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【海外の街を歩く】ドゥオモからの眺め(その2)

メディチ・リッカルディ宮(マージ礼拝堂)

メディチ・リッカルディ宮は、老コジモがメディチ一族の住居として1440年に建設された宮殿。ミケロッツォ・ディ・バルトロメオが設計。その後、銀行家ガブリエッロ・リッカルディが買い取ったことで現在の名前になっているそうだ。
外観は市民の反感を買わぬよう非常に質素になっているとのことだが、確かに宮殿内部の豪華な造りが想像できない外観だった。

メディチ・リッカルディ宮の入口
中庭から建物を臨む
メディチ・リッカルディ宮の中庭
2階から中庭を臨む

鏡の間(Galleria degli Specchi)は、宮殿の2階にあるバロック式の間。
細長い金色のサロンで側面にある鏡がさらに煌びやかさを増している。
とにかく豪華な部屋で王宮の鏡の間と遜色ない印象を受けた。

天井のフレスコ画は1685年に完成したルーカ・ジョルダーノの8つの神話のエピソードを描いたものだそうだ。
入口から時計反対周りに8つのエピソードを順に追うことができ、中央には最後4つのエピソード、”ゼウスとメディチ家の神格化”が描かれている。
ゼウスの前でのトスカーナ公の偉大な栄光を示しているとのこと。
こうした天井画を描けるだけの財力があったという証だろう。

鏡の間
宮殿内にある部屋

宮殿の一階には美しい噴水のあるこじんまりとした庭園があり、その周辺の石畳にはフィレンツェの市のシンボル、ユリの紋章が描かれている。

中庭の隣にある庭園

ドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(Cattedrale di Santa Maria del Fiore)は、フィレンツェの大司教座聖堂であり、ドゥオーモ(大聖堂)サン・ジョヴァンニ洗礼堂ジョットの鐘楼の三つの建築物で構成されている。教会の名は「花の(聖母)マリア」の意だそうだ。
ドゥオーモの巨大なキューポラは八角形で内径43mある。
聖堂の大きさとしては世界で4番目に大きいそうだ。
建物の主軸はほぼ東西に通り、西に八角形のサン・ジョヴァンニ洗礼堂、東にラテン十字の大聖堂がならんでいる。
ジョットの鐘楼は大聖堂の南西隅に配置されている。

建物は白・緑・ピンクの大理石で装飾されており豪華な造りになっている。

ドゥオーモ(大聖堂)

サン・ジョヴァンニ洗礼堂は改修中のため、周囲に足場が組まれていて、全貌を拝めることは出来なかった。

改修中のサン・ジョヴァンニ洗礼堂

ジョットの鐘楼大聖堂は上ることが出来たが、この時は時間が限られていたのでジョットの鐘楼はあきらめ大聖堂のキューポラのみ上った。
ちなみにジョットの鐘楼は徒歩で414段の階段を登るそうだ。

ジョットの鐘楼

大聖堂は、1294年に彫刻家であったアルノルフォ・ディ・カンビオに設計を依頼し、1296年から140年以上をかけて建設された建物だそうだ。
大聖堂に入場して463段の階段を上ったキューポラは展望フロアになっていて、フィレンツェ市内を一望できた。

キューポラの内部
大聖堂
キューポラ内部の天井絵

キューポラから眺めたフィレンツェの街は、赤茶系の屋根が一面に広がり壮観だった。

キューポラから眺めたフィレンツェ の街
キューポラの展望台からの眺め

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