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友人の墓参りに行った話。

今日はASSERTIONの英鬼と共に去年亡くなった俺たちファミコンマニアーズのBa.カオスの墓参りに行ってきた。

実は1週間ほど前の僕のライブで少し不思議な現象があって「そう言えばあいつが亡くなってから墓参りにいってなかったな。そろそろ行かないとな」と思い、カオスと共に大学時代にGENJIと言うバンドを組んでいた英鬼に連絡をして2人で墓参りに行く事にしたんだ。

思えばカオスとの付き合いは高校の時からなんで本当に長い付き合いだった。

俺らが高校生当時ってのはライブハウスがブッキングするライブってのはあんまり無くて高校生達は自分達でライブハウス借りてその箱代を割り勘する様なのが多かった気がする。

カオスと会ったのはそう言った高校生が集まるライブで、俺はFORESTと言うHR/HMバンド?を。
カオスはジャンピングニーと言うポップロックバンドとロイヤルゴウキと言うメタルバンドでダブルヘッダーで出演していた。
(ロイヤルゴウキは後のサラリーマンズのドラムの☆犬も在籍)

その時はそんなに沢山何かを話したって記憶は無いんだけども、その後大学に入学した際にバスに乗っていた時に遠くから「FOREST!FORESTだよな?」と個人名を覚えてないのかバンド名でカオスに声をかけられたのを覚えてる。

「お前もこの大学なのか?軽音サークルは入る?」

と聞かれ、入るつもりだと答え結局2人とも同じ軽音サークルに入った。

そこで最初の発表会で何か一緒にバンドやろうぜ!って言われて「おう!いいね!!なんの曲やる?」って聞いたら「光GENJIがやりたい!」と答えたあいつのニヤニヤした顔が忘れられない。

「ひ、光GENJI??どの曲をやりたいの?」と聞いたら「ガラスの10代のメタルアレンジがやりたいんだよ」と答えたカオス。

なんだコイツ、めちゃくちゃ面白いやつだなと思いそこから大学時代はどっぷりカオスとバンドをやることになった。

カオスはロマンチストな俺とは違った物凄くリアリストで、いつも現実的に物を捉えていたと思う。

大学を卒業した後の事に関しても、当時ウェンズデーと言うVisual風バンドで全国をツアーで回ってた俺は「俺は音楽でやっていく」と言ったが、対してカオスは「俺は真面目に就職する」と言って考え方はまるで水と油で、大学時代の軽音サークル時代も社会的常識を重んじる幹事になったカオスと自由人気取りの俺とでぶつかり合うこともあった。

けど何年も経って思う事があってさ。

あんなにも「俺はこう言う風に思ってるんじゃい!ごらぁぁぁぁ!」と意見をぶつける事が出来たのはカオスとの友情、信頼関係があったからだろうなと思うんだ。

大学を卒業後は俺はバンドを続けた後、一度の引退後イベンターになっていたんだけども、その時にカオスが「ファミコンミュージックをテーマとしたバンドで出演したい」という事で当時僕が主催していたイベントの中でも勢いのあった「ヲタソン!!」と言うイベントに出て貰ったのが「俺たちファミコンマニアーズ」でそこから俺たちファミコンマニアーズの快進撃が始まって。

俺も途中から「お前学生時代よりバンドやってんじゃねぇか笑」とニヤニヤしながら見ていたけども、それでもたまにMR.BIGのコピバンを数年に一緒にやるのがとても楽しかったりした。

大学を卒業後カオスはいつのまにか仕事でも大成してて結婚して家庭を持ち子供を2人授かりバンドもやってまるでスーパーマンの様だなと思っていた。

去年の7月唐突に英鬼から電話があってそんなスーパーマンな彼が亡くなった事を知った。

こんなに早くお別れが来るなんてなぁ。

全然実感が湧かなかった。

葬儀に向かい遺影を拝み、棺桶に眠る彼を見てもまるで現実でない様だった。

そこから一年。日常は毎日の様に過ぎていくし時間は止まってはくれない。

それでも些細なきっかけが有ればやっぱり思い出す友の顔と思い出。

友達っていうのはそういう風にたまに顔を思い出したり、楽しかった事思い出す様なそんなんでいいのだ。

何処か遠い地で離れていたとしても些細なきっかけであいつ元気にしてるかなぁ、あの頃楽しかったなぁとか。そんな事を思い出したり。

会える人で有ればたまにお酒を飲んだり色々仕事の愚痴を言って笑い合ったり。

そんな些細な日常を一緒に過ごせたり、たまに遠い地で顔と思い出を思い出したり。

友達ってのはそう言うのがいいんだよ。

そう言った友に出会えた人生ってのは掛け替えなの無い宝です。

今1人で踏ん張っているかもしれないやつも思い出してみて下さい。友の顔を、友との思い出を。

そして会える人だったら久しぶりに連絡など取ってみてください。きっと楽しかったり、嬉しかったりする何かに出会えるから。

今日墓参りをしてる途中紫陽花の花がとても綺麗に咲いていました。

紫陽花の花言葉の一つに

「和気あいあい」「家族」「団欒」と言った物があります。

常に明るく人に囲まれてた亡き友にはぴったりの言葉だと思いました。

墓参りを終え家に帰ると古くからの友人からの連絡があり、幸せな報告を貰った。

当事者じゃない僕もとても嬉しくなる様なそんな報告でした。

そして思うのでした。

やはり友達ってもんはいいもんだな

って。

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