が元に戻る方向(定価に近づく)ことが予想されます。

プレ値の商品を取り扱う際は【プレ値が戻る】タイミングに注意して在庫が余ることに注意しましょう。また俺様価格の商品を取り扱う場合は、モノレートの過去をよく確認して、きちんと売れている痕跡のある価格で値付けを行ったり、その商品の相場や適正価格に注意して「なかなか売れない」などの不良在庫や赤字のリスクを避けて、上手く商品を取り扱っていきましょう。

⑸‐2.最安値の推移(商品の価格)について

回転率は「売れるまでの期間」と言い換えることが出来ます。例えば1ヶ月(30日)で10個売れている商品の場合は【回転率:3日/個】となります。回転率といえば皆さんは【Monozon】というツールを思い浮かべる方が多いかと思います。【Monozon】はAmazonでの販売個数を確認することが出来る無料のツールです。この【Monozon】は回転率を出す為に活用しますので必ずダウンロードしてください。


(Monozonのダウンロードはコチラ)
https://apps.apple.com/jp/app/monozon/id1161435510

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【図10.モノゾンのアプリページ】

しかし、"【Monozon】で売れていることが確認できたから仕入れをする"という判断は少し甘いです。回転率を出す上で確認して欲しいことは「①:Monozonの販売個数」「②:最安値一覧で出品者数が減り・ランキングが上昇しているところ」の2点になります。

理由は【Monozon】は月単位での販売個数を表示してくれているツールですので”いつ売れたのか”までは把握することが出来ません。商品によっては月初まで爆発的に売れていたが、中旬から需要が収まって、月末には全く売れなくなってきたという様な「1ヶ月の中での需要の変化」に気が付くことができません。その為にまずは【Monozon】で期間中に売れている個数を確認した後に、【最安値一覧】で実際に”いつ売れたのか”把握していきましょう。

まずは【Monozon】の確認方法について解説していきます。

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【図11.モノゾンのアプリを開いた時の画面】

【Monozon】のアプリは商品が【図12】のように「その日(確認している”いま”)」を起点にして「その日~1ヶ月前(赤)」「1ヶ月前~2ヶ月前(橙)」「2ヶ月前~3ヶ月前(黄)」の3つの期間において、何個Amazonで販売されたのか「新品と中古」それぞれの個数を表しています。

モノレート図10

【図12.Monozonで各々の期間で売れた個数を確認】

例えば【1月1日】にモノレートを確認した場合、【図13】のように
過去1か月目販売数:【12/1~1/1】に売れた個数
ということになります。

モノレート図11

【図13.過去1ヶ月目販売個数(赤)】

このように
過去2か月目販売数:【11/1~12/1】
過去3か月目販売数:【10/1~11/1】という風に

表示されています。

モノレート図12

【図14.過去2か月目販売個数(橙)】

モノレート図13

【図15.過去3か月目販売数(黄)】

Monozonを確認するときは【3つの期間で極端な販売個数の増減がないか】確認するようにしましょう。回転率を考える際の基準は直近の1か月間での販売個数を参考にすれば良いのですが、例えば【1月1日】にモノレートを確認した場合【その日~1ヶ月前】の販売個数のデータは【12/1~1/1】ということになります。

もし商品が玩具やゲームの様にクリスマス需要の高い商品であった場合、直近の1ヶ月間だけ【30個】も売れて、その他の期間では1ヶ月に3個しか売れていないなんて商品も存在しますので、注意してください。季節の変わり目の季節商品【例:10月に水筒/2月に暖房器具】も同様に注意が必要です。

その為、【Monozon】を確認する時は最低でも【図13~15】の3つのデータを確認して、より安定したデータで解説や分析を行っていきましょう。

Amazonは商品が売れたタイミングで、ランキングの順位が上昇します。その事から「最安値一覧のデータでランキングが上昇しているところ」「出品者(販売者数)が減っているところ」をカウントすれば「いつ・いくらで」売れたのか確認することが可能になります。ということは、このランキングが上昇している(売れているところ)ポイントの数は【図16】の【Monozon】の販売個数と同じになります。



モノレート図7

【図16.Monozonで売れている個数を確認する】

モノレート図15

【図17.最安値一覧のグラフでランキングが上昇しているポイント】

実際に最安値一覧の表を確認すると、【図17】の赤枠内のように、ランキングが上昇している部分が存在します。実際に【図16】のモノゾンで確認し1ヶ月での販売個数とランキングが上昇しているポイントの数は同じになりますので、仕入れを検討する際は必ず【図16】と【図17】のとおり、モノゾンで1ヶ月当たりの販売個数を確認した後に、最安値一覧の表から実際に売れたポイントを照らし合わせていきましょう。

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【図18. "図17"で赤枠で囲んだ売れているポイント(ランキングで確認)】

実際に【図17】の赤枠で囲んだ”売れているポイントを【図18】でランキング上で確認してみると、きちんとグラフが下がっていることが確認出来ます。また【図18】は「3ヶ月間」のグラフで確認していますが「1か月間」のグラフを【図19】で確認してみると下記のようになります。

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【図19.”図18"を「1ヶ月間のグラフ」で確認】

見て分かると思いますが、波形がズームされ過ぎて少し読み取りにくいと思います。物凄く売れている商品【1ヶ月に10個以上】のランキングのグラフを読む際は「1ヶ月間のグラフ」で読み取ることをお奨めします。それ以下の販売個数のグラフについては「3カ月間」のグラフの方が読み取り安いです。商品によって見易さは異なりますので、波形が【図18】のようにきちんと鋭角になる表示期間を選んで読み取っていきましょう。

この様な地道な作業は回数を重ねていけば徐々にスピードが速くなりますので、モノレートの読み解きにまだ自信がない時こそ、焦らず時間を掛けて取り組んでみてください。

なぜここまで丁寧にモノレートやモノゾンで確認を行うのかというと、きちんと【自分の結果に根拠と理由】を持たせる為です。

極端な話せどりは「予定より多くの利益が取れたり」「予定より早く売れた場合」問題は何も生じません。しかし本来仕入れをする際に「回転率」や【利益計算】を行っているのだから、仕入れ時に自分が立てた「見込み利益と販売までの期間」と実際の結果がなるべくズレていない方が良い訳です。

なかなか売れなかったり、赤字になった時は「損失」が発生するので誰しも「なぜそのような結果になったのだろうか?」と考えるものですが、人間は都合の良い生き物ですので、予定より”巧く出来てしまったこと”は例え自分の予想とズレていたとしても、そこまで気に留めず流してしまうことが多いです。

売れるのが遅くなることは勿論困りますが、なぜか早まるという想定外の結果は、一見結果オーライの様に感じますが、自分の予想とズレている証拠になりますので、そのまま放置しておいては危険です。このような理由から最安値一覧から自分の目で売れている価格やランキングも確認するようにしましょう。

そうすることで商品を販売して振り返ったとき、どこが間違っていてどこが正しかったのか、きちんと理由を明確になって考察することが出来ます。「だろう・はずだは怪我のもと」という言葉がありますが、それはせどりでも副業・本業でも同じです。きちんと明確な理由をつけて大切な商品達を1点ずつ仕入れていきましょう。

⑸‐4.商品価格の特徴を掴もう

販売する商品の価格推移などの特徴を掴むことで、実際に仕入れる前と販売した時の価格差(利益のギャップ)を小さくすることが可能です。価格推移の特徴は様々なパターンが考えられますが大きく4つに分けられます。

⑸-4-1.価格が上昇している商品
⑸-4-2.価格が下がってきている商品
⑸-4-3.価格が一定の商品



それぞれの価格推移のパターンから、適切な販売価格を設定する為のヒントや今後のリサーチのヒントを得ていきましょう。基本的には【直近で売れている価格を設定する】ことで価格設定は完了します。直近で売れた価格を確認する方法は【⑸‐3.回転率(売れるまでの日数)の出し方】で売れているポイントを確認することによって判断することが可能です。 

続いて実際に「⑸-4-1~⑸-4-3」までの価格推移の特徴を確認していきましょう。

⑸-4-1.価格が上昇している商品
価格が上昇している商品は「プレ値」になっていることが多いです。この現象に当てはまることが多い商品は【廃版品】【欠品・品薄】【コレクター要素の強い商品】が挙げられます。

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【図20.価格が上がっている商品のモノレート】

価格が上昇している商品の最安値のグラフの一例が【図20】のグラフです。商品の最安値がジワジワと上昇していることが分かります。この商品は【図21】の通り【鬼滅の刃】という人気アニメ・漫画のフィギュアになります。人気な商品は直ぐには手に入らず次回の予約販売まで入荷待ちなんてこともしばしあります。その様に需要があるのに供給が追い付いていない商品の価格は上昇する傾向にあります。そして価格が商品の定価を超えた時に「プレ値」となります。

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【図21.価格が上がっている商品の詳細】

また【図20~21】のモノレートに関して詳しく解説をすると下記の通りになります。(※ガチ解説になります)

《商品解説 "2/25"に解説》

この商品のように、予約の段階から徐々に価格が右肩上がりであり、商品が売れていくスピードが速くて人気があればあるほど、売れていく順番としては自己発送・primeの差は余りなく、送料も含めた最安値の商品から売れていく傾向にあります。

今回の鬼滅の刃は、人気が圧倒的でありワンピースやドラゴンボールなどの名作漫画と同じく、キャラクターへの人気度は勿論のことながら、漫画の作品に対する評価も非常に高い為、今後の値上がりも期待できる商品である。

但し、ここでプレ値商品を扱う際の注意点が発生します。それは、価格が上昇しすぎたことで。自分のプレ値の商品を購入した方がキャンセルする可能性があるということです。

(例えば”定価¥5000の商品”を¥12000で販売した後に、追加の予約が開始されたり、価格競争が起こり自分が販売した¥12000を発端に”、その後の販売者は¥10000以下で販売し始めたなど)

あまりにも定価とかけ離れてしまった商品はお客さん側からのキャンセルの事象もしばし見られるため、価格が定価の2倍以上の価格で売れた場合はキャンセルや返品に対する注意が必要です。

その為、追加の生産や予約の可能性がある商品を扱う際は、追加生産時期・予約再開時期・ヤフオクやメルカリの相場なども確認しながら値付けを行っていきましょう。

また、この様にお客様からキャンセルや返品の要望があった場合は、キャンセルのお願いがメールで来た際も、必ず相手方にキャンセルして貰う必要があります。その理由は自分からキャンセルを掛けてしまうと自分のアカウントの健全性が下がる為です。

次に商品の価格が上昇する要因となる【欠品・品薄】【コレクター要素の強い商品】について補足で説明します。

【欠品・品薄】
任天堂switch・コロナウイルスによるマスク需要などにもみられた現象ですが、市場への商品供給よりも、お客様の需要が多すぎて需要が供給を著しく上回っている状態に起こる現象です。この価格の上昇は一部地域での欠品・品薄では無く全国的に起こらないと生じない現象です。

その理由としてAmazonは一部地域限定のサービスでは無く、日本全国どこにでも販売を行っている為です。この様な【欠品・品薄】による価格の上昇は、商品の供給が間に合ってくると、価格がプレ値から定価近くまで戻ってきますので、仕入れを行う際はその商品の「供給」に対してアンテナを張ることで仕入れミスを防ぐことが出来ます。(商品の追加入荷/増産の情報など)


【コレクター要素の強い商品】
廃版品と少し内容は被るのですが、言い換えればマニア向きの商品のことを示します。特定のキャラクター商品や販売数や購入方法が限定されていた商品(一番くじの景品や各店舗限定数量販売の商品などです)のケースが多いです。

コレクター要素の強い商品は価値が下がりにくいことも特徴の1つです。レアな遊戯王カード及び限定パックなどがイメージし易い商品です。コレクター要素の強い商品は都市部では欠品しているが地方ではその商品の対象世代が少なく、商品が余っている可能性があるので、よく注意して確認しましょう。

⑸-4-2.価格が下がってきている商品

モノレート図6

【図22.価格が下がってきている商品のグラフ】

商品の価格は基本的には販売から半年~1年と期間が経過していくにつれて下がってきます。理由としては「後継モデルの販売開始」「他メーカー類似品の販売開始」「商品が余り出す」という3つの要素です。

しかし商品の価格が下がるといっても短期的に大きな値下がり(例えば半月で25%以上の値下がり)が無ければ、商品の価格は【価格維持➡値下がり➡価格維持】のサイクルで段階的に下がっていきますので、直近の1か月間の中で大きな値下がりがなければ、現状の最安値に合わせて販売していれば問題はありません。

【図22】のグラフを見てもお分かりかと思いますが、この商品も段階的に価格が下がってきていることが分かります。他のセラーさんも必要以上に商品の価値を下げる(利益を減らす)ような値下げはしてこないので、大幅な値下げを行ってきたセラーさんが居た場合でも、他のセラーさんが価格を合わせて来るのか一呼吸おいて確認してから価格を調整するのも、慣れないうちは選択としてありだと思います。

注意して欲しいことは、値下げをしてきた他のセラーさんに自分の許容範囲で価格を合わせることは良いですが、ギリギリまで利益を削って最安値で差を付けようとする値下げは自分自身にとっても不利益なアクションになるので注意してください。

⑸-4-3. 価格が一定の商品

「価格が一定の商品」は価格の変動が一切ないというよりも、短期間(1ヶ月)で見ても中期間(3ヶ月)でみても、最安値が常に一定の価格帯に納まっているような商品のことを指します。

画像62

【図23.価格が一定の価格帯(赤枠)に納まっている「期間:1ヶ月」】


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【図24.価格が一定の価格帯(赤枠)に納まっている「期間:3ヶ月」】

【図23~24】をみてわかるように、価格が常に赤枠の中に納まっています。常に¥30000~¥35000の価格帯に中期間(3カ月間)収まっているので、この商品を今仕入れて販売した場合でも、最安値が¥30000を切ることはあまり考えられず、¥32000周辺の価格で売り切れると推測出来ます。

基本的に回転率は1ヶ月以内に基準を設ける方が多いので、長期間(12か月間)のグラフまで含んでしまうと正しい分析ができなくなってしまいますので、短期間(1か月間)と中期間(3カ月間)で確認をすれば価格推移の把握は十分です。

しかし、きちんとその商品が今までどのような価格推移をしてきたのか把握する必要はありますので、必ず全商品「長期期間(12ヶ月)・全期間」も確認するようにしましょう。

⑸‐5.売れている時期の特徴を掴もう

これは前項の内容と少し被る部分もあります。まずAmazon含めて物販の世界において商品は「月末」に売れやすい傾向にあります。理由は皆さんも想像のとおりで「給料日が25日」になっている企業が多く、給料日前は買い控えて、給料日後に消費活動に移るケースが多いからです。その為モノレートの最安値一覧で売れているポイントを確認していると気づくことがあるかと思いますが、ポイント的に月末によく売れる商品もあります。

この売れている時期の特徴を掴むことは季節商品やトレンド系(芸能/アニメ/映画/スポーツなど)の商品で大切になってきます。先程の暖房器具や水筒も季節商品になりますので売れ方が特徴的になります。

その他には資格関連の問題集や参考書は試験日の前後では需要に大きな差が生まれます。電子辞書などは入学シーズンでの需要が高まります。一方でトレンド系の場合は仕入れが遅すぎるとブームが去って値下がりして赤字になるor売れなくなるが一番のリスクになりますので注意しましょう。

例を挙げるとテレビで昔の人気ドラマや映画の再放送が行われた場合は、当時のDVDやブルーレイ・関連グッズが値上がりしたり、出演している女優さんの関連商品(写真集・カレンダー・DVD/別作品の商品)がプレ値に入るケースがあります。

このような商品のプレ値は一時的なものですので、熱が冷めると一気に売れなくなったり、値下げ合戦が勃発しますのでトレンドに気がついてモノレートを確認した商品がプレ値になって既に1ヶ月など経過していた場合はプレ値になる前の相場(プレ値が戻ったらいくらくらいまで下がるのか)を確認したり、他のセラーさんの人数も確認するようにしましょう。

ですが既に商品が廃版になっていたり、元からプレ値だったような商品は簡単には値崩れしないので、必要以上に神経質にならなくても大丈夫です。

⑸‐6.他の出品者を確認する(かなり大事です)

仕入れの判断を行う時に「価格差」と「回転率」だけで判断していると“思わぬ値崩れ”に巻き込まれる可能性があります。そのようなリスクを回避して的確に売り切る為に必要なことは「仕入れ時に他の出品者の在庫数」これを必ず確認しましょう。結論からお伝えすると「primeで販売している1人の出品者が10個以上在庫を保有」していた場合は仕入れを見送った方が良いです。

モノレート図16

【図25.在庫確認方法】

その理由は1人で在庫を10点以上保有している出品者はかなりの安価で仕入が行えている可能性が高いです。そして安く仕入れられている(自信がある商品だからこそ)10点以上もの在庫を保有していることになるので、値下げを行うことが出来る幅がかなり広いことが予想出来ます。

在庫の確認方法については幾つかパターンが存在しますが、一番簡単な方法は「カートに999個入れようとして、実際にいくつ入るか」です。

またそれに加えてprimeで販売していることから在庫保管料が発生する為、もし自分よりも安い価格で販売してくるセラーが居た場合、在庫期間が延びて保管料を多く払う事を懸念して、値下げに踏み切る可能性が高いです。

もしこれがprimeでなく自己発送であった場合は、在庫保管料という考え方がなくなるので仮にあなたが商品を販売するとなっても過度に価格を追ってくる可能性は低いと考えられます。商品を販売する際はprimeで在庫を10点以上保有している出品者が居ないか確認するようにしましょう。

10個という数字は商品の回転率に関係なく全ての商品にいえる僕の経験上の数字になります。厳密に言えば商品の回転率によって10個という数字は変わってくるのですが、それなりに利益が出るからまとめて仕入れている商品は、それなりに回転率も早いので在庫保管料のことも考えた上で仕入れを行っていることが推測できます。

⑸‐7.この商品の特徴について

ここでは、実際にエビデンスとして使っている僕が過去に仕入れた商品の特徴を記載していきます。商品の特徴を知ることはリサーチのヒントになるので日頃から仕入れた商品の特徴は出来る限り詳しく調べるようにしてみましょう。

⑸‐8.僕がこの商品を見付けられた理由

最後に僕がこの商品を見つけられた理由を簡潔に記載します。このnoteを読んでくださっている方のリサーチのヒントになれば嬉しいです。今回はモノレートの解説noteなのでこの部分は必要最低限の記載とします。

それでは実際に上記【⑸-1~⑸-8】までの項目に沿って新品商品を2つ解説していきます。

⑹‐1.新品商品(その1)のモノレートを読み解きます

(商品名)InterDesign 水切り かご ディッシュ ラック セット トレイ付き 防錆加工アルミ Metro シルバー 51282E

―基礎情報―
(仕入れ先)
https://loft.omni7.jp/detail/81492512820

画像16

【図26.水切りの仕入れ先(ロフト公式ネットストア)】

(モノレート)
https://mnrate.com/item/aid/B01L3PSDCC

画像16

【図27.水切りのモノレート最安値と出品者数】

―基礎情報―

【商品について】
販売価格11820円
仕入れ値3300円
利益5976円
利益率50.55%
モノレート判断日 2020年2月5日
その他補足事項 2/5時点で販売者の中でプライムの人の1名のみ。

―――――――――

【モノレート分析に必要な7項目】

① 適正販売価格の決め方

この商品に関していえばAmazonは2018年以降、入荷を行っていないので新たなライバル出品者としてAmazonの復活は考えにくいので。現在の最安値¥11820を販売の目安として考えて問題はない


② 商品の回転率 

直近での販売としては1/8~1/31の間に7個売れてる。

③ 最安値の推移(商品の価格)について

モノレート図6

【図28.最安値の傾向を示したモノレート】

この商品の価格推移としては【図28】を見て分かるとおり
2018年は28000円台
2019年は19000円台
2020年は11000円台
と年々、価格が下降気味ではあるもの商品は売れている。
注意点は下がっているからといって売れていない商品ではないということ。

④ 売れている時期の特徴

月末に良く売れている傾向が強い。実際にモノレートのランキングで動きが生じているのは月末に集中していることが【図29】から分かる。

スクリーンショット (286)

【図29.商品が売れている時期が月末に集中している(赤枠部)】


⑤ 他の出品者について確認する

出品者も5人以上になっていない商品。
モノレート解説時は”プライム”に入れない出品者が多いので、プライムで出品すればトップカートを取れる。商品の仕入れを検討する際は他出品者が「プライム(prime)」に入れているか確認しよう。

特に現在の最安値から上位3名がプライムに入れずに出品している状態であれば、最安値より気持ち高めのキリの良い価格を設定すればカートを取る確率が高く販売促進に繋がります。【(例)最安値がプライムではなく¥12500ならプライム¥12580という値段設定】

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【図30.出品者数(販売数)が「3(13個)」と5人以下である】

⑥ 商品の特徴について

よくランキング【○○○〇〇位以内は仕入れ対象】というように、商品ランキングで商品の売れ行きを判断してしまう人が居ますが、必ずしもランキングのみで売れ行きを判断できないことを証明してくれている商品です。

実際にこの商品のランキングは【150557位】と10万位の大台も突破している商品ですが、実際に1/8~1/31の間だけで7個も売れてる。1ヶ月に7個売れる商品の回転率は【約4日で1個売れるペース】なので売れない商品というより、寧ろ売れる商品と判断する方が正しいと言えますね。

この商品のようにランキングが高くてもきちんと売れている商品は多数存在していますので、商品ランキングのみで売れ行きを判断しないよう注意してください。


⑦ この商品を見つけられた理由

セブン&アイホールディングスは2020年2月に決算を迎えるため、SALE品が多く出るのでリサーチを掛けた結果、見つけた商品である。決算期間の序盤はSALE会場を探すだけでも十分仕入れが可能です。

決算時期の仕入れは【決算時期の序盤】が実店舗も電脳もSALE会場に利益商品が多く存在しています。決算時期だから丸々一ヶ月利益が取り易い訳ではありません。決算時期でガツンと稼ぐのであれば【決算月の10日まで】が勝負どころとなります。

⑹‐2.新品商品(その2)のモノレートを読み解きます

(商品名)シャープ ドレープフロー ヘア ドライヤー プラズマクラスター 搭載 ピンク IB-WX1-P

―基礎情報―
(モノレート)

https://mnrate.com/item/aid/B07X5HQP95

スクリーンショット (283)

【図31.この商品のモノレート(画像のモノレートは[2020/03/12時点])】

(商品情報)
https://www.premoa.co.jp/b4.php?id=52736&slug=campaign

【商品について】
販売価格26260円
仕入れ値17600円
利益3866円
利益率15%
モノレート判断日 2020年2月7日

スクリーンショット (282)

【図32.この商品のモノレートグラフ一覧(2020/03/12時点のグラフ)】

(モノレート分析に必要な7項目)

① 適正販売価格の決め方
価格が安定していることからも現状の最安値を付ければ問題はない。Amazonが28908円でいるが現在、入荷未定の為Amazon復活によって売れ行きが極度に変化することも考えにくい。


② 価格の特徴を掴む
モノレートの最安値のグラフをみれば分かることですが、急な値上がりや値下げもなく安定した価格で推移しているので、販売直後の過度な値下げ等は考えにくい。安定した価格の商品であると言える。補足となるが非常に人気が高い商品の為、家電量販店に入荷があっても直ぐに売り切れてしまう商品です。


③ 回転率の出し方

過去1か月目販売数:75
過去2か月目販売数:49
過去3か月目販売数:3

(※Monozon 2020/02/07時点の販売個数)


アメトークで2019年12月30日に紹介されてから需要が高まり1日に1~2個以上のハイペースで販売されている商品。3カ月間の平均で出してしまうと放送前のデータも含んでしまうので、今回の場合は放送後のデータのみを参考にした方が良い。

スクリーンショット (282)

【図33.赤枠部が放送日(2019/12/30)以降のデータ】

その為【75個+49個=124個(2か月間で売れた個数)】を1ヶ月あたりに直して【1ヶ月平均販売個数62個】1個の商品が売れるまでに掛かる日数(回転率)は【0.5日/個】となる。ドライヤーの中でも販売個数が頭ひとつ飛びぬけている商品です。

④ 売れている時期の特徴を掴む
1年間を通してよく売れており、季節的に売れているというより【アメトーク】で一気に注目された商品である。ちなみに家電芸人の企画で紹介された商品は人気になる確率が高いので注意が必要。

スクリーンショット (237)

なのでアメトークで紹介=プレ値や人気が一気に加速する可能性もある中で、ライバルが一気に増える可能性もある。その為放送直後にリサーチと仕入れ販売も良いが少し情報を寝かせて1~2ヶ月後あたりからリサーチと仕入れがお奨めです。

⑥ 他の出品者の在庫数を確認する
出品者数もピーク時には25人いたが10人まで減ってきている。1人のセラーが10点以上保有していないので、いまこの商品を販売しているセラーは卸買付やまとめ買いは考えにくく、入荷があった店舗から仕入れているケースになる。その為過度な値崩れは直近では考えにくい。


⑥ その商品の特徴について
この商品の価格の上下動は起きていない。販売数も安定している。
家電量販店に在庫が入ってきても買われてしまうほど人気な商品。

⑦ 僕がこの商品を見つけられた理由
12/30のアメトーク『家電芸人』で紹介されて人気沸騰の商品

スクリーンショット (236)

【図34.2019/12/30放送で紹介された当該商品】


⑺.中古商品のモノレート読み解き方法
(※ここから”中古商品”の実践的な読み解き方法になります)
中古商品の解説に用いる資料は2020年2月7日時点でのデータです。

中古商品の解説は「EPSONプリンター インクジェット複合機EP-707A」こちらの商品を題材に行っていきます。

(この商品のモノレートURL)
https://mnrate.com/item/aid/B00N3JBX8I

中古商品のモノレートの読み解きで重要なことは【売れている商品の状態を把握すること】になります。新品の場合は商品状態は【新品】しか存在しませんが【中古】の場合は【ほぼ新品】【非常に良い】【良い】【可】の4種類が存在しています。どの商品の状態が売れているのか把握することで、誤った値付けをすることを回避したり、仕入れた商品が売れないというリスクを回避することが出来ます。

それでは【中古商品】の解説を行っていきます。

⑺-1.Monozonの販売個数を確認する際の注意

まず「monozon」で【1ヶ月目販売数】【2か月目販売数】【3ヶ月目販売数】【平均月間販売数】このデータを確認します。これは新品の商品と同じ作業になります。しかし前述の通り【中古は商品状態が複数存在する】ので「Monozon」で出てきた数字をそのまま回転率として用いることは出来ません。

しかし【商品の人気度】このデータから読み取ることは可能ですので確認するようにしましょう。(沢山売れている商品は人気であるということ)

商品は販売数が”月””によって極端にことなる”ケースも考えられます。例えば商品のMonozonのデータが【1ヶ月目販売数:7】【2か月目販売数:0】【3ヶ月目販売数:1】この様な商品は少し特殊な商品である可能性があります。具体的には今まで売れていなかったけど、直近の1か月間で需要が伸びる出来事があったと推測することが可能です。

この様な一見判断が難しそうな商品は、この後解説する【商品状態ごとの販売確認方法】を参考に仕入れの判断をしていけば、売れないリスクを下げて仕入れ販売をすることが可能ですので活用していきましょう。

ちなみに今回のプリンターの【Monozon】データに関しては
1ヶ月目販売数:6個
2か月目販売数:9個
3ヶ月目販売数:8個
この様な販売数になっています。

スクリーンショット (241)

【図35.この商品のMonozon販売個数のデータ】

2020年2月7日時点では【中古最安値:¥7000】【出品者数:9名】【在庫数:45個】という販売個数がこのプリンターのAmazonでの販売状況になります。

ですがMonozonを確認した現時点では【どの状態(コンディション)の商品がいくらで売れたのか】確認することは出来ません。そして【図36】の赤矢印部のように、最安値として表示されている商品のコンディションが中古のどのコンディションになるのか確認するようにしましょう。

スクリーンショット (242)

【図36.中古最安値の商品コンディションを確認しよう】

⑺‐2.各種モノレートのグラフの確認について

次に確認するところはモノレートを読む上で欠かせない【図37】の「各種グラフ」ですが、中古商品の場合、何度も言いますが「商品のコンディション」によって売れ行きが異なる為、「どのコンディションが最安値になっているのか」表示されていない「最安値/ランキング/出品者数のグラフ」をみても【中古の最安値ってこのくらいなんだぁ~】ってことくらいしか分かりません(笑)

なのでこの部分も飛ばして貰って大丈夫です。間違っても【ランキングがバキバキしてるからOK】なんて扱いをしないでください。

スクリーンショット (243)

【図37.この商品の各種グラフ(コンディション別のグラフになっていない)】

ここから実際に中古商品のモノレートを読み解いていく作業に入ります。まず【中古商品】のモノレートを読み解く1つ目のポイントは【期間毎の最安値一覧】です。

⑺‐3.「期間毎の最安値一覧」について

この部分では【日付・日時】ごとの【商品ランキング】【新品の最安値と出品者数】【中古の最安値と出品者数】このデータが表示されています。

気を付けて欲しいことは、このデータは【日付と時間ごと】にデータを抽出して表示しているだけですので、「売れたところを教えてくれている訳ではありません」

スクリーンショット (246)

【図38.この商品の「期間毎の最安値一覧」】

どのような意味か説明すると【図39】の赤枠中では【02/03 23時】~【02/04 23時】の期間内での【ランキング/新品出品者数/最安値/中古出品者数/最安値】各項目のデータの推移を読み取ることが可能です。

【図39】の赤枠中【02/03/23時~02/03/23時】この24時間の中で【商品ランキング/出品者数/最安値】などの値がどれだけ変化したか分かるということです。

【図39】の赤枠中では次のことが読み取れます

商品ランキング:13156 ➡ 14399
新品出品者数 :4 ➡ 4
新品最安値  :¥29800 ➡ ¥29800
中古出品者数 :9 ➡ 11
中古最安値  :¥5929 ➡ ¥5086

簡単にこのデータから分かることは下記の通りです。
❶新品の商品には動きが無かった(最安値・出品者数に変化なし)
❷中古は最安値を更新する出品者を含めて販売者が2名増えた
❸商品ランキングが下がっていないので商品は売れていない

モノレート中古

【図39.「期間毎の最安値一覧」を一部抜粋】

いま行った簡単な解説からも分かるように、商品が売れている判断をする為には”注目すべきポイントが2つ””あります。この2つの条件を満たす時に「商品が売れた」と判断する事ができます。

✅ポイント1つ目【ランキングが上がっている】
✅ポイント2つ目【出品者数が減っている】

スクリーンショット (247)

【図40.「期間毎の最安値一覧」実際に売れているところ(赤枠部)】

【図40】の「赤枠部分」を確認してください。【02/07 14時~02/07 17時】この時点でランキングが【6036→4394】に上がっているので「ポイント1つ目:ランキングが上がっている」の条件を満たすことになります。

そして中古の出品者数が【10→9】に減ってしますので「ポイント2つ目:出品者数が減っている」の条件も満たす事になりますね。よってこの赤枠部分で【中古の商品が売れた】ことを確認することが出来ました。

簡易的な判断はここまでの対応で十分ですが、ここまでの解説ではまだ「どのコンディションの商品」が売れたのか判断出来ていません。もし自分が仕入れる商品が「中古-良い」コンディションであって、仮に売れているコンディションが全て「中古-非常に良い」以上であった場合、自分の仕入れる商品が売れる可能性はかなり低くなりますし、値付けが適当になってしまいます。

中古商品のモノレートを本当に読み解くのはここから先が肝心です。そして完璧に中古商品(古本を含む)のモノレートを読み解く為には“拡張機能のkeepa”が必須になります。

⑺‐4.keepaを活用して売れた商品のコンディションを確認する

スクリーンショット (248)

【図41.keepaで商品を調べた際に出て来る画面】

Keepaで商品を検索するとこの様な画面になります。確認して欲しいのは【価格履歴】の部分です。【価格履歴】では表示期間(横軸の日付)中の価格の履歴を表示することが可能です。【図41】では「●新品」と「●中古」が選択されているので(●印が付いている)商品の最安値の価格がグラフ中に表示されている状態です。

Keepaでは【図42】の様に右枠内のカテゴリーを選択するとそのカテゴリーのデータがグラフとポイントとして表示されるようになっています。


スクリーンショット (249)

【図42.”中古-ほぼ新品”の最安値のデータを表示させた図】

【図42】は【図41】のカテゴリーに【中古品ーほぼ新品】をクリックして選択し(●が付いている状態)グラフ中に【中古品ーほぼ新品】の過去データをポイントとして表示させた状態です。注意して欲しいことは、このポイントの部分は「商品が売れたところのデータ」とは限らないということです。厳密には「keepaがデータを採取した時の最安値販売の情報(※注意1)」ということです。

(※注意1)...ここがkeepaでモノレートを解説する際に少し難しい部分になります。keepaで表示される点(プロット)は厳密に言えば「✘:商品が売れたタイミング」ではなく「〇:keepaが情報を収集したポイント」ということです。この「keepaが情報を収集したポイント」のことを【ログが回ったところ】と僕は表現しています。(以下、「ログが回った」で解説していきます)

しかし僕が過去様々な商品のモノレートやkeepaを確認してきた中でわかっている”大事なこと”が2つあります。

1つ目:ほぼ全ての商品は商品が売れたタイミングでkeepaのログが回る

➡すなわち、中古のどの状態の商品が売れたのか確認する場合、ほぼすべての商品において”売れたタイミング”でkeepaのログが回っているということ

2つ目:その商品が販売されてから全く日が経っていなかったり、過去の売買数が少ない商品は売れたタイミングでkeepaのログが回らないときがある。

➡稀に売れたタイミングでkeepaのログが回っていない商品が存在しています。その様な商品に言えることは「売買のデータが極端に少ない」ということです。中古品で売買履歴が極端に少ない商品を取り扱うことは少ないと思いますが、このような事象が起こることは覚えておいてください。

もし遭遇した場合は、売れる直前の「中古品-非常に良いの最安値」を売れた商品と仮定することをお奨めします。理由としては中古品は基本的に「可」などの状態が売れることはほとんどなく、大半は「非常に良い以上」のコンディションだからです。少し話が難しくなりましたので、何度か読み込んで確実に意味を理解するようにしてください。

【図42】グラフ中の「黒色のグラフ」が中古品の最安値のグラフになるのですが、実際に【中古品ーほぼ新品】が売れたのは【1月16日付近の18000円あたり】という事がわかります。


なので1月16日時点で最安値で販売されていた中古品のコンディションは【中古品ーほぼ新品】ということがわかります。そして、【図43】では売れたポイントをもっと見やすくするためにと【中古】のカテゴリーを外しました。(最安値のブラフを非表示にしたということです)やり方は選択する時と同じで【カテゴリー横の●をクリックすれば●がなくなり、選択が解除されます】

そして売れたポイントにカーソルを合わせると、そのポイントされた時点(データが抽出された時点)での金額が表示されます。またカーソルをポイントに合わせることで【データを抽出した日時】も表示されます。

ということで【図43】のカーソルが合わせられているポイントは【中古-ほぼ新品】の商品が【¥18800】で販売されている、ということが分かります。即ちそれは【01/16】に販売された商品が新品でないということも分かりますね。

スクリーンショット (250)

【図43.グラフから新品と中古最安値のグラフを消した場合】

そして今確認したい【売れたポイント】は【¥5929】で売れたポイントです。¥5929は一体どのコンディションの商品が売れたのかを確認しなければなりません。

スクリーンショット (251)

【図44.”中古品‐非常に良い”商品のデータを表示させた図】

続いて【図44】の画面を確認していきましょう。これは【中古品ー非常に良い】商品のみを選択してグラフに表示させています。
直近で販売されていた価格が【¥8400】ですのでこれも該当しません。
繰り返しになりますが今確認しようとしているものは【¥5929】の商品販売の履歴です。

スクリーンショット (255)

【図45."中古品‐良い"のポイントを示したグラフ】

次に【図45】の【中古品ー良い】のグラフを確認してみましょう。直近で販売されていたのがカーソルで合わせられている部分です。【中古品ー良い】のコンディションの商品が【¥5929】で販売されていることが分かりました。
この様に【図41】~【図45】までの流れで実際に中古品がどのコンディションで売れたのか把握することが可能になります。

【図45】で販売が確認出来た【¥5929】のポイントをクリックすると【図46】のように、実際に販売された商品の詳細(販売者情報など)が表示されます。この商品の場合は「自己発送」での販売ということも確認できます。

スクリーンショット (257)

【図46.”中古品‐良い”が売れた詳細】

【図46】までのデータでどのコンディションがいつ幾らで販売出来たのか確認出来ましたので、適正販売価格(今現在いくらで販売すべきか)確認していきましょう。【図47】を見てください。

⑺-5.適正販売価格の決め方

スクリーンショット (259)

【図47.リサーチ同日の出品商品一覧】

これは同日の商品販売者一覧のページになります。現在最安値は【中古品ー良い・prime・¥7000】で販売されています。2番目に安い価格は【中古品ー良い・prime・¥7100】です。

もし今仕入れを検討している商品が【中古品ー良い】の状態で【prime】であれば【¥6980】の価格設定となります。過去の販売履歴は【¥5929】ですが、この時点では相場が上がっていることになりますので【¥6980】に設定しましょう。

もし今現在、販売者に【中古品ー良い】が居ない場合(【図47】の様に¥7000台での販売がなく相場が上がっていない場合)は過去の販売履歴から【¥5292】に近い【¥5300】【¥5380】の値付けをしていきましょう。

同じコンディションの販売者が居ない場合は過去の販売履歴の値段を採用すれば確実ですし、もし同じコンディションの販売者が居る場合は、その方より安い価格を設定しましょう。勿論他の販売者の方がいなければ【価格を吊り上げる】という選択肢も取れますが、ここでは【確実に売り切ること】を前提に話を進めていきます。

次に、もし自分が仕入れを検討している商品が【中古品ー非常に良い】商品であった場合を考えていきましょう。

スクリーンショット (260)

【図48.仕入れを検討している商品が”中古品‐非常に良い”の場合】

【図48】をみて分かる通り、【中古品ー非常に良い】商品はこの商品の中古品の中で最も安い訳ではありません。そして今回の場合は”オレンジ矢印”【自己発送:¥8478】が最安値となっています。またprimeの最安値はほぼ同額の【prime:¥8480】となります。

ちなみに自己発送よりもprimeの方が【ブランドネーム】【お客様の安心感】【カートを取得しやすい】という面から売れやすくることから、この【図48】の場合は、自己発送の¥8478よりもprime¥8480の方が実際にカートを取得して先に売れると予想できます。

それではこの様な状況の場合、自分は一体いくらで【中古品ー非常に良い】コンディションの商品を販売すれば良いか解説してきます。

まずこの様なケースの場合確認するべきことは【①今現在のprime・自己発送それぞれの最安値】【②直近で幾らで売れていたのか】という事と【③このコンディションでの回転率(直近1ヶ月で何個売れたのか、1個あたり何日で売れたのか)】という3つのことです。

そして値付けをするにあたって考えられるケースが【①今の最安値よりも直近で売れた価格が安い場合(今回の場合ですと現在最安値¥8478以下)】【②今の最安値よりも直近で売れた価格が高い場合(今回の場合ですと¥8478以上)】この2ケースになります。

ケース①の場合

まず今回の解説では【商品を不良在庫にしない(売れ残らせない)】ことをベースに考えていきます。

まず前述のkeepaを用いた方法で【中古品ー非常に良い】商品が1か月間に何個売れたのか確認します。仮に【6個】売れていた場合、回転率を計算すると【30日÷6個=5日/個】となりますので、1商品売れるまでに「5日間」掛かることが分かります。

そして現在の最安値が¥8478に対して直近で売れた価格が仮に【¥7000】であれば販売から回転率の期間(販売開始から5日間)は¥8380で販売して、その期間中に売り切れなかった場合は商品販売価格の5%ずつ回転率の期間毎下げて行き(5日経過ごとに¥400程度ずつ値下げ)、最終的に販売実績のある「¥7000」にしてみましょう。これで最大限の利益を狙いつつ確実に商品を販売する事が可能です。

ケース②の場合

直近の販売価格と比べて既にそれ以下の価格が設定されている場合は、現状の最安値より気持ち安い価格を設定してあげましょう。この商品の場合であれば【¥8478】が最安値の為、【¥8380】ということになりますね。回転率の【5日間】を経過しても売れない場合は少しずつ値下げを実施して少し利益を削りつつも確実に売り切れるようにしていきましょう。

このようにしてきちんと過去実際に売れた価格とコンディションごとの回転率・現在の最安値から感覚や雰囲気ではなく確実な価格設定を行っていくことで、商品を在庫として余らせてしまったり、資金不足で仕入が出来ないなどのトラブルを未然に防ぐと同時に利益を最大化することが出来ます。

⑺-6.売れ行きを大きく左右する商品説明について

続いて、販売価格の設定とは異なりますが【中古品】の売れやすさを左右する【商品説明】のことを解説します。これは新品にも言えることなのですが、新品の場合は商品のコンディションが新品として統一されていることに対して、中古品の場合は「傷・付属品の有無など」商品によってコンディションの詳細が異なります。その為、商品説明を【画像付き・丁寧に詳しく記載すること】することが商品を売り易く、そして売上げを伸ばす為には重要になってきます。

スクリーンショット (262)

【図49.良い中古品の商品説明文について】

【図49】中の商品説明は中古品の説明として申し分のない詳細説明文と言えますので是非参考にしてみてください。ポイントとしては【画像を2枚以上添付している】【動作・傷・付属品・クリーニングの有無】この辺りを特に詳しく記載するとお客様も購入される際に迷わず安心して購入することが出来ます。 

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【図50.良くない商品説明文の例を表示させた図】

一方で【図50】の赤枠で囲まれた商品説明を確認してください。「商品画像が無い」という点で【図49】の商品と大きな差が生まれています。またオレンジとグリーンの枠で囲まれた「発送までの期間」にも注目すべきです。 

最後に【最安値一覧】から売れているポイントを抽出して赤枠で囲みましたので確認してみてください。きちんと出品者数が減ってランキングも上昇していることが確認でいます。【図49】で取り上げた商品は発送元が当たり前ですが「日本」であると同時に発送に掛かる期間が「早急且つ明確」になっています。

一方でその他2つの商品に関しては「発送元がなぜかアメリカ」であったり発送に要する期間が長く、また発送日も曖昧になっています。お客様の立場になって考えれば分かることですが、発送日が不明瞭・明確でない商品を買おうという心理にはなかなかなりません。そしてこれは経験上の話になりますが「発送までに価格期間」は「〇月○○日までに発送」の様に明確かつ早急な方が売上げは良くなります。

そしてこの【図50】から読み取って欲しい事は「値付け」の観点でも1つあります。それは【価格設定はきちんとライバルになる方の価格を比較対象にする】ということです。

販売価格が幾ら安くても発送までの期間が長かったり(個人的には3日以上)、発送元が外国等の商品に関しては同じ商品の販売する上でのライバルにはなりません。なのでリサーチを行う際は、Amazonの最安値を確認するだけでなく、きちんとライバルになるセラーさんの販売を基準にリサーチや仕入れを行っていきましょう。  

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【図51.出品者数が減少して・ランキングが上がっている部分】

【図51】では実際にこの商品の「中古」が販売された【出品者数が減少して、ランキングが上がった】部分を赤枠で囲んでいます。そしてここにも注意すべきポイントが存在します。それは「出品者が減少して少し経ってからランキングが上昇するケース」も存在するということです。

実際にそれを表示したのが【図51】の「02/01 03時/07時/11時」この3つの期間です。実際に出品者数が減少したのは「03時~07時」に掛けてなのですが、その時点ではランキングの目立った変化はありません。しかし「07時~11時」の期間ではランキングが半分近く上昇しています。Monozonで確認した販売個数と実際に最安値一覧で確認した販売数のズレは、この辺りを見落としてしまっている可能性がありますので、確認する際は注意してください。 

また、次に気をつけて欲しいポイントは【図52】のようにグレー枠で囲われているようなポイントです。確かに出品者数は減っているのですがランキングが上昇していません。このような場合自己発送の方が出品を取りやめたりして販売を中止した際などに起こる現象です。特に中古品の場合はヤフオクやフリマアプリでも掛け持ちで販売しているセラーもまだまだかなり多いので読み間違えに注意しましょう。

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【図52.グレー枠で囲われている部分の図】

以上がモノレートとkeepaを用いた中古商品のモノレートを完璧に読み解く方法になります。感覚や雰囲気まかせにせず【いつ・いくらで・どのコンディションが売れたのか・このコンディションの商品の回転率は何日なのか】を正確に読み解くことによって、適切な値付けや価格改定・仕入れ判断が出来るようになり、より赤字や不良在庫を少なく確実な販売を行えるようになります。

ースマホモノレート解析(中古編)ー

⑻-1.スマホ版keepaの使い方

中古商品のモノレートを読み解く理由は【中古商品モノレート解説】でも述べていますが、中古商品は【コンディション】によって売れ方が大きく変化するので、新品と同じモノレートの読み方をしてしまうと【なかなか売れない】【赤字になってしまった】などのリスクを背負ってしまう可能性が高いです。

中古品を販売する際は次の点をモノレートから理解する必要があります。
✅自分が販売するコンディションでの回転率
✅自分が販売するコンデイションでの適切な販売価格

これらをきちんと理解することで、仕入る際に適切な回転率の把握と利益計算が行えるようになりより確実な方法でお金を増やしていく事が可能になります。

PCとスマホでのモノレートの読み解きは基本的な部分は同じになります。拡張機能である【keepa】をスマホで活用して必要なデータを確認していきます。まずGoogleやsafariなどで【keepa】と検索しましょう。すると【図53】の赤枠の【keepa】のサイトが出て来ますのでクリックして開きます。

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【図53.Googleでkeepaを検索】

Keepaは開くと【図54】の画面になります。Keepaには様々な機能がありますが、モノレートを読み解く為に必要なのは【検索】の青枠部分だけです。
次にこの検索をクリックしましょう。 

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【図54.keepaのトップページ(ホーム画面)】

検索をクリックすると【図55】のように【検索窓】が上部に表示されます。
調べたい商品のJANまたはASINを入力して
虫眼鏡の赤枠部分をクリックします。

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【図55.keepaの検索窓に検索したい商品のJANをコピペして検索(複数画像)】

検索が終わると商品のデータが表示されます。今回は中古商品のモノレート解説でも用いた【EPSON】を表示しています。
ここから先のkeepaの使い方は【中古品モノレート解説】と同様になります。

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【図56.検索した商品のグラフやプロットが表示される(複数画像)】

商品を【図55】の様に検索すると【図56】が表示されます。開いた方の端末によって初期状態で表示されているデータが異なる場合がありますので、もし【図56】と異なるデータが表示されていても焦らないで大丈夫です。ちなみに【図56】で表示されているデータは【①新品最安値のグラフ②中古最安値のグラフ③倉庫価格の点(✘印)】の3データになっています。


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【図57.新品のグラフを消して中古最安値と倉庫のみを表示した図】

まず今回確認したいことは「中古」のどのコンディションの商品が売れたのかということですので、「新品最安値」のグラフは非表示にしましょう。【表示ー非表示】の切り替えはkeepa画面右側の各種データ名を【〇orー】に切り替えることで可能です。この辺りの操作もPCと同様になります。


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【図58.中古最安値のグラフと「中古品ー良い」を表示したもの】

【図58】を見ても分かるように、keepaの扱い方はPCとスマホで大きな差はありません。繰り返しになりますが中古品を取り扱う際に最も注意しなければならないことは【どのコンディションの商品がいくらで売れたのか】ということです。自分自身が取り扱う商品のコンディションが実際にAmazonでいくらで売れていたのか、その販売実績を把握することで適切な値付けを行うことが可能となり、不良在庫を避けることが可能になります。

中古品の仕入れを検討する際は【Monozon】の回転率や【最安値】だけで判断することは絶対にしないようにしましょう。

①仕入れ検討している商品のコンディションを確認
②同じコンディションの現在最安値と過去実際に販売された価格を確認


中古品はコンディションによって価格や回転率に大きな差が生じますので、keepaを用いて過去販売価格などの手堅いデータを確認して適正な値付けを行っていきましょう。

ー 最後に ー

最後までお読みいただき有難う御座いました🌱せどりは「仕入れ」だけでは完結しません。「仕入れ➡販売」きちんと商品をお客様の元へ届けられて初めて利益が生まれます。

その為には利益の出る商品を見付ける「リサーチ方法」も勿論重要ではありますが、それよりも先ずは「仕入れの判断」を行うモノレートが読めることが必要不可欠であり、基礎であるからこそ確実に理解して欲しいという思いで、少し固い文調で執筆させていただきました。

今回このnoteを手に取ってくださったことに大変感謝すると同時に、同じせどらーとして時に親しく・そして時に切磋琢磨し合って一緒にせどりに取り組めていければ何より嬉しい限りです。

これからもより高いスキルと知識を身に付けるべく僕自身も努力していきますので、みんなで一緒に副業を頑張っていきましょう!!

これからも宜しくお願い致します☺️

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今回はお忙しいところ時間を掛けてnoteをお読みくださり本当に有難う御座いました🌱

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