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【海外の街を歩く】ドゥオモからの眺め(その1)

2015年9月にイタリア旅行した際に、フィレンツェに日帰りで行ってみた。
フィレンツェには、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂やベッキオ宮殿、サン・ロレンツォ聖堂など多くの見所がある。
行ってみてわかったことは、フィレンツェの日帰り旅行は無理があったということ。
街の半分も見学出来なかった。
そのため、再度訪問したいと思っている街だ。

高速鉄道

ローマからフィレンツェまでは高速で鉄道を使って往復することとして、前日の夕方、ローマ・テルミニ駅に行き、一階の自動券売機でフィレンツェ行きのチケットを購入した。
イタリアの高速鉄道を改めて調べてみると、Trenitalia(トレニタリア)italo(イタロ)が出てくるが、当時乗車した列車では無料のドリンク・軽食サービスが出てきたので、イタロのPrima(一等席)を選択していたようだ。
実は当時、二つの鉄道会社があること自体認識していなかった。

翌日の朝、テルミニ駅に行き、フィレンェ行の列車に乗り込んだ。
ローマを出発後は、車窓から外の景色を眺めていたが、途中で無料のドリンク・軽食サービスが出てきた。
サービスを理解していない状態でチケットを購入していたので、軽食が渡されドリンクの注文を聞かれた時は少々驚いた。
そんなことで過ごしているうちに、フィレンツェまでの1時間半あまりの鉄道の旅はあっという間に終わった。

フィレンツェ中央駅

フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅(Stazione di Santa Maria Novella)に到着すると、駅の構内を見渡して券売機の位置を確認した。帰りにチケットを購入する際に迷わないために。

フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅

駅を出ると、早速、フィレンツェの街が眼の前に広がった。

サン・ロレンツォ聖堂

フィレンツェで最初に見学したのはサン・ロレンツォ聖堂だった。
フィレンツェの実質的支配者だったメディチ家関連の施設を観たいという単純な理由からだった。

サン・ロレンツォ聖堂はメディチ家の教区教会であり、コジモ・デ・メディチからコジモ3世までのメディチ家の全ての主要なメンバーが埋葬されている場所だ。
サン・ロレンツォ聖堂は、旧聖具室、ラウレンツィアーナ図書館、メディチ家礼拝堂、新聖具室などの重要な建築物や芸術作品を含むより大きな修道院集合体の一部だそうだ。

サン・ロレンツォ聖堂の外観

サン・ロレンツォ聖堂は、393年に建てられたフィレンツェで最も古い教会だそうだ。11世紀にロマネスク様式に変更されたものを、15世紀に地区の資産家たちやメディチ家が私財を投じてルネサンス様式に改築されて現在の姿になったとのこと。
内部は外見とはまるで異なり、天井は白色で、柱や壁は明るいグレーの配色の落ち着いた空間になっている。

サン・ロレンツォ聖堂の内部

旧聖具室(Sagrestia Vecchia)は、ブルネレスキによって1428年に完成した初期ルネッサンスの重要な建築だそうだ。
部屋中央のテーブルの下にジョヴァンニと妻ピッカルダの墓が設けられている。

旧聖具室

ラウレンツィアーナ図書館

地下クリプタの入り口近くにある階段を上ると、ミケランジェロ設計のサン・ロレンツォ教会付属のラウレンツィアーナ図書館がある。
メディチ家出身の法王クレメンス7世が一族の蔵書を1カ所に集めるために作らせたものだそうだ。
閲覧室は、横長の水平性が強調された空間になっていて、88台の書見台が整然として置かれている。

ラウレンツィアーナ図書館の階段
ラウレンツィアーナ図書館の閲覧室
ラウレンツィアーナ図書館の読書室

サン ・ ロ レンツォ聖堂の中庭回廊は、幾何学模様に植栽された庭園で整然とした印象だった。

サン ・ ロ レンツォ聖堂の中庭回廊



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